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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年4月20日月曜日

2015年4月20日月曜日10:22
こんにちは、YMです。
前回少しご紹介した「スイセンフェニックス」を見に、4月9日、みちのく杜の湖畔公園へ行ってきました!

2015年4月9日 木曜日
復興へはばたけ!スイセンフェニックス(川崎町)
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/04/blog-post_69.html


この日は地元・川崎町のタケヤ交通が運行している「仙台西部ライナー」に乗って、川崎町へ♪
仙台駅から、仙台市天文台~秋保温泉郷~釜房ダム~みちのく公園を経て、川崎町役場前まで、1時間おきに往復運転しているので便利ですよ!

■仙台西部ライナーホームページ: http://www.takeyakoutu.jp/sendaiseiburaina.html

通常は紫色のバスなのですが、この日は特別仕様のラッピングバスに搭乗

仙台から約1時間でみちのく公園南地区に到着!
気温は少し低いですが、天気は最高!園内は春の花が咲き始めていました。



菜の花も少し開花し始めていました

「花木園」へ向かうとありました、スイセン畑!
地上からだと形がよく分かりませんが…、


上から見ると、なんと全長64mの「フェニックス (不死鳥)」の地上絵になっています!

平成27年4月3日撮影。(提供:みちのく杜の湖畔公園)

スイセンもとてもきれいに咲いていました。4月中旬まで見頃です
訪れた人たちは、フェニックスのまわりを散歩したり、近くのベンチでランチを食べながら眺めたりしていました。


このスイセンで描かれたフェニックスの誕生について、みちのく公園管理センターの土方敏彦さんにお話を伺いました。

震災復興応援「花譜プロジェクト」
東日本大震災の記憶を忘れないように、そして復興を願って、みちのく公園から被災地へスイセンを届けるプロジェクトとして、平成23年11月から震災復興応援「花譜プロジェクト」が始まりました。
第1弾は、震災から1年後…ちょうどスイセンが咲き始める3月に、亡くなられた方および行方不明の方合わせて約2万人が花となって復活してほしいという願いを込めて、2万球のスイセンで「フェニックス」の形を描きました。

地元やボランティアの方125名によって植えられました

このプロジェクトは、震災の記憶を語り継ぐとともに、自然と共存することの大切さや厳しさをあらためて感じることが重要だと考え、"Harmony with Nature for the Future" から「HaNaFu: 花譜 はなふと名付けられました。

七ヶ浜町菖蒲田海浜公園
さらに被災地である七ヶ浜町に球根1万球を寄贈し、七ヶ浜町菖蒲田海浜公園にも植栽されました。それから毎年花を咲かせ、七ヶ浜の皆さんを励ましています。


被災地へ、世界へ、飛び立つフェニックス
第2弾は平成24年11月、植えた2万球の中から”フェニックスの分身”として4000球を掘り上げ、石巻市の県道沿いと中央分離帯に植栽されました。
”4000球”という数は、石巻市での犠牲者3941名の方々への慰霊の意が込められています。

平成24年11月。球根を植えている皆さん

ちなみにこの場所は…
当時話題になった、あの赤いタンク(缶詰会社の立体看板)があった場所です。

平成24年6月28日撮影

見た人が明るい笑顔になるようにと、ここに”笑顔”の形に絵花壇を作りました。


”分身”として飛び立った部分は新たに植え直し、平成25年4月、再び公園にフェニックスが浮かび上がりました。
11月にはそこから4000球を掘り上げ、第3弾として今度は石巻市の宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」に植栽しました。

少し話は変わりますが、400年前、伊達政宗の命を受けてメキシコへ向かった慶長遣欧使節団の支倉常長はご存じでしょうか?
川崎町は常長が少年期を過ごした地。そして石巻市はメキシコへ出航した地です。このような歴史的背景があり、川崎町と石巻市は親交が深い都市なのです。
さらに平成25年は慶長遣欧使節出帆からちょうど400年の記念すべき年。支倉常長のように"フェニックスの分身"が世界へ羽ばたくようにと、この地にスイセンを届けました。

平成26年4月。サン・ファン・バウティスタ号とスイセン

車窓から花を
平成26年は第4弾として「車窓から見える花風景」をテーマに、東松島市のJR仙石線 陸前小野駅の構内とその線路沿いに植えられました。
JR仙石線も甚大な被害を受け、この陸前小野駅から高城町駅の間は現在も運休中です。ですがまもなく平成27年5月30日より運転が再開し、4年2カ月ぶりに仙石線が全線開通します。
時期的にスイセンの花は終わってしまっていますが、来年は車窓からきれいに見えるでしょう、とのこと。来年の4月が今から楽しみです!

平成26年10月。陸前小野駅沿いの市道に植えている様子
平成27年4月。キレイに咲きました!

さらに「こちらにもぜひ植えてほしい」とご要望があり、駅から500mほどにある平岡地区センターにも植えられました。
平岡地区センター前
平成27年4月。「津波の教え石」の周りに花が咲きました


今後について
今回お話を伺った、みちのく公園管理センターの土方敏彦さん

毎年、東京観光専門学校の生徒さんをはじめ県内外からボランティアの方々が植栽作業を手伝ってくださっています。
平成23年は125名、平成24年と25年は50名ほどでしたが、平成26年は東京、愛知からやってきた方もおり、過去最高の156名が集まってくれました。
東京などではボランティアの募集が年々減ってきています。でも「ボランティアをやりたい」と思っている方はまだいらっしゃいます。

そして被害の大きかった地域も、今は瓦礫も片付き、きれいにはなっていますが、更地のままの土地が多いです。さらに今もまだ仮設住宅に住んでいる方、大変な思いをしている方もいらっしゃいます。

そんな方々のためにも、これからもこのプロジェクトを継続的に続けていきたいと思っています。

今年度はまだスイセンの植栽地は未定ですが、今年も沿岸部に花を届けたいとのこと。
「その際またボランティアを募集するので、ぜひご参加いただきたい」と話す土方さんでした。


みちのく公園では、5月6日 (水・祝)まで「花のフェスティバル 2015」が開催中です。
川崎町の桜は、仙台市より数日開花が遅いので、4月18、19日ごろには見頃予定ですよ。
色鮮やかな花々が咲き広がるみちのく公園で、春の陽気を感じながら、のんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか?
スイセンは咲き終わりに近づいていますが、フェニックスもぜひご覧ください!

■「花のフェスティバル 2015」についてはこちら
http://www.michinoku-park.info/wp/flowerfestival2015/
■国営みちのく杜の湖畔公園ホームページ
http://www.michinoku-park.info/wp/

取材日はまだ”咲き始め”でした

(取材日 平成27年4月9日)