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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年4月16日木曜日

2015年4月16日木曜日9:49
こんにちは、Chocoです。
321日にJR女川駅が再開して以来、今日も女川駅を通る列車の汽笛が女川町に響いています。
多くの人が列車通勤通学を再開しました。
駅に併設された温泉施設「ゆぽっぽ」も新たな形で再び地元の人たちの憩いの場となっています。
駅前には、かさ上げされている敷地があります。
ここには、今年中に完成する商業施設が並びます。

そして先月328日、駅前には新たな交流施設がオープンしました。

「女川の未来を考える地域内外の交流施設」女川フューチャーセンター Camassです。
オープニングセレモニーの様子



「フューチャーセンター」という言葉を知っていますか。
20年前の1996年に欧州の民間企業内が最初に起用した施設です。
通常の会議室よりもアットホームな内装、または参加者がリラックスできるような空間です。
そして、現在・未来において企業、機関などが直面する問題や課題などのテーマを提議するディレクターを設け、テーマに沿って専門家や関係者を招き、従業員や社長など上下、立場関係なくフューチャーセッションを通して、同じ立場で1つの課題を解決していく空間がフューチャーセンターです。
フューチャーセッション・・・企業・行政・自治体などの組織が中長期的仲代の解決、オープンイノベーションによる構造を目指し、さまざまな関係者を幅広く集め、組織内の部署の壁、専門分野の壁など、立場の違いを超えた対話により、より良い発想を生み出す場のことを示します。

女川町に完成したフューチャーセンターを運営しているのは、女川を拠点に活動している特定非営利活動法人アスヘノキボウです。

震災の年から女川町の支援活動を行ってきたアスヘノキボウ代表の小松洋介さんは、メンバーとともに今まで新規事業の立ち上げや事業再建、まちづくり計画作成などを中心に女川町の民間企業や公共機関などと連携し、支援活動を行ってきました。


そしてこのたびのフューチャーセンターの完成です。

「少しずつ町はできてきていますが、建物などのハード面ができたとしても、
その中で暮らす人たちがそのハードを利用して町を作っていかなければなりません。
今の女川は、年齢関係なく世代、垣根を超えてまちづくりの話し合いが行われています。
それは、震災の時だけでなく、それ以降も続くように、関わりたい人などを巻き込んで、今まで関わらなかった人たちも参加できるような場を作っていけたらと思っています」

女川駅の横に完成した女川フューチャーセンターのロゴです

ロゴは、鮮やかな青と赤が交差するかわいいチェックの柄。
これは、小松さんの愛用の洋服の柄にちなんでいます。
「小松さんと言えばチェック柄」というイメージを持つ人も多く、ロゴデザインに起用されたそうです。

女川町に流れる川の湧き水と海の水が混ざり合いの中に、地元の人の血の流れと町外から来る人たちの血が交わる拠点という意味が込められています。

3年間自分がやってきた活動は、町の方々に賛同していたおかげで支援活動をすることができました。
今回のフューチャーセンターは自分にとって集大成とも言えます」

女川フューチャーセンターCamassは、1つのユニットハウスと3つのトレーラーハウスがコの字に並んでいます。
トレーラーハウス(通称オレンジハウス)は、日本ユニセフ協会が学童支援のために寄贈され、女川小学校敷地内に設置されていましたが、今回フューチャーセンターの一部として子どもたちに利用されます。
Camass(カマス)」は、女川弁の「かます=かき混ぜる」と英単語の「Mass=たくさんの・大勢で」の2つが組み合わされてできた言葉です。
「女川でみんなのつながりを作る場所として愛されるように」という想いが込められています。

内装は女川町の高校生がワークショップを行い、デザインが決められました。
「座り心地の良いソファーで本を読みたい。ハリーポッター風の部屋がいい!」
「どでかいこたつがいい。テーブルはホワイトボード!!それをフューチャーセッションで使いたい」
「トレーラーハウスの中にバーカウンターが欲しい。僕たちはお酒が飲めないからジュースのバーカウンター(笑)」
「畳の部屋がいい。寝っ転がれる部屋!!」
と、高校生の発想は尽きることがなかったと言います。
かなりレベルの高いと小松さんも笑いながら教えてくれました。
こうしてたくさん出されたアイディアの中から、3つの部屋が完成しました。


「ワークショップに参加した子どもたちは、小学校のときに震災を経験した子どもたちです。
そして、今も仮設住宅に住み、自分だけの部屋を持つことができない子もいます。
だからこそ、なんとか実現させてあげたいと思いました」

5年前、小学校6年生だった子どもたちは今では高校1年生です。
現在も仮設住宅暮らしの子どもたちがくつろげる空間を作りたいという想いで、小松さんとスタッフの皆さんは子どもたちのアイディアを形にしました。
「ゆっくりくつろげるハリーポッター部屋がいいな」という子どもの意見を取り入れて完成したお部屋
「どでかいこたつ!!」が完成


須田町長もこのアイディアにはびっくりしたようです。
巨大なこたつは、特注で作られたものです。
さらに、子どもたちのアイディアの1つだった、
ホワイトボードのテーブルも実現。
ミーティングなどにはメモ書きなどにも活用できます


フューチャーセンターは、さまざまなイベントでも活躍します。
オープンの1週間前に開催された「女川町復幸祭」では、フューチャーセンターのデッキがステージとして使われました。
3月22日に行われた女川町復幸祭では、フューチャーセンターのデッキがステージとして使われました

「駅前なので、町の人たちが自由に使っていただきたい。
そして、町外から来た人たちもここに来て、情報を聞いたり、相談をする場になればいいなと思っています。
また、再建や創業支援なども住んでいる人たちだけでなく、女川をフィールドに何かをやりたいと思う人たちにも支援していきたいです。
町と外が繋がって新しいものが生まれたら楽しいと思っています」

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女川フューチャーセンター
【営業時間】9:0019:00(定休日:日曜日)
【利用料金】Camass Webメンバー(無料会員)
      Camass メンバー(有料会員)
      ワンデイ会員  入会金500円(有効期限なし)
              料金 1,000/
              町内利用者500/
      マンスリー会員 入会金 無料(有効期限なし)
             料金 8,500/
             町内利用者6,500/
      カンパニー会員 入会金10,000円(有効期限なし)
             料金 30,000/
             町内利用者24,000/
      
 詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。
 【ご利用案内・会員プラン案内・・・http://www.onagawa-future.jp/guide

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コワーキンスペースは、フューチャーセッションが行われる時以外は、仕事や勉強の場として使えます。

初年度のフューチャーセッションは、アスヘノキボウの皆さんが、課題、問題のテーマの設定などのコーディネートをする予定です。
そして、その模様は、ウェブ会員に情報を発信していきます。




女川駅が少しずつ変化していきます。
温泉施設「ゆぽっぽ」が始まり、
そして、フューチャーセンターが完成しました。
子どもたちのアイディア満載の空間が広がります。
ぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


ロンドンにニューヨークにそして、女川!
ユーモアたっぷりな時計のように、女川には魅力的な人たちがたくさんいます。
そして、町並みも少しずつ変化しています。

ぜひ、その姿を実際に見に来てください。

(取材日 平成27 328日)