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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年11月13日木曜日

2014年11月13日木曜日9:38
kaiiです。

平成6年10月23日地震から午後5時56分に発生した新潟県中越地震では死者68人、重傷633人、軽傷4,172人、住宅の全壊3,175棟、半壊13,810棟、一部損壊105,682棟と、大きな被害が出ました。
甚大な被害を出した新潟中越地震から10年になります。

NPO法人 多世代交流館「になニーナ代表佐竹直子さん(左)

佐竹直子さんは、中越地震後、NPO法人多世代交流館「になニーナ」を設立し、新潟県長岡市を中心に活動しています。
平成26年9月27日、その佐竹さんをゲストに招いて、「まなびの女子会」が南三陸町で開催されました。
「まなびの女子会」は、登米市で活動するNPO法人「ウィメンズアイ(WE)」が定期的に開いているもので、地域の女性たちの情報交換や学びの場となっています。


南三陸町の女性たちのおもてなしの心の込められた、手づくりのお菓子や漬物が並べられました

「おちゃっこ形式」で開かれるまなびの女子会には南三陸の女性たちの手づくりのお菓子や漬物などが並び、南三陸町の女性たちの「おもてなし」の心を感じます。

会場の様子

会場の「南三陸ポータルセンター」には、町内で生活する女性など20人ほどが集まりました。

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情報交換と交流会の後、佐竹さんが中越地震直後の避難所を廻って子どもや女性の支援を始めたころのお話を伺いました。

中越地震後の様子を話す佐竹さん

佐竹さんは、任意団体として3人で活動を始めました。避難所を訪問していて佐竹さんが気が付いたことは、「避難所では子どもがいると生きづらい」ということでした。そこで、子育てネットワークをつくり活動を始めまたものの、活動は行き詰ってしまいました。
避難所は子育てをする環境としては最悪でした。虐待やうつの症状を示す人が出始めました。

佐竹さんは、避難所を巡回していくうちに、「子育てし難い避難所」は「子育てし難い社会」の縮図だと気付きました。

仮設住宅への入居が進につれ、仮設住宅の外に住んでいる人たちは仮設住宅の敷地の中に入ることに抵抗を感じ、仮設住宅に住む人たちにコンタクトを取りにくくなりました。一方、仮設住宅に住む人たちは自分の生きる楽しみを見失い始めていました。

少子高齢化が問題となっている今、「子育てしやすい環境のある地域はみんなが生きやすい地域」。
佐竹さんは、お母さんたちの「誰かに子どもをみてもらえるのは助かる」「交流が日ごろからできるといいな」
そんな声をヒントに、人と人が関わる機会づくりを始めました。きっかけは、地域の郷土料理を若い世代に伝える場を設けたことでした。

NPO法人多世代交流館「になニーナの活動の様子を紹介する
ポスター

地域の女性たちには「当たり前」のことが、若い女性たちには「教わりたい」ことでした。
「ちまき」つくりを通じての交流が始まりました。
「食」を中心にして多世代がつながっていきました。こうした交流を通じて「多世代交流館になニーナ」」が誕生しました。

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その後、震災から3年6カ月が過ぎてもなかなか進まない生活再建について話し合いました。

参加した南三陸町の女性は「早く安心して生活できる環境が欲しい。仮設住宅でも生活は息がつまります」と話していました。


笑顔で近況話し合う女性たち

佐竹さんのお話の中にあった、「多世代の交流」「お互いの歴史(生きてきた生活の知恵など)の認知」などで地域の人たちがつながり、地域の中で生活しやすい環境が整うことが、少子高齢化の進む地域の中では大切なことだと感じました。


(取材日 平成26年9月27日)