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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年8月22日金曜日

2014年8月22日金曜日14:14
こんにちは、にゃんこです。


震災後、被災地域の学校のグラウンドや公園、広場に仮設住宅が次々と建てられました。
そこは、子どもたちの遊び場でもあった場所でした。

公園内に建てられた応急仮設住宅(高砂一丁目公園応急仮設住宅)

復興事業はどうしても住宅再建、商業施設が優先され、教育や文化施設の復興はなかなか進んでいないのが現状です。

建設が進む仙台市通町災害公営住宅
(2014年7月末撮影)

子育て世代が戻らないと復興はさらに遅れる

子育て世代は働く世代でもあります。手厚い産業支援策で復興の入り口に立つ企業からは「人が戻らないので事業が再開できない」という声も上がっているそうです。そして、さらに追い打ちをかける保育士など子育て支援の人材不足…。

震災後誰もが直面したであろう“生きる、生きていく”ということ。
そのために必要な“働く”ということさえも、震災は奪っていきました。

“働きたいのに働けない”
即戦力となるはずの子育て世代が、働く場所に戻ってこられない。


復興のためには、子ども・子育て世代への支援が重要

こう考えたのが、東北の復興を加速させることを目指し発足した
「寄りあいNIPPON実行委員会」です。

その第一段階として8月26日、石巻市の「子ども・若者・子育て」に関して、今後必要となる取り組みについての意見交換を行うワークショップが開かれることになりました。

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寄りあいNIPPON いしのまきワークショップ・第2回
~子どもと子育て、若者の現在とこれからを共に考える~

日時 : 2014年8月26日(火) 10:00~16:30(開場9:30)
      ※12:30~13:30お昼休憩。事前申込者にはお弁当あり

会場 : 石巻市桃生公民館 会議室
      石巻市桃生町中津山字江下10

内容 : 午前(10:00~12:30)と午後(13:30~16:30)でテーマを分け「子育て支援」、「児童虐待防止」、「子どもの放課後支援」、「学校の中の子ども(不登校、いじめなど)」、「場所を問わず、子どもの学びや育ち」、「障がい児への対応」、「若者の就業支援」などについて、石巻市の担当課の方の説明と参加者意見交換会

参加費 : 無料

定員 : 70名程度

対象者 : 行政、NPOなど立場を問わず「石巻市内の子どもや子育て、若者支援」に関わる方
       石巻市行政の子どもと子育て、若者に関わる施策を地域の実践活動に活かしていきたい方

申込 : 要事前申し込み(空席があれば当日参加可能)

申込方法 : 電話または「公益財団法人 地域創造基金さなぶり」HPより
         TEL.022-748-7283(「寄りあいNIPPON参加申し込み」とお伝えください)
         寄りあいNIPPON事務局/公益財団法人 地域創造基金さなぶり
         http://www.sanaburifund.org/yoriai/

主催 : 寄りあいNIPPON実行委員会

共催 : 公益財団法人 地域創造基金さなぶり


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事務局の吉田さんにお話をお伺いしました。

「石巻市は復興支援活動として多様に取り組まれていらっしゃいます。また私たちがこれまでさまざまな団体の方ともご縁があったということもあり、今回は“石巻の子ども・若者・子育て”にテーマをしぼりました。
 これは、地域を特定し、行政やNPOなどの立場をこえてテーブルを囲み、それぞれの視点で見えている状況を共有し、どのような取り組みをより強化していく必要があるのかを整理するためのものです。この結果は、参加いただいた皆さまと共有するのみならず、本年秋に開催予定の会議を通じて、次なる展開に結び付けようと考えています」


このワークショップの開催に先駆け、今年6月に石巻市にて第1回目のワークショップが開かれました。

行政やNPOなど立場を問わず、石巻市内外で子どもや子育て、若者支援に関わる一般参加者、
関係者を合わせ約40名が参加

ワークショップでは、乳幼児、小学生、中高生、大学生、20代の5世代・6グループに分かれて、「震災後の3年の変化」や「これからの3年の変化」について、それぞれの立場から意見交換が行われました。


・震災を機に子どもの支援団体やNPOが増えた
・子どもたちが町に関心を持つようになった
・大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんたちが小さい子の面倒をみるようになった
・ボランティアや支援などでさまざまな人たちが出入りすることで刺激を受けた
・子どもたちが将来の目標を持てるようになった
・イクメンが増えた

とプラスの意見がある一方

・コミュニティ離れ。元々のコミュニティで子育てができない
・仮設での子育て(特に乳幼児)に気疲れしている
・未就学児の親のサポートが少ない。相談相手がいない
・部活ができず放課後のモチベーションが下がった
・震災時高校生だった子どもたちが20代前後になり行政から支援が受けられなくなっている

さらに、親に生活再建や就業の問題が押しかかりストレスを抱えているなどといったことから、虐待が増えたとの意見も。



乳幼児グループから上がったさまざまな“生の声”


こちらは小学生グループ




「このワークショップでは、民間の支援組織、行政などそれぞれの立場から、現状への懸念とともに『期待』についても多くの発言がありました。8月26日のワークショップではこの結果をふまえ、行政側の施策についても理解を求めると共に、改めて組織や立場の垣根をこえ、同じように『石巻の子ども・子育て・若者』を支援している立場から、今後必要となる取り組み、またどのような取り組みが可能なのかについて皆さんと一緒に前向きな意見交換ができればと思っています。
 石巻市の子どもや子育て、若者支援に関心のある方、あるいはこういう地域限定で、立場をこえて課題について深めることに関心のある方はぜひ参加してください」と吉田さん。

また当日は、石巻市福祉部の子育て支援課や虐待防止センター、障害福祉課、産業部商工課、復興政策部地域協働課、教育委員会生涯学習課、学校教育課と、関係各所からたくさんの担当の方も参加されるとのことで、とても貴重な機会とも言えます。

これから「復興」の主役になっていくだろう子どもたち。
その子どもたちの笑顔のため、未来のためにたくさんの方に参加していただきたいと思います。


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「寄りあいNIPPON」は、福島、宮城、岩手の被災3県が抱えている共通の課題について整理し、東北の復興を加速させることを目指し発足されました。

2013年9月には「第1回寄りあいNIPPON~東北から日本の未来を創造する円卓会議~」を開催しています。



「昨年9月の会議は、民間の支援金(寄付、助成金など)の低下が言われる中で、東北3県の復興と、復興にとどまらない地域づくりを進めるために、東北で使える資源(資金や人材など)を増やそうとしたもので、東北の地域の状況を整理、提起し、次なる支援活動や連携の促進を図るための会議でした。今回開催されるワークショップはその取り組みの続編になります」と吉田さん。


この会議の模様はココロプレスでもご紹介しております。


2013年11月7日 木曜日
復興の共通理解のため~寄りあいNIPPON
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/11/nippon.html

ぜひこちらの記事もご覧ください。

(にゃんこ)