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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年1月2日金曜日

2015年1月2日金曜日8:11
おいしいコーヒーを飲みながら友達とおしゃべりをするのが大好きなkaiiです。

東日本大震災の後、津波被害のひどかった沿岸被災地の人たちは、気軽に集まっておしゃべりを楽しむ場所も失いました。

俳優の渡辺謙さんは、震災以来、被災地を支援をし続けてきました。
kizuna311」というプロジェクトを立ち上げ、被災地を見舞うなど被災者の心に寄り添う活動を続けています。
渡辺さんが、これまで被災地で出会った人は1万人を超えるといいます。

「海と生きよう 友と生きよう」
俳優 渡辺謙さん
(平成26年11月30日撮影)


渡辺さんは、気仙沼の復興に奔走する友人たちと交流する中で、「何をすることが被災地の役に立つのか」と考えました。

そして、気仙沼の仲間たちと始めたのが、普段は気軽に集まれるカフェとして憩いの場所となり、時には催しが開ける場所となる、楽しい空間づくりです。


平成26年11月29日
一周年記念イベントが開催された「K-port」外観


平成25年11月25日。気仙沼市南町に「人々の心を温かくし、勇気づけ、夢を与えられる」そんな場所として「K-port(心の港)」をオープンさせました。

「K-port(心の港)」
https://www.facebook.com/k.port.kesennuma?hc_location=timeline


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震災後、初めて気仙沼に入った時の印象を教えてください。

アメリカからの帰国途中で東日本大震災の発生を知りました。
帰国後すぐに支援プロジェクト「kizuna311」を立ち上げ活動を開始しました。
一刻も早く被災地の皆さんの所へお見舞いにと思いましたが、インフラが寸断されていて入ることができませんでした。
4月初めに入ろうとした時も大きな余震があり、更に被災地へ入る時期が遅れました。ようやく気仙沼に入ることができたのは、震災発生から40日ほど後でした。。
その時の気仙沼の印象は、船の音も、車の走行音もウミネコの鳴き声もしない音のない世界でした。夜になると、灯のない町には怖ささえ感じました。

「k-port」から望む気仙沼湾


震災から2カ月半程が過ぎた、6月下旬に再び気仙沼に来ました。
魚市場が再開し、カツオの水揚げが始まっていました。

港に船が出入りし、ウミネコの鳴き声が響き、町の中に車が増えていました。
その風景を見た時、「気仙沼が再び鼓動を始めた」と感じました。


「K-port」開店から1年が過ぎて感じていることを教えてください

平成25年11月に「K-port」を立ち上げてからは、「被災地支援」「サポート」という感覚はなくなりました。
「K-port」に集う人たちに「楽しんでもらうこと」を念頭にして活動しています。
私は、東北の皆さんと一緒に未来を作っていきたいと考えています。


「K-port」の人気メニュー、ピッザ


「一緒に未来を作っていく」とはどんなことですか

「未来」は個人によってターム(期間や期限)が違います。
未来は人それぞれのものです。
私が引っ張って行くことはできません。私は皆さんにそっと寄り添っています。そのために「K-port」があります。
黙って寄り添っていることも大切だと私は思っています。

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震災から4回目のお正月を迎えようとしています。
その間、渡辺謙さんは私たちの心に寄り添い、被災した人たちを勇気づけてくださいました。

「K-port」から望む気仙沼湾の風景
気仙沼観光桟橋付近


渡辺さんが震災直後に慰問したお寺で、渡辺さんに肩を抱かれた男性が「渡辺さんが自分に近づき肩を抱かれた時、行き場のない思いを抱えながらがんばっていた自分の心が救われた」と話していたことを、以前ココロプレスでも紹介しました。

困っている人がいれば行動するのが当たり前(後編)
http://kokoropress.blogspot.com/2014/07/blog-post_25.html

未来は個々人のもの。「黙って寄り添う事も大切」。
渡辺謙さんは、「K-port」に毎日Faxでメッセージを届けています。
どんなに遠くにいても、渡辺さんは、被災地の人たちの心に黙って寄り添い続けています。

「黙って寄り添い続けてくれる人が居る」
そんな存在を心の杖に未来へ歩みを進めていきたいと思いました。

(取材日 平成26年11月30日)