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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年9月29日月曜日

2014年9月29日月曜日10:15
こんにちはエムです。

亘理町吉田地区交流センターに設けられた花壇には
美しい花々が咲き、盆踊りに彩りを添えてくれていました

盆踊りを一緒に踊ることで、東日本大震災で犠牲になった方への鎮魂と供養の祈りを捧げ、復興に向けての地域のコミュニティをさらに結びつけることを目的とした復興支援のプロジェクト「やりましょう盆踊り」

前回ご紹介した「仙台七夕」会場に引き続き、「亘理町吉田地区」「気仙沼市唐桑町大沢地区」の会場の模様をお伝えします。

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2014年9月6日(金曜日)
七夕の夜に広がる踊りの輪~「やりましょう盆踊り」(仙台市)
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やりましょう盆踊り in 亘理町吉田地区

◆ 開催地:亘理町吉田地区交流センター
◆ 開催日:8月14日(木)

長年、コミュニティづくりの核としてして、吉田の3区合同による盆踊り大会を開催してきた吉田地区。
東日本大震災後2年の中止をへて、津波で流出してしまった櫓(やぐら)などを手作りして、昨年から何とか開催にこぎつけていたところ、今年は念願の「やりましょう盆踊り」の支援を受けての開催になりました。

吉田地区では「浴衣を着て普通の盆踊りができるようになった、という最初の年にしたい」との要望を出しました。
その要望を受け、「やりましょう盆踊り実行委員会」(河北新報社・河北アドセンターで構成)が各方面へ協力を呼び掛けると、仙台や首都圏の団体や個人有志の皆さんから、家庭で眠っているものや新品の浴衣の提供がありました。
特に日本女子大学の被服科同窓会「衣(きぬ)の会」は3年連続で浴衣支援に協力してくださっているそうです。

そしてその結果、大人用、子ども用合わせて150着の「浴衣支援」を得ることができました。

支援浴衣の着付けをしてもらっています

地元の方と踊り手ボランティアの皆さん。
本番前に踊りのおさらいをしています

地元、吉田地区の方々に加え、踊り手ボランティアの方や、お隣の山元町から「山元町花釜音頭保存会」の方が参加した盆踊りは、時間の経過と共に二重三重に踊りの輪が広がりました。
亘理の四季と名物が織り込まれた「亘理音頭」、そして「相馬盆唄」で盆踊りは大盛況となりました。

支援のあった浴衣150着は地元の方に行き渡りました。やはり浴衣姿の盆踊りは
華やかで、しかも盛り上がり具合が全然違うとの驚きの声がありました

【踊り手ボランティアの方の感想】(年代・性別・参加会場名)

「会場となった地域地域で、私たちを快く迎えてくれました。地元の人たちと楽しめました」(70代女性 亘理町・唐桑町)

「年に1度会えるという思いが、他人であっても引き寄せるものがあると思います。またこういう人間関係の中でボランティアをしたいと思います」(50代女性 亘理町)

「浴衣・帯の支援があり、被災した地元のお母さんたちが着付けを手伝い、とても良い印象を受けました。また、初めて会った方とも踊りを通しておしゃべりしたり仲良くなることができて良かった」(70代女性 亘理町)


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やりましょう盆踊り in 気仙沼市唐桑町大沢地区

◆ 開催地:気仙沼市唐桑町大沢(通称:町屋敷)
◆ 開催日:8月16日(土)

大沢地区は大震災の津波で甚大な被害がありました。約190戸のうち実に約8割が流出や何らかの被害を受けたのです。
未だ仮設住宅に住んでる方や、他の地区に移転する方など、住居環境が分散し、なおかつ差が出てきており、コミュニティの維持が課題になっている地区です。

「散り散りになった住民が集まる場所になってほしい」という願いから、昨年から盆踊りを再開していたそうですが、昨年は小ぢんまりした櫓だったそうです。

しかし今年は「やりましょう盆踊り」の支援を受け、「子どもの頃に見たサーカス小屋を思わせる華やかな世界だった」と自治会長から感想があったように、たくさんの方が参加したにぎわいのあるものになりました。

150人を越す大沢地区の住民と、仙台や東京からの唄い手や踊り手ボランティアと
実行委員会のスタッフ総勢約30名も加わり、大きな踊りの輪ができました

お祭りのオープニングを飾るのは
「小原木小学校」の児童による打ち囃子

お祭りの最後に、愛知県煙花組合有志から提供された
花火を楽しむ子どもたち

盆踊りでは、「大漁唄い込み」「相馬盆唄」の他、地元の皆さんから要望のあった「マイムマイム」「ジンギスカン」なども踊り、とても盛り上がりました。

【踊り手ボランティアの方の感想】(年代・性別・参加会場名)

打ち囃子を見守る女性(唐桑町)
「このプロジェクトが届くために3年の月日を要したのだと感じました。一般に支援の届きにくかった場所で、人々の生活もそれだけ忍耐を強いられていたんだろうなと思いを抱きました」(60代女性 亘理町・唐桑町)

「宮城に住んでいながら、被災地のために何もしてこなかったことがすっと頭の片隅にありました。ほんの少しでも力になれればと思って参加しました。地元の方に声を掛けてもらって一緒に踊ったことがうれしかった」(20代女性 唐桑町)

「唐桑に行くバスの中は、ツアーにしては最初から柔らかなムードで、滅多に味わえない気分だった。かといって互いを多く知っている訳でもない(笑)」(60代男性 唐桑町)

他に、「楽しかった」「またやりたい」「これからも続けてほしい」との感想が多く寄せられました。

※ 写真は「やりましょう盆踊り実行委員会」提供

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「元気な与野さんに元気をもらいました」
「優しい与野さんに、分かり易く踊りを指導してもらったのが良かった」

そんな声が聞こえてくるほど多数の人から支持を受けているのは、河北新報社の与野珠美さん。
「やりましょう盆踊り」を提案し、実行委員会の中心となって活動している、このプロジェクトになくてはならない存在です。
与野さんに感想などをお聞きしてみました。

「3年間、こうしてやってみて思うのは、盆踊りには人引きつける魅力やパワーがあるんだな、ということです。

今年は初めて七夕まつりを会場に開催しましたが、七夕まつりの魅力を高める効果もあったと思うし、街中で大きな盆踊りをやるのも大事だな。と感じました。

このプロジェクトでこれからも開催するのならば、沿岸部の曲、他の宮城県内の曲を取り組み、『震災のこと、他の地域のことを忘れないで互いに共有する』そういう盆踊りにすることが、街中でやる意義があるのだと思います。

しかし街中でやって足りる話ではないですので、将来はいろんな地域で盆踊りが盛んになったら良いと思いますし、学校などでも踊ることでいろんな世代に浸透するのではと考えています。

人が集い、町内で顔見知りが広がって、子どももいろんな世代の人と触れ合って……というのが良いことなんだろうと思いますし、そうなっていくとうれしいです」

「『やりましょう盆踊り』では、これからも側面からのお手伝いを続けていけると良いな……と思います」

「このプロジェクトに参加した人の中から、仮設住宅に残っている人などに
協力・相談する体制を作ったりなど、『盆踊り』を使って
いろんな動きに発展できたら良いですね」

練習会では盆踊り指導をし、本番では櫓の上で踊りをリードする与野さん。
踊ることが大好きで明るい人柄がこのプロジェクトが続いている所以(ゆえん)ではないでしょうか。

「やりましょう盆踊り」は、愛がいっぱいのプロジェクトでした。
ありがとう「やりましょう盆踊り」! これからもよろしくお願いします!


★このプロジェクトは企業のご協力で成り立っています。継続のため、共感する皆さまのご支援をお願いします。
【お問い合わせ】
〒980-8660 仙台市青葉区五橋1-2-28
TEL  022-211-1341(月~金曜 10時~19時)
河北新報社メディア編集部 担当/与野

★「やりましょう盆踊り」実行委員会 Facebook

(取材日 平成26年9月9日)