header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年11月19日水曜日

2014年11月19日水曜日15:08
こんにちは、にゃんこです。

日に日に寒さが増して、もう間もなく季節も冬。
東北は震災から4度目の冬を迎えようとしています。

雪がちらちら降り始めると、あの日の記憶がよみがえってきます。
宮城県内はあの日も雪でした。


震災により両親またはどちらかの親を亡くした子どもたち、いわゆる震災遺児・孤児は全国で約1,700名にも上ることを皆さんはご存じでしょうか。

そして、そのことで自分の夢を希望を、諦めなければと悩んでいることを。

夢や希望を諦めずに成長し、故郷の復興のために役立ってほしい。


そう願い、震災遺児の支援のために奨学基金を設立した方たちがいらっしゃいます。

「公益財団法人 みちのく未来基金」(以下:みちのく未来基金)です。



発起企業は、「カゴメ株式会社」、「カルビー株式会社」、「ロート製薬株式会社」の3社。

正式に発足したのは2011年10月21日(公益財団法人設立は2011年12月1日から)ですが、すでに活動は震災直後から始まっていたそうです。
この行動の早さが多くの子どもたちの未来を救いました。

発足のきっかけや活動内容について、仙台市内にある事務局でお話を伺ってきました。

「きっかけは、阪神淡路大震災なんです。大阪に本社を置くロート製薬の山田会長が、阪神淡路大震災の際に支援を行ったそうなんですが、後から当時のことを振り返った時に、町は復興したけれど、その先の復興を担う若い世代がいなくなってしまった。進学を諦めた子どもたちが、他で働くためにここを離れていってしまったのではないか。子どもたちに対する支援が足りなかったのではないか、ということをずっと気にされていらしたそうなんです。

そして東日本大震災。次こそは“子どもたちのために”と山田会長がすぐに立ち上がり、もともとトップ間でも交流のあった3社が合同で基金を設立することになったんです。現在はエバラ食品工業株式会社からも人的派遣を受けております」

とお話をしてくださったのは、スタッフのカゴメ株式会社の北岡祐治さんとエバラ食品工業株式会社の竹中俊之さんです。

(左から)カゴメ株式会社の北岡祐治さん、エバラ食品工業株式会社の竹中俊之さん。
北岡さんは愛知、竹中さんは神奈川出身。

現在、事務所には各企業から派遣された9名のスタッフが活動しています。

「支援は、震災時に0歳だった子が学校を卒業するまで続けます。合同で始めたのは、長期に渡る支援の継続の担保、そして支援規模の拡大を図るためでもあるんです」

支援の対象は、高校を卒業して進学を希望する子どもたちです。

「高校まではいろいろな支援があることが分かりましたが問題はその先。“経済的な余裕がない”、“自分が家を出てしまっていんだろうか”とさまざまな悩みを抱え、進学することを諦めている人が震災当時たくさんいることが高校の先生からのヒアリングで判明していました。

そこで私たちは、高校卒業後に絞って支援をすることにしたんです。
進学先は、専門学校や大学とみんなそれぞれ違います。私立、国立など進学先によって当然かかる資金も変わってきます」

“子どもたちに対して平等に”

「自分の行きたい道を選べるように、一律ではなく入学金や授業料(年間上限300万円)などかかる学費すべてを給付しています。返済の必要もありません」


震災直後まだがれきが残る岩手、宮城、福島の3県を、支援対象者を探すため各高校を訪問することから始まりました。

これまでに支援を受けた子どもたち、通称みちのく生は、2012年に高校を卒業した第1期生96名、2期生124名、3期生107名、計327名にも上ります。来年(2015年3月)高校を卒業し進学を目指す第4期生には98名のエントリーがあったそうです。

支援の対象となるのは、被災3県の他にも例えばこの他の県からたまたま出張に来ていて震災に遭い亡くなられてしまったという方のお子さんも対象になります。

「そういった子どもたちは全国に約120名いると言われています。個人情報の関係上、どうしても全体が掴みきれず40数名までは特定できましたが、残り約70名は基金としてまだ特定できていない状況です。そこが今一番私たちが心配していることなんです。各県をスタッフが回り、教育員会やNPOの方々に協力していただきながら情報収集を行っています」


「みちのく未来基金」の活動は支援だけではありません。
同学年や学年を超えたさまざまな集い、さらに気軽に語り合える場をと東京、仙台で年数回開かれる「michi cafe」など、交流イベントを積極的に開催し、子どもたち同士のつながりを作ることにも力を入れています。

今年3月に開催された第3期生の集い。オレンジ色のジャンパーを着た
第1期・2期の先輩たちがスタッフとなり彼らを迎えてくれました!

「彼らは友達や家族、私たちにも話せない悩みをたくさん抱えています。同じ悩みを持つもの同士がつながりは、自信や力になります。私たちはその場面作りのお手伝いをしたいと思っています」

1期生同士、そして1期生から3期生世代を超えてなど、さまざまな交流は子どもたち同士の強い絆を結びます。
それは彼らの希望となって生きる力を生み出しているのではないでしょうか。

交流イベントの様子やみちのく生からのメッセージ、サポート企業などを紹介する
「みちのく未来通信」。2014年9月で第8号まで発行

最後にお二人に、今後の目標について伺いました。

「震災遺児全員にこの基金の案内をすることです。そのためにはまずはこの活動を知ってもらうこと。まだまだ寄附金は足りませんが、継続して寄附をしてくださる企業もたくさんありますので、そいういった方々を通してこの活動を広めていきたいと思っています。また、運営している企業が全社一丸となってサポートできる体制を作ることですね。賛同し自主的に協力してくださる方が増えることが今後約20年間続く活動への力になります」と力強くお話してくださいました。

「みなさんの夢を応援します!」(公益社団法人みちのく未来基金」
 (左から)カゴメ株式会社の北岡祐治さん、基金職員の大内日花里さん、エバラ食品工業株式会社の竹中俊之さん、
カルビー株式会社の齋藤雅子さん、カゴメ株式会社の佐藤清さん。
後ろのボードには、3期生一人ひとりの夢が描かれています。ボードは2期生の方がデザインしたそうです

子どもたち一人ひとりが自分の夢や希望を失うことなく、それに向かって突き進むためには、やはりお二人が話すように、まずはこういった支援があることをより多くの人に“知ってもらうこと”です。

東日本大震災で震災遺児となった方をご存じでしたら、ぜひ「みちのく未来基金」にご連絡いただければと思います。

また皆さまから寄附のご協力もお願いしています。
設立から多くの方々の協力により2014年8月で、約15億円の寄附が集まりました。
これから約20年間支援を継続するためには、約40億が必要になるそうです。

寄附金は全額、子どもたちの学費に利用されます。
これからの未来を担う子供たちのため、ぜひみなさんのご協力をお願いします。

=================================
公益財団法人 みちのく未来基金
〒981-3135
宮城県仙台泉区八乙女中央5-10-8 八乙女ユナイトビル2F
TEL.022-343-9996 FAX.022-343-9997
E-mail info@michinoku-mirai.org
■寄附の方法
振込によるご寄附
・七十七銀行
店舗コード : 本店100 普通預金 口座番号 7951345
・三菱東京UFJ銀行
店舗コード : 仙台支店314 普通預金 口座番号 0271354
ゆうちょ銀行からゆうちょう銀行へのお振込
記号 18150 番号 27549411
・他銀行からゆうちょ銀行へのお振込
店名 八一八 店番 818
普通預金 口座番号 2754941

・共通
口座名義 公益財団法人 みちのく未来基金
口座カナ名義 ザイ)ミチノクミライキキン

※ほか、クレジットカードによる引き落とし、現金書留もお選びいただけます。
詳細は下記HPより参照ください。
http://michinoku-mirai.org/index.html
=================================
(取材日 平成26年10月22日)