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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年2月17日火曜日

2015年2月17日火曜日8:00
こんにちはエムです。

東日本大震災からもうすぐ4年を迎えますが、東北の復興はまだまだ進んでいないのが現状です。直接被災していなくても、風評被害や観光客の減少などさまざまな問題を抱えています。

そこで、ビジネスの観点から東北の復興を図り、支援していきたいという趣旨の企画が立ち上がりました。

「 とっておき╱ 新・東北みやげコンテスト」です。

このコンテストは、東北6県を代表する “売れる” みやげを生み出すことを目的としています。
その記念すべき第1回目は昨年(平成26年)10月に行われました。

公益財団法人仙台市産業振興事業団が企画し、主催するこのコンテストの要件は、「旅行客が手みやげで持ち帰り可能」であること、「新たに開発した試作品または2年以内に開発した商品」であること。
食品部門」「生活文化部門」2部門での審査があり、東北6県の中小企業85件の応募があった中から10社が選ばれています。

そのお披露目も兼ねた展示販売会が、2月6日(金)〜8日(日)の3日間、仙台市青葉区一番町の 仙台なびっく 行われ、たくさんの報道関係者や来場者でにぎわいました。

初日はたくさんの報道関係者が取材に来ていました

今回の展示販売会に参加したのは、受賞企業10社の中の6社。そのどれも思わず欲しくなり、誰かにお土産であげたくなるような商品ばかりでした。

宮城県からも選ばれ、この販売会に参加していましたので、ご紹介します。


〈食品部門〉優秀賞
仙大豆(せんだいず)シリーズ」
(ソイチョコ、ソイコロ、ソイブールドネージュ、ソイフロランタン)
 仙台農業協同組合(宮城県)


もともと大豆作りが盛んだった宮城県。
その中でも仙台では東日本大震災後、ようやく大豆を作り始めることができるようになりました。
そこで、仙台の大豆のおいしさをより多くの方に知ってほしいとの思いから生まれたのが「仙大豆」です。

クッキー4種、チョコ3種の他、ブールドネージュ、フロランタンなどの新商品は全て「たなばたけ」(JA仙台農産物直売所高砂店)のパテシエの手作り。
大豆の他、カボチャやホウレンソウなどの野菜を粉末にしたものを練り込み、無添加で作られています。もちろん全て宮城県産の野菜です。

商品は「たなばたけ」の他、「仙台空港」、東北自動車道「長者原サービスエリア」で購入することができます。

煎った大豆にチョコをコーティングした「ソイチョコ」には
ホワイトチョコ、ミルクチョコ、ビターチョコの3種類があります。
バレンタインデーやホワイトデーにお勧めだそうですよ

JA仙台の高橋稔さん、新居田直樹さん(右から)

仙台農業協同組合
宮城県仙台市宮城野区新田東2-15-2
TEL:022-236-2435
http://www.jasendai.or.jp

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〈食品部門〉入賞
「華糀(はなこうじ)
 島津麹店(宮城県)


ココロプレスでも以前にゃんこさんが紹介してくれた「島津麹店」の新商品、「華糀」がました!

6代目佐藤光弘さんが、避難先で「甘いものが食べたい」と言ったお母さまのために作ったのがきっかけになったというこの製品は、光弘さん自身をも、麹店を継ぐ決心へと導きました。

甘酒をギュッと濃縮したような味ですが、酒粕から作ったものと違いアルコール0%ですし、さっぱりとした甘さは毎日でもいただけそうです。そのままでもおいしいですが少し水で薄めたり、牛乳とヨーグルトを一緒にしたものに混ぜたり、シリアルにかけて朝食にするのがお勧めだそうです。

「一番の特徴は、健康にも美容にも良いという“麹菌”や“酵素”が生きていることです。
そのため、冷凍で販売しています。

うちの製品は砂糖や食品添加物は一切使っていません。
冷凍したもので未開封であれば3〜4カ月保存可能ですが、自然解凍後は10度以下の冷蔵庫で5日で食べきってください」

柔らかい口調ながらも自信を持ってそう語る光弘さん。「華糀」はその優しい人柄が反映されたような製品です。

和菌に認定されている“麹菌”は、今や世界中からも注目され、海外からの問い合わせもあるそうです。
他にも麹を使って1年かけて自然醸造している味噌、「麹屋の味噌」などの製品もあり、これからますます注目度がアップするに違いありません。

6代目佐藤光弘さんと、お父さまの佐藤憲光さん

前回の記事
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平成26年10月26年 日曜日
親子で繋ぐ新たな伝統。石巻唯一の糀製造所「島津麹店」(石巻市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/10/blog-post_60.html
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島津麹店
宮城県石巻市旭町3-24
TEL:0225-22-1708
http://www.kouji-simadu.com/

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「生活文化部門」では参加の2社とも、「福島県」で木製品を扱う会社でした。
お話をお聞きしましたので、ご紹介します。

〈生活文化部門〉入賞
「ヨットっと
 株式会社アサヒ研創(福島県)

「ヨットっと」は必ず立ち上がることから
縁起物として、お祝いの贈り物として好評です。大きな製品もあります

全てが木で作られた高さ16センチメートルほどのヨットは、中におもりが入っているわけでもないのに、倒しても必ず立ち上がります。
木の重さとバランスだけで立ち上がる構造になっているこのヨットには、「がんばってるぞ、負けないぞ」という福島県の魂が込められています。

もともとアサヒ研創は店舗の設計施工や家具などを造る会社です。
しかし、一般の人の “木離れ” や “ものづくり離れ” が進んでいることを危惧した大内和也さんは、広く、多くの人々に物づくりの良さや大切さを伝えるため、本来の仕事と平行して小物の製作を始めました。

その矢先に東日本大震災が発生しました。

「震災があった後、たくさんの人に助けてもらい、施工を続ける力をもらいました。

自分がいただいた分、自分が作る物を通して感謝の気持ちを伝え、恩返しがしたいと思い、震災後から本格的に小物を作っています」

製品は楕円をテーマにしたカップや酒器、コースター、卵形のペン立てなど、木の感触が気持ちの良い物ばかり。
皆さんも1度手にしたら、きっと手放せなくなることでしょう。

お父さまも職人という大内和也さん。
「一緒に作り販売までしています」

株式会社アサヒ研創
福島県郡山市富久山町久保田字中台43
TEL:024-943-3195
http://www.asahi.e-arc.jp/

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〈生活文化部門〉入賞
「おめでた箸
 株式会社磐城高箸(福島県)


「日本中探してもこんな割り箸は無いと思うよ」
飄々とした物腰でそう話すのは、代表取締役の髙橋正行さん。

株式会社磐城高箸では、地元いわき産の杉の間伐材を材料にした、100%国産杉を使っています。中でも杉利休柾目は、割り箸としては最高級の国内でも貴重な素材。しかも「折れにくい」割り箸なのだそうです。

「おめでた箸」は“お食い初め”専用の割り箸セットで、板の容器に入っているのが最大のポイントです。
真っすぐな木目の杉の木の割り箸は、使うのがもったいないと思うほど美しい製品です。確かにこんなにクオリティの高い割り箸を他では見たことがありません。


実は髙橋さんは神奈川県の横須賀出身ですが、いわき市の髙橋さんの祖父の造林会社を継ぐことを決心したのは、東日本大震災の半年前。

震源地にも原子力発電所にも近いいわき市を考えると、「気持ちが折れる寸前だった」と自社の会社案内で自身の気持ちを書いている通り、同じ被災県の私たちですら想像できない厳しいものがあったに違いありません。

幾多の困難の中、震災ボランティアの協力を得て生まれた製品がありました。
「希望のかけ箸」と名付けられたこの割り箸は、大震災で被害の大きかった福島県、宮城県、岩手県の杉間伐材を使用しており、それぞれに「磐城杉」「栗駒杉」「気仙杉」の焼き印が押してあります。

復興の願いが込められたこの割り箸もまた、たくさんの賞を受賞しています。

磐城高箸では、お店や会社、贈り物などのオリジナル割り箸の製造も行っているそうですので、気になる方はホームページをのぞいてみてはいかがでしょうか。

義援金の付いた「希望のかけ箸」
今まで陸前高田市、栗原市、いわき市に
30万円づつ寄附しているということです

「杉の間伐材を有効に利用することは豊かな東北の森林を
再生・保全することにつながります」と話す髙橋正行さん

株式会社磐城高箸
福島県いわき市川部町川原2
TEL:0246-65-0848
http://iwaki-takahashi.biz/

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その他、「食品部門」最優秀賞を受賞した岩手県産株式会社(岩手県)
入賞の株式会社杵屋本店(山形県)の参加もありました。

いわてのおいしさ「pecco(ぺっこ)
 岩手県産株式会社(岩手県)

かりんとうを細長い形状にしてパッケージしてあるとなんともオシャレ!
岩手山雑穀を使った「雑穀もなか」(左から2番目)は
洋風焼き菓子のようです

「ぺっこ」とは岩手の方言で「小さい」とか「少し」という意味だそうです。
なるほど、受賞した製品はどれも小さくて手に取りやすく、ちょっと食べるのに良さそうです。

「おいしいものを少しづつ食べたい」という女性の要望に応え、南部煎餅やかりんとうなど、元々あったいろいろな種類の製品を、小さく形を変え、少量づつ小分けしたパッケージにしたものです。

「pecco」は岩手県内のさまざまなメーカーの商品を、これからも増やしてゆく予定だそうです。
今は岩手県にしか置いてないそうですが、仙台でも手に入るようになると嬉しいですね。


岩手県産株式会社
岩手県紫波郡矢巾町流通センター南1-8-9
TEL:019-638-8161

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〈食品部門〉入賞
「山形ショコらんぼ
 株式会社杵屋本店(山形県)


山形県を代表する果物「さくらんぼ」がチョコレートになりました。

セミドライ加工したさくらんぼを贅沢に一粒丸ごと使ったトリュフチョコです。
さくらんぼをブランデーで香り付けし、甘さを抑えたチョコでコーティングしたその食感はまさにトリュフチョコ。
表面にはさくらんぼパウダーがまぶしてあり、さくらんぼ好きにはたまらない一品となっています。

文化8年(1811年)創業の老舗菓子店である杵屋本店は、日本の伝統を大事にしながらもさまざまな新商品を発案、発売してきました。
地元山形県で愛され続けている理由が、伝わってくる味でした。

会場には他にも、杵屋本店のヒット商品が並び、どれもおいしそうでした。


株式会社杵屋本店
山形県上山市弁天2-3-12
TEL:023-673-5444
http://www.kineya.co.jp/

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「新・東北みやげコンテスト」を企画した仙台市産業振興事業団では、平成27年の今年も第2回目のコンテストを行う予定です。

担当の玉置光好さんからコメントをいただきました。

「東北には地域の素材や技術を活かしたユニークなおみやげがたくさんあります。
これまでに無かった斬新なみやげをはじめ、伝統的な商品をリニューアルして、現代のライフスタイルに合わせたみやげも発売されています。
このようなおみやげを全国に発信して、東北をより元気に、より魅力的にしていきたいと考えています。

第2回目のコンテストの募集の開始時期はまだ決まっていませんが決まり次第ホームページ等でお知らせしたいと思いますので、
ご応募をよろしくお願いいたします。

玉置光好さん

「第1回 ╲とっておき╱ 新東北みやげコンテスト」の他の受賞商品や詳しい情報はこちらを参照ください。
http://www.siip.city.sendai.jp/n/2014/1022/01.html

公益財団法人 仙台市産業振興事業団
仙台市青葉区中央一丁目3-1 AER7階
電話:022-724-1212
FAX:022-715-8205
http://www.siip.city.sendai.jp

(取材日 平成27年2月6日)