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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年10月22日水曜日

2014年10月22日水曜日9:37
こんにちは、にゃんこです。

「社会福祉法人 仙台市社会福祉協議会」の中に、「中核支えあいセンター」というものがあるのをご存知ですか?

「みなし仮設」と呼ばれる借上げ民間賃貸住宅の入居者のために、巡回相談や交流の場を作るためのイベントの企画などさまざまな支援を行うことを目的に平成23年12月に発足した部署です。

この「中核支えあいセンター」が主催する、芸術の秋ならではのイベント情報が届きましたので、皆さんにお知らせしたいと思います!

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支えあい 復興文化祭 ~創る、つながる!!~

日時 : 2014年10月30日(木)、31日(金) 10:00~16:00

場所 : 仙台市福祉プラザ2階(仙台市青葉区五橋2-12-2)

内容 : 手芸などの作品展、歌や踊りなどの演芸発表会、手作り体験コーナー、喫茶コーナーなど

アクセス : 地下鉄五橋駅よりすぐ

入場無料
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開催にあたり、中核支えあいセンターの菅原恭子さんに話を伺いました。

まずは、中核支えあいセンターについて教えていただきました。

「震災により仙台市内では約1万世帯の方が住む家を失いました。仙台市内では、プレハブ仮設入居者よりも、『みなし仮設』と呼ばれる借上げ民間賃貸住宅の入居者の方が多かったんです。しかも市内全域に点在していることから、被災世帯がまとまって入居しているプレハブ仮設住宅と比べて、行政などの支援制度の情報が行き届かず、全国からの支援物資などの支援もプレハブ仮設に集中してしまっていました」

「みなし仮設の入居者の方々にも正確な支援制度などの情報提供を行い、身近な相談窓口として困りごとを相談していただくことを目的に、平成23年12月に発足したのが『中核支えあいセンター』なんです」

発足した当初は、毎週決まった曜日に各区の市民センターに生活支援相談員が出向き、巡回相談所を開設していたそうです。

「住み慣れた場所やコミュニティから離れてしまったことで孤立感を感じている方がほとんどでした。被災者同士が交流する場をと交流サロン(お茶のみ会)を開いたりしていました」


しかし、週に一度の巡回相談所では拾いきれないニーズも多く、平成24年からは個別訪問を行い、巡回相談の代わりに各区の社会福祉協議会の事務所近くなどに常設相談所を置くことで、みなし仮設に住む方々に寄り添ってきました。


・震災から3年7カ月。現在みなし仮設に住んでいる方々が抱えている問題とは?

「当初は、再建方法が決まらず不安。家族で意見がまとまらず困っている。という声が多かったのですが、現在では再建の方針が決まった方が増えてきました。その代わりに、復興公営住宅の申請の仕方が分からない。どこがいいのか決めかねている。申請したが抽選に落ちてしまってどうしていいか分からない。などの声が多くなってきていますね。

特に復興公営住宅の抽選に当選した方は今までとは打って変わって明るい表情を見せられていますが、落選してしまった方は大変落胆されていらっしゃいます。

私たちの仕事としては、気持ちを切り替えて次の一般抽選の申請をしていただけるように情報提供をしなければいけないのですが、ご本人のお気持ちを考えると言葉をかけるタイミングを選ばざるを得ません」

また今年(平成26年)からは、復興公営住宅に入居された方の中でも仙台市主催のワーキンググループで必要とされた方を対象に定期訪問も開始しました。

「みなし仮設時代にプレハブ仮設との格差があったことが今も心の大きな傷になっていると訴えられる方もいます。また逆に、プレハブ仮設から復興公営住宅に入居された方は、さまざまな支援のイベントなどで賑やかだったプレハブ仮設時代の生活を思い『復興公営住宅は静かで寂しい』という方も。

被災された皆さんの多くは『被災者』と呼ばれることにすでに抵抗を感じておられ、特に終の住家に落ち着かれた方は、自治会立ち上げのための活動や趣味の活動などに前向きに取り組んでおられ、ご自身の本来の生活を取り戻しつつあるように思われます」


・復興文化祭が始まったきっかけは?

「『復興文化祭』の名前では今年初めてになりますが、過去2回は『作品展』という名前で開催してきて今年で3回目になります。元々好きな手芸などの趣味が震災のショックでできなくなっていた方々が、何かのきっかけでもう一度やってみたら元気が出てきたといった声を生活支援相談員が聞いてきました。同じような方が作品を発表できる場があったら元気を出していただけるのではないかと始めたことがきっかけでした」

昨年の作品展の様子

合同で作った作品も見ごたえがあります!

今年は支えあいセンター主催や地域の団体などと一緒に行ってきたサロンに参加している皆さんが、サロンの中やそれぞれの趣味として作った手芸などの作品を展示する作品展、同じくサロンで知り合った仲間同士で歌や踊りなどの特技を発表する演芸発表会、来場者の方もその場で参加できる、ストラップやコースターなどを作ることができる手作り体験コーナー、さらにボランティアによる喫茶コーナーなど盛りだくさんの内容です!

演芸発表会では、歌や踊り、マジック、さらに故郷を想っての閖上大漁唄い込みや六郷土井浜の「とっくり踊り」なども楽しめるそうですよ♪

今年も文化祭に向けて準備が進められています
「タイトルの『創る、つながる!!』の通り、この復興文化祭を通して被災者とそうでない人というのではなく、もの作りに興味のある人同士、さまざまな方たちとの交流やつながりが広がればと思っています。出る人も見る人も、皆さんが楽しみ、ほのぼのとした気持ちでお帰りになれる会にしようと、実行委員・職員スタッフともども張り切って準備しています。たくさんの皆さんのご来場をお待ちしています!」

参加者の方々一人ひとりが想いを込めて作られた作品ばかりです。
いろんな作品との出合いを楽しむもよし、体験コーナーで自分の作品を作るのもよし、そして喫茶コーナーでちょっと一息と、思い思いの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ぜひたくさんの方に足を運んでいただきたいと思います。
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最後に菅原さんに今後の活動目標についてお聞きしました。
「現在復興公営住宅の定期訪問をしていますが、私たちの仕事には期限があります。今訪問させていただいている方々がこの先も安心して孤立せずに暮らしていけるように、地域住民の皆さん同士で支えていただけるようにするにはどうしたらよいか、支えあいセンターだけでなく、元々そのような地域住民同士の支え合い活動を推進してきた社協のコミュニティソーシャルワーカー(CSW:各社協に平成25年度から配置)や他の支援機関、NPO、ボランティア、企業などとも連携し、仕組みを作っていきたいと思います」

(取材日 平成26年10月17日)