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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年5月27日水曜日

2015年5月27日水曜日16:11
こんにちは、Chocoです。
「おながわ復興まちびらき2015春」「復幸祭」で町がお祝いのムードだったその日、
もう1つの祝福事がありました。

復幸祭のステージイベントの後半に、小さなウェディングセレモニーが執り行われました。
ウェディングセレモニーの会場となったのは復幸祭のステージ上です。
大勢の人々に見守られ、新郎新婦は、少しはにかみ気味でした。
主役となった新郎は、財務省から役場職員として女川に派遣されている城井恒さんです。

まず、会場を盛り上げたのは、須田善明町長です。
「新郎の職場の上司をやっております。須田と申します・・・」

「このご縁、一生ものだと思っております。
お2人の人生の本当の大きなきっかけがこの女川町で、私たちが同席できたことを本当にうれしく思います。
末永い幸せを心から祈っております」
と、2人へ祝福の言葉が贈られました。

さらに、新郎が心を込めて書いた誓いの言葉を2人で読み上げました。
「新たな女川が芽吹いた春の日に
夫婦としての第一歩を踏み出すことをここに誓います。


女川の空のように清々しく爽やかに
女川駅のように堂々と
スペインタイルのようにいつまでも色あせることなく
サンマのようにキラリと光り、
困ったことがあれば、ウミネコと並んで海を見つめて、
辛いことがあれば、女川のビールを飲み、
お腹が空けばカツオをさばき、
そんなホヤホヤな家庭を築きます。
そして、今日大勢の皆さまのお力で、このセレモニーを行い、
大勢の皆さまに見守られて、

夫婦としての第一歩を踏み出せることを心から感謝いたします。
女川に出会えてよかった。
夫婦になれてよかった」

新郎新婦が心を込めた言葉は、会場にいた人々の心をグッと掴みました。

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この結婚式は、城井さんが婚約をしたということを聞いた復幸祭実行委員会の皆さんが、「ぜひ復幸祭でお祝いしよう」という提案から始まりました。
それを形にしたのが、国際マルチビジネス専門学校のブライダルビジネス学科の学生の皆さんです。
写真提供:国際マルチビジネス専門学校

準備期間はわずか約1カ月。
たとえ当日参加できなくともお2人のため、女川町のために何かできることがあればと、大勢の学生が集まり準備が進められました。
当日も、式の準備に大忙しでした。
新婦のメイクやヘアセット、式場の最終リハーサル。
そしてお客さんには、セレモニーの案内を大きな声でお知らせしていました。
写真提供:国際マルチビジネス専門学校

「春休み中に準備を進めてきました。
お2人の幸せのお手伝いをさせていただける、二度とないこの機会は、必ず自分たちの成長につながることだと思いました。
そして何より、このような機会をいただいた以上、できることは全てやろう、お2人にとって最高の結婚式にしていただきたいという気持ちでお手伝いさせていただきました。
ご新郎ご新婦様の幸せはもとより、復幸祭にいらした方々にも幸せな気持ちになってもらえればうれしいと思っています。
また、結婚式を諦めている人たちが今回のセレモニーを見て、こんな形の結婚式もあるんだという希望を持ち、結婚式をやりたいというきっかけになったらいいなと思います」


セレモニーが始まる前に、しっかりと2人をバックアップしていました。
学生が会場のお客さんに渡していたウェディングセレモニーの手作りチラシ

新しい女川駅で、多くの人に見守られ、ウェディングセレモニーの最後には、学生のサプライズで、祝いの歌とメッセージボードが新郎新婦へ贈られました。

写真提供:国際マルチビジネス専門学校                
ご新郎ご新婦様へ
あらためまして恒さん、康子さんご結婚おめでとうございます。
早いものであの日から2カ月が経ちました。
はじめは面識のない学生に結婚式を任せることに対し、
ご不安もあったのではないかと思います。
その中で私たちに結婚式を任せていただけたことに大変感謝しております。
ハピネスを歌った時のお2人の笑顔はとても印象的で、またお2人だけでなく女川町の皆様の笑顔も見ることができ、私たちも幸せでした。
素晴らしい結婚式に関わることができたこと、お2人に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
お2人の末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます。
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女川町の皆様へ
このような素晴らしい機会をいただけたことに感謝の気持ちと誇りでいっぱいです。
そしてあらためて「ブライダル」というものの素晴らしさと「ありがとう」という言葉の大切さ、人を幸せにすることの喜びを実感しました。
一人でも多くの方に結婚式の良さを感じていただけたのなら幸いです。
復興に向けて前進されている女川町の皆様と、幸せに溢れた素敵な時間を共有できたことに感謝いたします。
またこのような機会をいただけましたらぜひお手伝いさせてください。
国際マルチビジネス専門学校 学生一同
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新郎新婦退場のときには、「おめでとうございます」
と書かれたボードでお見送りをしました。
愛情詰まった手作りのウェディングセレモニーを振り返って、城井さんは、お話してくださいました。
髪のセットをしてもらっている城井さん
少し照れ臭そうでした。
「最初は、実行委員の誘いに面白そうだとお受けしたのですが、いざ本格的に検討を始めると誰もが初めての企画でどんなものができるのか不安もありました。
しかし、終わってみるととても楽しく、会場でお祝いしていただいた皆さんの笑顔が忘れられません。また、多くの人から感動したとのお言葉をいただき、まさに会場が一体と感じられました。
また、専門学校生たちが企画や準備のみならず、当日の来場者への告知や歌やメッセージボードのサプライズまであり、それらを含めて心温まりました。
楽しかった!
そして、女川町の皆さん、
女川町には仕事で来ているのに、復幸祭で結婚式をやっていただきました。
女川町の皆さんの企画力と実行力とサービス精神に感動しております。
復興事業はまだ道半ばですので、皆さんの笑顔のためにもうしばらく役場でがんばります。町で見掛けたら声を掛けてくださいね!」



今回のウェディングセレモニー、
見ている私もとても幸せな気持ちになりました。
新郎新婦のお2人の末長い幸せを女川町民の方々と一緒に、
私も願っています。
本当におめでとうございました!!

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震災がきっかけで多くの出会いがあり、その中で強い信頼関係や友情が生まれました。
そして、ここでは新たな仲間の幸せを祝うために、国際マルチビジネス専門学校の学生たちと復幸祭実行委員会が共に作り上げたウェディングセレモニーが行われました。
「おめでとー」と拍手が湧き上がり、とても温かで幸せに 満ちた空間でした。
写真提供:国際マルチビジネス専門学校                
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城井さんが言う通り、「復興事業はまだ道半ば」です。
その中でも少しずつ目に見える復興が進んできています。
震災から5年目
女川町のまちびらき、
5月30日には、JR仙石線が全線開通。
復興に向けて進む明るい話題も多くなってきています。

それも、震災後に苦しい状況の中でも、
一生懸命まちづくりの活動を進めてきた地元の人々の底力があってこそです。
そして、新しい町の形を作り続けている工事作業員の皆さんや、
城井さんのように県外から派遣されている人たち、
宮城県の被災地の復興支援をしている人たちがいるからこそ、新たな町が作られています。
まだまだこれからが本番の復興。
これからもしっかりと見続けていきたいと思います。


(取材日 平成27年5月13日)