header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年9月18日木曜日

2014年9月18日木曜日9:30
こんにちはエムです。

東日本大震災では全国からたくさんの方々がボランティアに駆け付け、復興に力を尽くしてくれたことは、私たちの記憶に焼き付いています。

震災は悲惨な出来事でしたが、そのことがきっかけになり、「被災地」と呼ばれるようになった地域と交流が生まれ、現在もその交流が続く貴重な出会いもありました。

そんな貴重な出会いの1つ、震災後の平成24年3月から「被災地ボランティア研修」を継続している東京の学校をご紹介します

亘理町「公共ゾーン仮設住宅

東京都世田谷にある「目黒星美学園中学高等学校」(以下:目黒星美学園)は中学校から高等学校まで6カ年一貫教育のカトリック系の女子校です。全校生徒は529名という少人数制です。

カトリックの精神に基づいた教育理念を掲げる目黒星美学園では、日頃からボランティアに力を入れ、その活動を推奨しています。生徒たち自身も自主的に取り組んでいるようです。
「被災地ボランティア研修」もその1つ。
震災後、自分たちにも何かできる事はないだろうかと、生徒たちが発案した企画です。

高校生の希望者を中心に毎年2回、春休みと夏休みに2泊3日で実施しているこの研修は、この7月で第6回を迎え、参加延べ人数は100人を数えました。

発足当初は「被災地ボランティア」という名前でしたが、私たちが何か支援をするというより、自分たちが学ぶことの方が多かったという感想から、第3回から「被災地ボランティア研修」に名前を変更しました。

(7月31日の「せいびっこカフェ」にて)今回は16名の参加者がありました

訪れる場所や活動内容は、生徒たちが主体となって回ごとに考えて行っているようですが、第1回から継続している活動もあります。
亘理町の「荒浜中学校との交流」と、仮設住宅での「せいびっこカフェ」です。

「荒浜中学校との交流」では、大震災の津波により校舎が使えず、他の学校に通学を余儀なくされていた荒浜中学校の生徒と、ワークショップやお互いの出し物などを通して交流をしてきました。
(荒浜中学校はこの8月に新しい校舎が完成し、現在はそこで勉強することができるようになっています)

荒浜中学校での交流会の様子(画像提供:目黒星美学園)
目黒星美学園から取った名前「せいびっこカフェ」は、宮城県ではお馴染みの呼び方 “お茶っこ” と呼ばれるお茶会を中心に、ワークショップや合唱などの披露で住民の方に楽しんでもらっています。
中には毎回、楽しみに参加してる人もいるという人気のあるプログラムです。

「せいびっこカフェ」に参加の住民の皆さん。ポプリを作りました
今回の研修ではその他に「山元町の田所食品訪問」「沿岸部視察」「みんなの写真館  BRIDGE(山元町)見学」「マイファーム宮城亘理農場で農作業のお手伝い・お話を伺う」「亘理いちごっこ訪問」などが行われました。

「マイファーム宮城亘理農場」では収穫直前のトマトに
日差しよけのワラを設置する手伝いをしました(画像提供:目黒星美学園)
目黒星美学園の生徒たちはこのボランティア研修を行うにあたり、被災地で自分たちのような高校生に何ができるのか、できるとしたらどんな事なのか、またボランティアをする上で気を付けることなどを考え、話し合って参加しています。

山元・中浜地区の沿岸部と慰霊碑視察(画像提供:目黒星美学園)
「研修に参加する中で大切にしているのは、被災者の方の “心に寄り添う” ことです。
“心に寄り添う” とは、被災された方々の話に耳を傾け、受け取ることです。そして少しでも笑顔になっていただけるようになればと思います。それが高校生の私たちにもできることだと考えました」

「研修中には震災の体験の話を聞く機会も多くあり、学ぶことがたくさんあります。
また研修後の活動としては、自分たちがしてきた研修の活動と被災地の現状など、私たちが学んだことを多くの人に伝えることも大切で、それは研修に参加した私たちの責任でもあります」

そんな温かでしっかりした考えを持ち、そして実際に行動している高校生たちです。
行動の先には確かに笑顔があったはずですし、出会った人にはその気持ちはきっと届いていることと思います。

荒浜中学校では、うちわ作りのワークショップも行いました(画像提供:目黒星美学園)
そしてこの研修にはもちろん、毎回生徒を率いる先生の存在も欠かせません。

その1人、亰(きょう)百合子先生は仙台市出身です。この研修が実現でき、長く続いている理由には、亰先生が目黒星美学園にいたことが大きな要因と言えるでしょう。

「友人、知人、家族や親戚、使える人脈をフルに使って、毎回楽しく計画を練っています。
実は仙台市出身の私の最大の目的は『生徒たちに宮城を好きになってほしい』、『宮城の良いところを自慢したい』というものです。
生徒たちには失敗も含めて、さまざまな体験をしてほしいと思っています」

教諭の亰先生(右から2人目)と内藤裕之介先生(左から2人目)
中央は「カトリック東京ボランティアセンター」のスタッフ
(実は目黒星美学園の同窓会会長だそうです)
目黒星美学園の先生方に加え、「カトリック東京ボランティアセンター(CTVC)」のサポートを得てこの研修は行われています。
こういった手厚いスタッフの存在が、この研修旅行が安全に継続できている大きな理由なのだと感じました。

こうして夏休みの初めに行われた「被災地ボランティア研修」は終わりました。
しかし目黒星美学園では、新たに東京での被災地支援の取り組みも考えているようです。その様子や日程は、回を改めてお伝えします。

また来てくださいね。 待ってます!



続編はこちらです・・・

2014年9月24日 水曜日
高校生の私たちにできること2~宮城を応援!~(東京都、亘理町、山元町、石巻市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/09/blog-post_24.html


☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆
目黒星美学園中学高等学校
〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1
電話:03-3416-1150
FAX:03-3416-3899
http://www.meguroseibi.ed.jp/

カトリック東京ボランティアセンター(CTVC)
http://www.ctvc.jp/

(取材日 平成26年7月31日)