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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年4月27日月曜日

2015年4月27日月曜日10:01
kaiiです。

東日本大震災から1500日。
気仙沼市でも、遅れていた災害公営住宅への入居が平成27年1月31日から開始されました。

平成27年1月31日から入居が始まった災害公営住宅
(平成27年3月3日撮影)

完成した防災集団移転用地の引き渡しも始まっています。

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東日本大震災の津波と火災被害の大きかった気仙沼市鹿折地区。
地区の復興に向けて、土地の嵩上げ工事が進められています。

火災被害を受けた鹿折地区の中心部の嵩上げ工事の様子


鹿折地区の東側の小高い場所にある気仙沼市立鹿折中学校の校庭には、120戸の「応急仮設住宅」が建っています。

気仙沼市立鹿折中学校応急仮設住宅

気仙沼市内の応急仮設住宅の中では早く建設され、東日本大震災から約2カ月が過ぎた平成23年6月初旬から入居が始まりました。
現在も、鹿折中学校応急仮設住宅には83世帯、232人が生活しています。

入居以来、鹿折中学校応急仮設住宅親睦会の会長を務める小野寺良男さん(80)に、東日本大震災から1500日、現在の仮設住宅の様子についてお話を伺いました。


質問)仮設住宅に入居してから約4年になります。この間、変化したと感じることはありますか。

入居者が減少したことが大きな変化です。自宅を再建したなどの理由で仮設住宅を退去する人が増えて空室が増えました。
また、高齢化も一因だと思いますが、体調を崩す人が増えているように思います。


質問)震災後、地域の自治会の解散などが地元紙などで伝えられていますが、親睦会の運営は円滑に進んでいますか。

親睦会の運営は円滑に進んでいます。
私たちの親睦会は、各棟から役員を2人選出し、20人の役員で運営しています。
体調不良などで参加できない方もいますが、役員会には15人以上の役員が参加しています。
毎年恒例の「お花見」を今年も実施しようと計画中です。
質問)仮設住宅に入居していて困っていることはありますか。

昨年、気仙沼市内の仮設住宅の土台杭に腐食などが発生しているとニュースになりましたが、私たちの住む仮設住宅は問題ないと気仙沼市から説明を受けました。冬季の水道管の凍結などの問題もありません。
困っているということは特になく生活しています。


仙台市のNPO法人といっしょに元気塾も開催しています


質問)教育施設の校庭に建つ仮設住宅ですが、不都合や子どもたちに思うことはありますか。

子どもたちの運動する場所を、私たちが使わせてもらっていることを申し訳ないと思っています。
部活をしている子どもたちが、基礎練習が中心で実戦的な練習ができないことに心が痛みます。

質問)気仙沼市の「復興」について思うことを教えてください。

気仙沼市は「水産」と「観光」が市の中心産業です。
私たちは、先人からたくさんの文化遺産を継承しています。
歌人の落合直文の生誕地も気仙沼です。
そんな先人から受け継いだ文化の香りのある、輝く町に復興してほしいと思っています。この地域の文化の中心になる施設があるといいと私は思っています。

全国の絵手紙愛好家から贈られた絵手紙が
壁にたくさん貼られています

質問)東日本大震災から1500日。東北で生きる人たちにメッセージをお願いします。


東日本大震災から1500日
「みなさん元気に頑張りましょう」と話す
鹿折中学校応急仮設住宅親睦会
会長 小野寺良男さん
人生に誇りをもって生きていきましょう。
前進!前進!争わず、前を向いて歩くことが大切です。

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小野寺さんは東日本大震災の日を振り返り、
「6mの津波警報が発令され、震災の3週間前に手術を終えたばかりの妻と渋滞を避けて海沿いの道を高台の中学校を目指して逃げました。
妻は海沿いの道に進路をとる私の行動を不安そうに見つめていました」
「あの状況の中で、妻と2人無事に生きられた、私の命は『助けられた命』だと思っています。私は、『助けられた命』を、多くの人のために役立てたいと思っています。自分の体調が快調な間、私は親睦会の会長として務めたいと考えています」
「震災で私は妻以外の全てを失いました。1から出直しです。何事も気負わずにすることが長続きのポイントです」
と話しています。

東日本大震災から1500日。100人100通りの震災の体験があります。
一人一人が経験した震災の経験が、生きる知恵となり力になる日がくることもあるのだと、小野寺さんのお話を聞きながら感じました。

(取材日 平成27年4月3日)