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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年8月28日木曜日

2014年8月28日木曜日10:14
こんにちはエムです。

宮城県内にはいくつかの「日和山」がありますが、名取市閖上5丁目にも標高6.3メートルの「日和山」があります。
東日本大震災の大津波は山頂を大きく越えて来襲し、名取市閖上地区に壊滅的な被害をもたらしました。

土日はひっきりなしにお客さんが訪れます
震災の後、日和山を含む日和山公園は復興のシンボルとなり、鎮魂の場として県外など他の地域からたくさんの人が訪れるようになりました。
その日和山のふもとに、復興支援を目的とした小さな売店があります。

「東北復興支援販売所」(以下:販売所)は昨年(平成25年)6月22にオープンした小さな売店です。
販売所では「一般社団法人 名取復興支援協会」の川崎幸子さんが出迎えてくれました。

閖上一帯が見渡せる日和山からの眺め。
茶色の建物の後ろ、自動販売機の裏が「東北復興支援販売所」です

販売所では、仮設住宅に住んでいる有志の方々による手作り品を中心に扱っており、先日お伝えした「ケナフの炭」もここに置いてあります。

手作り品はどれも魅力的なものばかり。土日ともなると販売所はひっきりなしに人が訪れ、それらの品は飛ぶように売れていました。

販売所責任者の川崎幸子さん

元々は、川崎さんのご主人の知り合いの方のつくる「笹かまぼこ」や、閖上では有名な赤貝、カレイの一夜干し、石巻産の缶詰などを売るための売店として開店したそうです。

仙台市出身の川崎さんは当初から店番をしていましたが、この辺りに知り合いはなく、1人でお店にいるだけでした。

ところがある日お客さんから「ちっとも変わってないね、閖上って」と言われました。
そう言われたことがきっかけとなり、「少しでも復興の兆しを感じてもらうために、自分ができる事をしよう」と川崎さんは考えるようになったのだそうです。

販売所オープン当初から扱っている缶詰類。
「赤貝」や「カレイ」も置いてあります。お気軽にお尋ねください

閖上出身者によるストラップやコースター
とても人気があるうさぎのコースター

「昨年はボランティアの人たちと一緒に、清掃活動や草取りをしてました」

販売所をやりながらそんな活動をしているうちに徐々に知り合いが増え、仮設住宅に住む人とも知り合うことができたのだそうです。
仮設住宅では、有志の人が集まって手作り品を作っていました。

それを知った川崎さんは、手作り品を売ることで、作る楽しみや張り合いが増すのではないかと思いつきました。

ペンケース。他に名刺入れもあります

名取市箱塚の仮設住宅「桜団地」の方の手作り品には
品名に「桜」が入っています

「仮設に暮らす人のお手伝いと思ってやっています。少しでも元気になってもらいたくて売り場を現在の形に変更しました。
売り上げの一部がお茶やお菓子代になって、また作ろうって思っていただけたら良いですね」

作っている方々も、みんなで集まって作る楽しみのためにやっています。
ということで、値段は驚くほど安価です。

センスの良い色合い! 高齢の方が作っていると聞いて二重にビックリです

この仕上がりで400円

震災当時の新聞を折って形を作り、柿渋を塗って仕上げてあるストラップ。
時間の経過とともに柿渋の光沢が良い味わいになってきます

貴重な「ケナフの炭」。様々な効用があります

閖上は将来的にはどうなってほしいですか。と質問してみました。

「こうなってほしいというものはないですが、東日本大震災で被災し、現在も仮設住宅に住んでいる人や、未だに再建できずにいる皆さんが、個々に思い望んでいるものがあると思うんです。
たとえ今は発言力がなく、強い意見に流されているとしても、自分のやりたいことを手放さないで持ち続け、不自由している人がいつか、自分の思う通りの形にできたら良いな……と思っています。

当事者は頑張る必要がありますが、踏ん張る手助けをしたいと思います。
特に男の人が出て来られる場が少ないので、みんなの輪の中に入れるような何かがあればと思いますね」

ボランティアに来てくれた人は500人を超えています。
北海道から鹿児島、奄美大島まで全国の人、世界の人、たくさんの人と出会いました。
ここで働いていなければ知り合えなかった人ばかりです

川崎さんの後ろの壁にはたくさんのメッセージが貼られていますが、それは今までボランティアで来てくれた方が残していったメッセージ。
壁に貼りきれず、専用のノートに移したカードもたくさんあります。

閖上を応援している人がたくさんいます!


販売所前の自動販売機
販売所の運営をしている「一般社団法人 名取復興支援協会」(以下:復興支援協会)は、名取の復興に役立つことを考えて有志で活動している団体です。ボランティアの受け入れも随時募集しています。

この販売所は復興支援協会の受付事務所として、当日のボランティアの集合・受付場所にもなっています。

◆ 営業時間 10:00~15:00(季節により変更あり)
◆ 休業日  火曜日


一般社団法人 名取復興支援協会
http://natorifukkou.com/

Facebook
https://ja-jp.facebook.com/fukonatori

(取材日 平成26年6月19日 7月26日)