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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年1月16日金曜日

2015年1月16日金曜日11:49
石野葉穂香です。

12月29日。
南三陸町・ベイサイドアリーナ前の特設会場で、第42回目となる「福興市」と、第24回目となる「おすばで祭り」が合体した「おすばで祭り福興市」が開催されました。

あいにくの曇天。気温は7度。昼前からは雨が・・・。
でも、多くの人買い物客でにぎわっていました

「福興市」は、震災が発生した翌月、2011年4月の最終土曜日と日曜日(29日と30日)に、第一回目が開催された南三陸町の元気を発信するイベント。

これまで、小学校のグラウンドやベイサイドアリーナ駐車場、伊里前福幸商店街、志津川魚市場前など町内の各所で行われてきました。

基本的には毎月の最終日曜日が開催日。回を重ねてもう42回目です。

左手奥がベイサイドアリーナ。正面奥は病院と町役場です

南三陸町の商店街は、震災前から「全国ぼうさい朝市ネットワーク」に加盟していました。
各地の商店街が、万が一、何らかの災害に見舞われたなら、互いに励まし合い、助け合おうという全国組織です。

東日本大震災のあと、ネットワークは直ちに南三陸町の支援を開始します。
避難所のニーズを携帯メールで全国の加盟団体に送信し、物資をいったん山形県酒田市に集め、南三陸町へピストン輸送してくださったのです。

そして、全国のネットワーク加盟商店街やNPO団体の後押しを受け、南三陸町の商店主たちが実行委員会を立ち上げて、2011年4月、全国から寄せられた商品や物産を販売する「第一回目の福興市」が開催されたのでした。

市価の2~3割引。
アワビは酒蒸しにおすすめ

一方、「おすばで祭り」は、南三陸の海産物を中心に、お正月のごちそうや食材を販売する商店街恒例のイベントです。
これは震災の前から年末に開かれていました。
2011年にも「福興市」とジョイントする形で行われました。

震災を経て、ずっと続けられている、南三陸町の年の瀬の風物詩です。

お母さん手作りの鮭汁

ちなみに「おすばで」というのは、旧仙台藩で使われていた〝酒肴・つまみ〟を意味する言葉。

語源はいくつか説があります。
「酒を飲みながら、しばしば(たびたび)口にするから屡手(しばて)」
「しばし酒を飲む手を休めるから」
「関西では酒肴を〝あて〟というところから御酒当て(おしゅあて)が転訛したのでは」
「お芝居のあと、土手で催した酒宴『芝手(しばて)』から」
など。

ともあれ、「おすばで」といえば、酒の席には、すなわち、お正月には欠くべからざる「ごちそう」のことなのです。

特設会場のテントを覗いてみると・・・

志津川湾のタコはアワビを食べて育つという「セレブなタコ」です

「西の明石・東の志津川」と称される南三陸特産のおいしいタコや、宮城のお正月膳のエースストライカー(?)ナメタガレイ、そして活きアワビ、ホタテ、カキのクリーンナップ(?)、ウニ、イクラ、新巻鮭、銀鮭、タラ、キチジ・・・など、豊かな海の恵みがずらりと並んでいました。

外国からの研修生の皆さんでしょうか?
お寒い中、お疲れ様です!

さらに、かまぼこ、海苔、ワカメ、とろろこんぶ、切り餅、野菜、みそ、醤油、酒、あんこ、おつけもの。
うにごはん、やきそば、おにぎり、お菓子、鮭汁、はっと汁。
そして、まな板や、商店街のマスコットキャラ「オクトパスくん」グッズ・・・。

志津川高校の生徒たちのブース。
高校生たちも市の盛り上げに大活躍

お正月準備はもう、この会場だけで揃ってしまいそうです。
しかも市価の2~3割引きです。

この日は朝8時半スタートでしたが、11時前には売り切れのお店も続出。
雨がぱらつき始めた12時には、店じまいしてしまうテントもありました。




全国から寄せていただいた支援の品でスタートした「福興市」。
今ではもう、地元の特産品がメイン。しかもいっぱい。勢揃い!

震災から4度目の冬。
「あの日もまだ冬だった」とするなら、5度目と数えられるかもしれません。

かつてのような、「街の灯が港に揺れる景色」が戻って来るまでには、まだもう少し時間はかかりそうですが、「海」はだんだん豊かさを取り戻し、そして町の皆さんも、元気を未来へ繋ぎ続けていらっしゃいます。

2015年(度)には、三陸自動車道が志津川インターチェンジまで延伸される予定です。
「いつか復興が成し遂げられても、末永く続けていってほしいイベント(佐藤仁町長)」である「福興市」。
また、8月の「福興市」は、50回目のメモリアル開催となります。

佐藤仁町長もこの笑顔

町長、50回目は盛大にやるスか?
「んだな! やるべ(笑)!」

遠くの町からもたくさんの人たちが訪れてくださる福興市。
今年も、これからも続いてまいります。

毎月の最終日曜日は、ぜひ、南三陸町へお出掛けください。


福興市」公式サイト
http://fukkouichi-minamisanriku.jp/


(取材日 平成26年12月29日)