header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年2月4日水曜日

2015年2月4日水曜日10:07
kaiiです。
「復康フットサロン  よつば 」の米倉三喜子さんは、平成27年1月12日、気仙沼市松崎片浜の仮設商店街・「まついわ福幸マート ココサカエル」に入居し、「気仙沼市内でお店を再開させたい」という希望をかなえました。

以前お会いした時、米倉さんは大津波で失ったサロンを再開させるために気仙沼市内で空き物件を探していました。


気仙沼市松崎片浜地域の様子
(平成27年1月19日撮影)


大震災の後、津波被害の大きかった地域では住宅、店舗などの空き物件を探すことはとても難しい状況が続いています。
区画整理事業や土地のかさ上げ工事などが進み、仮設店舗での営業終了期限も近づいています。
仮設店舗を出た後も営業を続けるための物件探しをしている経営者の方々からは、「なかなか条件に合う物件を見つけることができない」などの苦悩する声を聞く機会が増えています。


まついわ福幸マート「ココサカエル」外観
(平成27年1月19日撮影)

「ふんばろう 東北!」と話す
復康フットサロン 「 よつば 」 の米倉三喜子さん


「ふるさと気仙沼で自分の店を再開さることができました。また、気仙沼の皆さんのケアをさせていただけるのがうれしいです」

仮設店舗での期限付きの再開ですが、米倉さんは「希望を大切に、次へ、ステップアップしていきたいです」と抱負を話しています。


震災前は遠浅の海水浴場として有名だった大谷海岸

平成22年6月、米倉さんは、海水浴場で有名な大谷海岸に近い気仙沼市本吉町大谷地区内に足ツボのマッサージを行う店、フットサロン「よつば」を開店させました。
お客さんの口コミで来店する人が増えていた矢先、津波で店を失いました。

震災が起こった時、米倉さんは、施術が終わりお客さんとお茶を飲んでいました。
米倉さんは、断続的に続く大きな地震に、2人の息子と、実家のお母さんが心配になりました。
急いで、火の元を確認し、戸締りを済ませて店を出ました。

中山間地域出身の米倉さんは「津波が来ること」を予測しませんでした。


車に乗るとガソリンが少なくなっていることに気がつきました。
米倉さんは、店から車で20分程の沿岸地域にあるガソリンスタンドに給油に向かいました。


米倉さんが茶色の壁に見えたと話す大津波は
JR東日本の線路も破壊しました
(気仙沼市小泉地区)
(平成26年12月撮影)

ガソリンスタンドまで数分の場所に差し掛かった時、大きな茶色の水の壁がJRの線路を越えるのが見えました。


JR陸前小泉駅付近の様子
(平成26年12月撮影)


津波を目の当たりにした米倉さんは、来た道を急いで引き返し、難を逃れました。

その後、海から離れた高台にある津谷中学校へ次男を迎えに行きました。
中学校には、既にたくさんの人が避難していました。避難していた知人に声を掛け、次男と共に中山間地域にある実家へと向かいました。お母さんも長男もケガはなく無事でした。

米倉さんはそのとき、津波が津谷川を遡上して、津谷地区の中心部に押し寄せていることを知りませんでした。

震災の翌日、知人と徒歩で40分ほどかけて店へ行きました。
店の中は津波で浸水しており、サロンとし使うことができなくなっていました。


気仙沼市本吉町大谷地区のサロンに飾られていたイラスト
高い場所に飾っていたため水没を逃れたと米倉さんは話します


米倉さんは、壊れた店の片付けが一段落した後、サロンを再開できる場所を探し始めましたが、気仙沼市内では見つけることができませんでした。


以前気仙沼市本吉町大谷地区で営業していたサロンの壁の
高い場所に飾られていたため津波の被害を受けなかったイラスト

サロン再開の準備を続けながら、避難所で、仙台のマッサージの仲間たちと協力して、「フットマッサージ」のボランティアをしました。
避難所でマッサージを受けた人たちから、「気持ちいいね」、「生き返るようだよ」、「ありがとう」などと声を掛けられました。
そんな人たちの和らいだ表情や声を聞いて、「1日も早く店を再開しよう」と米倉さんは思いました。


開店のお祝いに友人から贈られた生花
震災後の平成23年5月から、お客さんの要望のある場所へ出向いて施術を行う移動サロンとして仕事を再開させました。
気仙沼市内では、サロンの再開が難しいと判断した米倉さんは、登米市中田町に「登米サロン」を始めました。


師匠から支援された施術用ベット

気仙沼市内や岩手県一関市内に仕事をする場所がない米倉さんに、予約がある時は、知人たちが、事務所や店舗の一角を貸してくれました。

米倉さんは、施術に必要な道具を車に積み込み、移動サロンとしてお客さんの所に出向いて施術を続けました。

「これからも気仙沼で仕事を続けていきたい」と話す米倉さん。



1日も早く本設置店舗での再出発を図りたいと考えています。

==============
復康フットサロン  「よつば 」

施術内容:足ツボのマッサージ、体全体のほぐしなど

営業時間:午前10時~午後9時
(完全予約制)

定休日:不定休(水曜日は出張のため不在の日が多いそうです)


連絡先:(090-6625-3358)(090-7665-5354)


復康フットサロン  「よつば 」外観

==============
「希望」を胸に秘めコツコツと仕事を続ける米倉さんの姿に「強さ」と自分の仕事への「誇り」を感じました。

(取材日 平成27119日)