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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年7月9日水曜日

2014年7月9日水曜日9:30
kaiiです。

東日本大震災から3年が過ぎ、私たちの生活も少しずつ落ち着いてきたように感じます。
この間、日本国内だけでなく、世界中から多くのご支援をいただきました。心から感謝しています。

東日本大震災後、日本国内だけでなく、世界中で大きな災害が発生しました。

記憶に新しいのが平成25年10月16日未明に台風26号がもたらした大雨による伊豆大島(東京都大島町)での土石流ではないでしょうか。
未明の土砂災害で36人の方が土石流の犠牲になり、今も4人の方が行方不明になっています。
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以前ココロプレスで紹介した、気仙沼市田谷でカメラと写真の店「カメラのオガタ」を経営する尾形竜一さんが、土石流被害を受けた伊豆大島へ「東北恩返しプロジェクト」として「写真の復元ボランティア」に行きました。


尾形さんのことは、以前ココロプレスで紹介しました。

平成23年12月14日
「生きていたことが奇跡なんだよ」
http://kokoropress.blogspot.jp/2011/12/blog-post_3192.html



平成23年3月30日の気仙沼市大川付近の様子
(写真提供 尾形竜一さん)


「伊豆大島の方々には『大島』つながりで気仙沼の人がたくさん助けてもらいました。大雨被害で伊豆大島の人たちが、私たちと同じようなに困っています。「写真」という財産を復元して恩返してきます」と話て伊豆大島へ写真の復元に出掛けました。
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尾形さんは、所属する全日本写真材料商組合東北地区連盟のメンバー2人と一緒に、平成25年11月28日と29日、台風被害を受けて40日ほど過ぎた伊豆大島へ入りました。大島町役場を訪れ、「東北恩返しプロジェクト」として被災した写真を無償で復元したい、と。申し出ました。
いったん写真を東北に持ち帰り、平成26年2月26日と27日に伊豆大島の持ち主の方に直接返しに行きました。
「結婚式の写真はこれだけしか残っていなかったのでうれしいです」と伊豆大島で平成22年に結婚式を挙げたご夫婦に言われた時、このプロジェクトを始めて本当に良かったと尾形さん思ったそうです。

伊豆大島訪問(平成25年11月28日)
(写真提供:尾形竜一さん)



「東日本大震災の時は津波で流された写真が大切に拾われ、復元されて持ち主に返されました。
写真は人生の一瞬を残せる唯一の手段。笑顔だったり涙を流す顔だったりそれぞれの人の思い出です。
津波に流されてしまったと思っていた写真に、震災前の楽しい思い出が記録されて残っていて、その写真が手元に戻った時、一瞬その時に戻ることができました。多くの人が復元された写真を喜んでいました。

伊豆大島で被災した写真
津波の時よりも劣化は速かったと尾形さんは話します
(写真提供 尾形竜一さん)


伊豆大島で被害に遭われた方にお見舞いを申し上げながら、自分たちも知っている写真が戻った時の喜びを伊豆大島の人たちに伝えられました」と尾形さんは話します。

伊豆大島で被災した写真
(写真提供 尾形竜一さん)


尾形さんは、津波の経験から、写真はデータで残しても、その中の「この1枚」という写真だけは「銀塩写真」にして残すことが大切だと話します。

「伊豆大島の早期復興を願う」尾形竜一さん

さまざまな災害で大切な写真を失わないように、自宅だけでなく、親戚や友達の家などにも大切な写真を預けておくといいと「写真」という財産の守り方を話してくれました。

尾形さんの店「カメラのオガタ」として気仙沼市田谷でお店を開いて7周年になります。

写真を撮ることなどで社会貢献活動もしている尾形さん

尾形さんは震災後、仕事の合間にボランティアで気仙沼市内の子どもの施設などを回り、子どもたちの写真を撮ってプレゼントする活動も続けています。

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日常の生活の中で急に事件などで亡くなった人たちの写真を映像で見ることがあります。写真が残っていないと中学や高校のアルバムの写真が使われることもあります。
その時いつも「この人には、この写真しかなかったのかな?」と思います。自分の生きた時間の中で納得のいく写真の1枚を財産として残しておきたいとおもいます。

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(取材日 平成26年4月14日)