header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年5月25日月曜日

2015年5月25日月曜日13:42
こんにちは、にゃんこです。

先日、政府の地震調査委員会より、関東甲信などで今後30年以内にマグニチュード6.8以上の地震が起きる可能性を推計した結果、関東甲信などの地域全体では最大で60%になることが発表されました。

そして4月25日、ネパールでマグニチュード7.8の大地震。

宮城県でも揺れを感じる地震が度々発生しています。

皆さんは今、どのような備えや対策を行っていますか?

もしもの時に被害を最小限に抑えるため、自分や家族を守るための大切な命綱。
水、食料、懐中電灯、乾電池、ラジオ、毛布、小さい子どもがいるならミルクやオムツ…。
家族構成に合わせ用意する備品もさまざまだと思います。

その備品の中に災害用簡易トイレはありますか?

--------------------------
東日本大震災時、深刻な問題の一つとなったトイレ対策。
断水で水が流れない避難所のトイレは、不衛生で使いたくない。
このような理由から「トイレに行くのを我慢して膀胱炎になった」「水分を控えて脱水症状になった」という話も多く聞かれました。

被災地のこういった声を受けて立ち上がったのが、被災地ボランティア研修として継続的に宮城県を訪れている東京の「目黒星美学園中学高等学校」の生徒たちです。

その彼女たちが考案したのがこちら!

1回分の試供品パック

「1回15円!女子から目線の簡易トイレ」です。
オムツや生ゴミがにおわない袋、“驚異の防臭袋「BOS」”で有名な「クリロン化成株式会社」、そして吸水ポリマーシートを製造している「株式会社フジコー」と協同して大人数向けの簡易トイレを考えました。

写真は1回分の試供品パックです。
学校で考案された簡易トイレに生徒たちが協力して、オリジナルの試供品パックを作りました。
可愛いパッケージデザインもポイントです。
デザイナーの道を志す生徒が企業の方からアドバイスを受けながらデザインしたんだそうです!

開発の経緯などは以前ココロプレスでもご紹介していますので、こちらの記事をご覧ください。

====================
2015年3月9日
第3回「U-18世界防災会議」
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/03/3u-18.html
====================

この簡易トイレの試供品、今年3月に開催された「第3回国連防災世界会議」で配布されていたんです。
実際に手にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。




パブリックフォーラム「U-18世界会議」でも簡易トイレの発表が行われました。

登壇したのは目黒星美学園の卒業生、島田若奈さん、向山沙良さん





★女子から目線の簡易トイレのメリット

①コストが安い
1回10~15円

②コンパクト
500~1500回分でもロール状のため大きくならず保管可能

③衛生的&安全
臭いも菌も抑えられる

④扱いやすい
生徒たちが自分で準備できる

⑤大人数用として適している
まとめて購入、まとめて保管できるので、学校や自治体、病院、高齢者施設など人数の多い施設で利用できる


災害時でもみんなが安心して利用できる画期的な簡易トイレ。
来月(2015年)6月に商品化することが決定しました!
各地域の避難所や学校、病院などの災害備蓄品に加えてみてはいかがでしょうか。

詳細は下記HPをご覧ください。


驚異の防臭袋「BOS」
http://www.bos-bos.com/

株式会社フジコー
http://www.fujiko.jp/index.html

--------------------------------

国連防災世界会議のブース出展を終えた目黒星美学園の皆さんに、感想を伺いました。

「私たちの説明にたくさんの方が共感してくださったので、トイレの話をすることに抵抗がなくなりました。子どもたちは固まったポリマーシートに関心を持って近寄ってきてくれて、そこから話が広まるということもありました」

「ブースに立ち寄った方から“震災の時に実際にトイレのことで困った”という声や、簡易トイレ、マンホールトイレを使ったという体験談を聞きました。特に臭いやトイレの見た目で苦労したという声は多かったです」

「最初はあまり関心がなさそうな人でもお話しすると関心を持ってくださったのでうれしかったです」

「初めての経験で実感がなかなかわかず準備に苦労しましたが、普段の生活ではできない活動ができました。たくさんの人に来ていただいて驚きましたが、地域の皆さんの防災への興味や関心が高くて、感銘を受けました。また、他校の生徒さんと一緒に活動や交流ができてよかったです」




被災地への想い、そしていつか私たちにも同じことが起こるかもしれないという想いから生まれたこの簡易トイレ。

私も震災の時は、トイレが使えないことでつらい経験をしました。
しかし、水や食料の備蓄、子どものミルクやオムツにばかり気を取られ、自分たち用の簡易トイレの備えをしていなかったことを反省。早速いただいた簡易トイレを備え袋に追加しました。


目黒星美学園中学高等学校
http://www.meguroseibi.ed.jp/

==========================

災害時の備えとして何がどのくらい必要なのでしょうか。

昨年ココロプレスの取材の中で、仙台市地震防災アドバイザーの方のお話をお聞きする機会がありました。

震災前は“3日分くらいあれば、公的な援助が動き出す”と考えられていたそうです。
しかし、想定外の大規模な被害に支援が届くまでかなりの時間がかかったのは皆さんも周知の通りです。

現在は、1週間分以上の備蓄を行うことをすすめているとのこと。

その具体的な量について、さらに循環備蓄、分散備蓄などのアドバイスもあるのでぜひ参考にしてみてください。

地震防災アドバイザー室
http://www.city.sendai.jp/kurashi/bosai/bosai/0013.html


(取材日 平成27年3月14日)