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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年9月28日日曜日

2014年9月28日日曜日22:48
kaiiです。

「暑さ寒さも彼岸まで」ことわざ通り、すっかり秋めいてきました。寒暖の差の大きいこの時期、風邪などひかないように気をつけてください。

先日、知人に「戻りカツオ」を送るため「気仙沼さかなの駅」へ出掛けました。
新鮮な魚が並ぶ店頭をカツオを探して歩いていると、「かねなか商店」の斉藤喜代子さんがとてもすてきな笑顔で声を掛けてくれました。


「おいしい気仙沼の戻りカツオを友達に送りたいのですがどれがいいですか? これですかね?」と斉藤さんに伺うと
「これがいいですよ。このカツオは間違いなくおいしいです」と斉藤さんはピカピカのカツオを選んでくれました。


気仙沼魚市場に水揚げされた鮮カツオ
翌日、カツオを受け取った友人から「脂がのっておいしかった。やっぱり気仙沼のカツオだね」と電話がありました。

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気仙沼市で魚屋を始めて80年。喜代子さんが魚屋に嫁いで商売を始めて40年ほどになります。
嫁ぎ先のかねなか商店は、東日本大震災で全壊した気仙沼魚市場の近くにあった「気仙沼水産物流通センター」で32年間、魚の卸業を営んでいました。

店の加工スペースでは寡黙なご主人が魚を裁いています
毎日、その日に気仙沼魚市場に水揚げされたマグロを中心に仕入れ、午前6時から午後1時までの営業時間内にその日仕入れた魚を全て完売する。そんな商売をしていました。



東日本大震災の日は、いつになく早く仕入れた魚を完売し、正午を待たずに店を閉めました。
店を早く閉めたので、斉藤さんは近くのスーパーに買い物に出掛けました。
買い物をしている時に大きな揺れを感じ、急いで避難しました。
家族も急いで避難し無事でした。

斉藤さんたちが商売をしていた「気仙沼水産物流通センター」は全壊。
気仙沼観光桟橋の近くの自宅と冷蔵庫も全壊し、斉藤さんたちは家財こそいくらか出すことができたものの全てを失いました。

そんな中でも、「これからどうしよう」という思いにはならなかったと斉藤さんは言います。

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震災から約3カ月後、気仙沼魚市場が再開すると同時に斉藤さんたちも小さな事務所兼加工場を借り、なんとか車を手に入れて、商売を再開しました。

店では塩乾品も多く販売されています

気仙沼産の加工品がたくさん並んでいます
再開を知った岩手県の取引先などから、「配達してくれるなら魚を仕入れたい」との連絡があり
斉藤さんたちは配達と宅配だけで商売を始めました。

魚の説明をする斉藤喜代子さん
「仕事を再開できた時はとにかくうれしかった」と斉藤さんは当時を振り返ります。

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「気仙沼さかなの駅」がオープンすることになると、斉藤さんたちは入居を決めました。
今までの卸業とは違い、小売の商売には戸惑いも多かったといいます。
「気仙沼さかなの駅」での商売を始めて、一般の人を対象にする商売の難しさと楽しさを知った斉藤さんは、「来てくださるお客様を大切にした商売を続けていきたいです。この仕事が好きだから、健康で働ける間はこの商売を続けていきたいです」と話しています。

斉藤さんには大切にしている商売のこだわりが3つあります。

「押しは脂ののったマグロ」
気仙沼魚市場に水揚げされた鮮度のいい魚を販売する
(有)かねなか商店 斉藤喜代子さん
1つめは、お客様を大切にすること。
2つ目は、その日に仕入れた魚を翌日持ち越さないように販売すること。
3つめは、宅配する荷物の魚を一匹ずつ、自分の目で確かめること。

これらは震災前から斉藤さんが続けていることです。

斉藤さんは、「贈る人にも贈られる人にも満足してもらえる商品を届けたいです。おいしい魚をたくさん食べてほしいので大切に届けています」と話します。

斉藤さんの一押しは、長い年月培われた目で見極める「脂ののったマグロ」です。
赤身、中トロ、大トロ、マグロの味には自信があるといいます。

気仙沼魚市場に水揚げされたメバチマグロ

「かねなか商店」ではマグロの他にも、カツオやサンマの宅配も取り扱っています。一匹ずつプロの目で見極められ、箱詰めされて発送されています。

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気仙沼で魚を扱う人たちには「気仙沼のおいしい魚」を扱うというプライドがあります。
「気仙沼の魚は活きがよくておいしい」。そう言われるために日夜、」努力しています。

ショーケースの中には新鮮な魚介類が並べられています

「おいしい魚は気仙沼にあり」。
kaiiは気仙沼魚市場に水揚げされる魚を食べるのが大すきです。

さかなの駅かねなか商店
〒988-0053
宮城県気仙沼市田中前2丁目12−3‎
電話:0226-23-0245

(取材日 平成26年8月29日)