南三陸町に行くたびに、町の風景が変わっていくことに驚きます。
旧町内に盛られている土の高さに比例するようにこの場所に以前何があったのか? と記憶を辿っても思い出せなくなってきました。
重機やトラックが慌しく動き土地の造成を進めています (撮影日:平成26年9月1日) |
「防災対策庁舎」には犠牲者の冥福を願う人たちが訪れています |
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東日本大震災後、「さんさカフェ」として町内外の人たち親しまれてきたお店が、道路移転などを理由に閉店したのが平成26年1月29日のことでした。
「さんさカフェ」だった店舗が空き店舗になっていたことから、移転までの間という条件付きで平成26年4月のゴールデンウィークに、コミュニテェカフェ「commons(こもんず)」としてリニューアルオープンしました。
家庭料理風愛情弁当を販売している commons(こもんず)内海明美さん (平成26年9月1日撮影) |
commonns(こもんず)とは共有の場所、集える場所という意味です。
オーナーの内海明美さんは、コミュニティーカフェcommonns(こもんず)に来た人が好きな時間を楽しめる場所にしようと、オープンしました。
「オープン後、地元の人たちに気軽に集まれる場所、語らえる場所として利用していただいています。女性のお客さんが増えたことがとてもうれしいです」と内海さんは話しています。
店内は落ち着いた雰囲気です |
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commonsのお弁当は家庭料理中心に作られています (写真提供:内海明美さん) |
こもんずのソフトクリーム |
店内は沖縄に憧れる子ども達の思いもあり沖縄テーストになっています |
「ゆっくりできる場所として誰でも気軽に入れるカフェの営業を続けていきたいです。10年後、南三陸町で育った子どもたちといっしょに仕事ができることが私の夢です」と内海さんは夢を話してくれました。
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自分の生まれた町、自分の生活する町の素敵なところを大切にして子どもたちに伝える内海さんの姿に、内海さんの「この町を大切に思う心」を感じました。
将来「この町の子どもたちといっしょに働きたい」とてもすてきな夢だと思います。その夢がかなうと信じています。
志津川高校の近くで営業中の「commons(こもんず)」 |
内海さんたちのお弁当が人気な理由のひとつが、家庭的な料理が多いこと。
地元の女性たちの笑顔と愛情がたくさん詰まっています。
南三陸町にも元気にがんばる素敵な女性たちがたくさんいます。
愛情弁当の内容を確認できるcommons(こもんず)twitte:
https://twitter.com/akkesan33
(取材日 平成26年9月1日)