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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年10月17日金曜日

2014年10月17日金曜日8:30
こんにちはエムです。

東日本大震災から3年半経過した現在でも、迷い猫が野良猫となり、その野良猫から生まれた子猫が保健所に持ち込まれる例が後を絶ちません。保健所では基本的に殺処分になるのです。
仮設住宅に迷い込んだ猫たちに餌をあげ、生まれた子猫を保健所に連れてくるという例もあるように、「かわいそう」と思ってしてることが、逆に動物たちを苦境に追い込んでいる場合が多いのです。


また犬の場合は、犬自身が病気や老犬になったり、飼い主が高齢化して飼えなくなったなど、飼い主側の理由で保健所へ持ち込まれる場合が多いということです。
震災後にはさまざまな状況から “飼えなくなった犬” が、最終的に保健所に連れてこられた例が多くありました。

その状況に心を痛め、殺処分ゼロを目指して活動をし、犬や猫たちの現状を発信し続けている動物愛護団体の1つに「アニマルピース」があります。


これまでの記事
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平成26年5月20日 火曜日
「傷ついた動物たちに幸せな家庭を」(仙台市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/05/blog-post_20.html
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2014年10月13日 月曜日
待ち続ける動物たち~アニマルピース~(仙台市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/10/blog-post_87.html
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アニマルピースでは5月〜12月末まで、保健所から保護した犬と猫の家族募集会を毎週開催していますが、保健所から運良く引き取られ、新しい家族に出会える猫や犬は、その中のほんのわずかです。(※ 一般家庭からの引き取りは行っていません)

しかしさほど大きな団体でもなく、飼えるスペースの限られているアニマルピースにとっては、わずかな数ではありません。より多くの命を助けるには、やはり大勢の協力者が必要なのです。


アニマルピースの活動に賛同し協力する方法は、「一時預かりボランティア」「犬猫の搬送」「家族募集会 会場でのお世話」「物資の支援」「活動資金の寄附」などがあります。

取材させていただいた9月中旬の晴れた日曜日。その日の家族募集会でも、ボランティアの方々が協力する姿がありました。忙しい時間の合間にお話をお聞きすることができましたのでご紹介します。

「そのカメラ怖い!」・・と言われました(想像)


「昨年5月から猫の『預かりボランティア』をやっています。
自宅の広さでは3匹が理想ですが、現在5匹を預かっています。でもしばらく10匹の期間が続いていました。いままで全部で60匹くらいの面倒をみて新しい家族に手渡しました。

現在の5匹は5月頃から預かっているんですが、なかなか決まりません。白黒やサビ色の猫は決まりにくいんです。それに加えてだんだん大きくなってしまうと、ますます見つからない傾向があります。すぐに決まる時もあるんですけどね……。

『預かりボランティア』は朝連れて来て、もらい手がいなかった場合は、夕方迎えに来ます」(40代・男性)


「会場でのお手伝いだけやっています。できる範囲でやってますので毎週ではないんですが、5年ほどやっています。
以前は月2回の開催だったんですが、昨年から保護頭数が増えて、毎週やらざるを得ない状況になっています。前は空いてる週に街頭で募金活動をしていました」(40代・女性)

「菅原さんのお手伝いを始めて7年位です。
猫を外に出さずに中で飼う人は増えていますが、昔から猫は外に行くものと思っている人に分かってもらうのは難しいです。

アニマルピースは菅原さんの考えで活動していますので、かわいがってくれれば誰でも良いというわけではありません。手渡すのはいつも慎重です。
それでも一軒一軒訪ねるわけにもいかないので、信じて渡しています」(50代・女性)

「それ怖いって!」
(さっきまでとっても愛らしかったのに・・ごめんね〜)

「震災後にここでミニチュアダックスを引き取ったのがアニマルピースとの出会いです。
その犬は、被災して仮設住宅に入っていた方が『どうしても犬の面倒まではみられない』と泣く泣く手放した子でした。
そのことが縁で、今年の7月から『預かりボランティア』をやってます。
今日は5匹連れてきて、さっき1匹もらわれました。
その子にとっては引き取り手が決まってくれるのが一番いいですし、うれしいことではありますが、寂しい気持ちもあります。

でも1才とか2才過ぎて、引き取り手がいなかったらどうするか、についてはよく2人で話し合っています。」(ご夫婦と小学6年生の男の子家族)


代表の菅原とみえさんの自宅でも常時約20匹の猫(現在は約30匹)と、現在15匹の犬がいます。

「現在自宅で引き取っている犬たちは高齢だったり、病気だったり、中には震災後に親戚をたらい回しにされた後、保健所に持ち込まれた犬もいます。
猫も同様で、成猫や病気を持っていると引き取り手はほとんどいないので、うちで世話をしています。

私がこの子たちを責任を持って面倒見るためには、自分の年齢も考えると、これ以上は引き受けられないのが実状です。
私自身の体調なども考えて、このアニマルピースの活動もあと3年で終わりにする予定です。それまでに殺処分数がゼロになったら良いですねぇ」

「犬も猫も大事な家族」
宮城県動物愛護推進員も務めるアニマルピース代表の菅原とみえさん(後列左端)と
ボランティアの皆さん(有志)

◆ 平成23年・・・・犬336頭、猫2,526匹
◆ 平成24年・・・・犬345頭、猫2,690匹
◆ 平成25年・・・・犬227頭、猫2,334匹

これは宮城県内で保健所に持ち込まれ、飼い主が現れないまま殺処分になっているイヌとネコの数です。

数字だけでは伝わらないかもしれませんが、これは、冷たく固いコンクリートの狭い部屋で飼い主が現れるのを待ち続け、不安で怖い気持ちのまま、人の手でこの世から消されていった命の数です。
そしてその数をゼロにするのは人の手によってしか成されません。

この日常の中では私たちが知らないだけで、動物たちの東日本大震災もまた終わっていないのかもしれません。
温かな “人の手” で、人にとっても人の言葉が話せない動物たちにとっても、1日も早く大震災が終わったと思える日が来る。そう信じていたいと思いました。

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【アニマルピースの家族募集会】

場所:ダイシン泉店
日時:毎週日曜日(12月まで) 午前11時〜午後4時
(※ 暴風暴雨の日は中止になる場合があります)
ダイシン泉店(松森)
http://diy-daishin.co.jp/shop/data_izumi.html

★ 尚、飼い主になるためには一定の条件があります。 詳しくは直接家族募集会へおいでください。

【一時預かりボランティア募集】
現在引き取り頭数が多く、早急に募集しています。
 幼猫・子猫・成猫
 子犬・成犬
預かり期間/猫の場合:5日~2カ月
      犬の場合:3カ月~6カ月

【物資の募集
◆ 仔猫・成猫・老猫用缶詰、ドライフード、粉ミルク(幼猫用)、トイレ砂
◆ 成犬・老犬用ドライフード、缶詰、栄養ドリンク・・・その他

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【ご寄付のお願い
餌代・物品などの他、ワクチン接種・不妊手術・病気治療の医療費に高額な出費となっています。
この活動へご理解、賛同していただける皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。

〈振込先〉
郵便局 郵便振替口座 02230-1-47659
    名義 アニマルピース

銀 行 七十七銀行 八幡町支店 普通 5467861
    名義 アニマルピース


◆ 上記全ての内容について詳しくはホームページをご覧ください。
アニマルピースホームページ
http://www.anip.biz/


飼い主のいない猫の不妊去勢事業について
野良猫を保護し、宮城県獣医師会獣医師会会員の病院において、不妊・去勢手術を受けさせた団体または個人に、手術後、費用の一部が返還されるというシステムです。
すでに確立していた仙台市に加え、宮城県でもこの7月22日から施行されました。

※ 詳しくは宮城県公式ホームページ内、食と暮らしの安全推進課「動物の適正飼養及び動物愛護の推進」を参照ください
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/shoku-k/doubutuaigo-new.html#funinkyosei


(取材日 平成26年9月14日)