header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年1月3日土曜日

2015年1月3日土曜日8:00
こんにちは、Chocoです。
正月もあっという間に過ぎましたね。

今年も始まりましたが、

みなさんは最近どんなことで笑顔になりましたか。

「いつも笑っていなさい、笑顔は相手を喜ばせるから」

私が無表情でいると、母によく言われたものです。
確かに、笑顔には元気になるすごいパワーがあります。
誰でもつくれる笑顔はその人が飾らずにできる最高の魅力だと思います。


「ミスタースマイル」

巷でそう呼ばれている人がいます。
それは、パワフルロックバンド、ウルフルズのリーダーのウルフルケイスケさんです。

ケイスケさんは、震災後から被災地を見続けてきました。

音楽活動の合間を縫って自ら足を運び、地元の人々と交流し、笑顔を届けています。
ウルフルケイスケ オフィシャルTwitterより
https://twitter.com/ulfulkeisuke
東松島市のソックスモンキー「おのくん」と

今回は、被災地と寄り添うウルフルケイスケさんを紹介します。



========

”「3.11」
あの日は東京恵比寿の事務所ミーティングルームにいた。
無言で歩くたくさんの人の間を通って 自宅についた時にはもう日付が変わっていた。
まだ3年、絶対忘れない。”
( 2014年3月11日ウルフルケイスケさんのオフィシャルブログより)


「東京はだんだん(被災地の)話題が減って、風化しているところがある」

ブログやツイッターなどのSNSを通して全国の人に被災地の情報を発信し続けているケイスケさん。
「風化」しないようにと、変化していない被災地の状況、おいしい現地の食レポート、地元の人々との1コマなど、さまざまな形で紹介しています。

――――


初めて被災地を訪れたのは、震災から1カ月後でした。
ケイスケさんが参加した亘理町で行われた炊き出しは、一般社団法人LOVE FOR NIPPON(ラブフォーニッポン)が企画したもので、ケイスケさんは、自身の所属事務所(タイスケのスタッフとともに参加しました。

「すごく喜んでくれて、それが記憶に残ってる」
と、ケイスケさんは、振り返ります。
オフィシャルブログより
http://blog.excite.co.jp/ulfulkeisuke/16237267/
ケイスケさんは、同団体とともに、地元の人たちだけでなく、現地でがれき撤去をし続けているボランティアへも炊き出しをしました。


オフィシャルブログより


それと同時に行ったのは被災地での音楽活動です。

「亘理町では体育館や避難所の前が最初でした」
オフィシャルブログより
避難所でのミニライブ

小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで

たくさんの人にケイスケさんは音楽を届けました。
オフィシャルブログより
宮城県の高校でのライブ

現在は、被災地で再開したライブハウスや新たに建てられた会場でのライブ活動や、イベントに、引っ張りだこです。

今年の夏 に石巻で開催された「川開き」では、
縄張神社のみこし担ぎにケイスケさんも参加してお祭りを盛り上げました。
「ここにに来ると、僕が逆に励まされたみたいな感じに思って・・・。
(元気づけたいと)歌いに来ているのは僕の方なのに、『すごい良かったよー』って言ってくれて、逆に元気をもらって帰るんです」
音楽を届け続けているケイスケさんが、被災地に来る度に思うことでした。


「音楽は、言葉も国も場所も関係ない。すごいすてきなもの。

僕は、形じゃなくて、気持ちやと思っている。
いらん理屈がない。
だから、音楽聴いてもらえたらそれでええかなと思う。
それを聴いてもらって、
その後、笑い話して・・・『じゃ、また来ます』って、
言ったからには行こうって—。
そして、1年後に『また来ました!!』って、その繰り返しなんです。

僕がしてるのはこれ、

何も大したことはしていないんです」

音楽で涙を流し、励まされ、笑顔になる・・・。

直接会話をしていないけど、音楽だからこそ伝わり、感じる想いがあります。

―――



人は、あらゆる場面で決断を迫られたとき、迷い、悩み、頭を抱えます。
震災後、被災地では以前よりも多くそんな場面に遭遇しました。

ケイスケさんから皆さんへメッセージをいただきました。


「迷ったらやる!」
ウルフルケイスケさん


「後悔しないで、迷ったらやる!!
 やらないって決めたらやらない方が良い。
 迷ったらやった方がええかな。
 後悔しないように。
 失敗してもええねん」

ケイスケさんのメッセージを見て私は心を打たれました。
シンプルな答だけれど、 その言葉には、決断する人の強い意志が宿ります。

―――

震災から4度目の年明け。
被災地では、 公営住宅が次々と建ち始め、新居で年越しをする人々も増えてきました。
しかし、多くの人々は未だ仮設住宅で年を越します。

被災地を実際に訪れなければ分からない風景、

地元の人たちと話さなければ分からない現状。


「ようやく高台移転工事が始まった」
そう言って喜ぶ人の話を最近聞きました。
その人たちが自分の故郷に戻ることができるのは、2年後の予定です。
復興にはまだまだ時間がかかります。

ケイスケさんの目にも頑張っている地元の人たちの姿はしっかりと映っています。
そして、その人たちを音楽と笑顔で応援し続けています。
「被災地で暮らす人々が少しでも元気になるように ・・・」
「風化しないように発信し続けたい・・・」
そんな想いでケイスケさんのように被災地支援を続けている人たちがたくさんいます。

「何度もこうやって来てくれて、元気をもらうんです。本当にありがたい」
地元の人たちは、 うれしそうに話してくれます。

「ケイスケさーん、久しぶりです!!」
ケイスケさんに会う度に、地元の人たちは笑顔になります。
笑顔は笑顔を呼び込む力があります。

3年以上続く仮の住まいでの生活。
いつまで続くのかという不安がある中で、何度も来てくれるケイスケさんの優しい想いは、ここで頑張っている人たちにとっての活力となっています。

=====
地元の人たちと関わり、音楽を通して、応援し続けているケイスケさんも、
昨年(2014年)の2月に、自身のバンド「ウルフルズ」が再結成を果たしました。
12月27日に最終日を迎えた全国ツアー「ウルフルズツアー2014 ONE MIND〜あついのがすき~supported by Viber」でも大忙しのケイスケさんは、
ウルフルズのリーダーとして、
ギター片手に全国を飛び回る1人のミュージシャンとして、
2つの形で音楽を届けています。

「やっているときの気持ちは一緒。
ウルフルズだと、いろんな人に聴いてもらえて・・・それも大事やけど、
自分1人でギターしょって荷物もって行くのも大事やし、
ウルフルズじゃないと歌えない歌もあるし、1人じゃないと歌えない歌もある。
待ってくれる人がいる。
喜んでもらえて、ありがたい」

私が取材した前日は、ウルフルズの全国ツアー仙台公演日でした。
その4日後には札幌公演も控えている中、ケイスケさんは、「また来る」という約束を果たすため、取材後も、ケイスケさんが来るのを心待ちにしている人たちの元へ向かいました。


今年の3月で、震災から丸4年目を迎えます。

復旧作業が続き、少しずつ変化していく町に通い続けている人がいます。
その人は、地元の人に寄り添いながら、
音楽と笑顔を届けてくれている憧れのミュージシャンでした。

これからもケイスケさんは「また来たでー」と石巻に来てくれるに違いありません。

(取材日 平成26年11月25日)