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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年7月11日金曜日

2014年7月11日金曜日19:41
こんにちは、Chocoです。
以前、紹介したお寺マルシェの運営者で、お寺の奥さんでもある杉田史さん。
実は、お寺の一角にあるカフェのオーナーでもあり、被災地支援も行っています。
今回は、毎日元気いっぱいでパワフルに走り続けている杉田さんを紹介しようと思います。


2014年5月27日 火曜日
お寺マルシェは毎月第2日曜日!(登米市柳津)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/05/2.html


杉田さんがいる柳津虚空蔵尊は、 国道45号を石巻市から登米市方面に向かう途中の右側にある大きな赤い鳥居が入口です。

そこを入ってしばらく車を走らせると、

別世界に来たような雰囲気が漂うお寺が見えてきます。
そこが、柳津虚空蔵尊です。
森林に囲まれたお寺は、参道を歩くだけでとっても気持ちがよくなります。





実は参拝できるだけではなく、このお寺には小さなカフェがあります。

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それが、お寺Cafe 夢想庵です。
「本堂からスキップで30秒」
住居だった所を改修して、1年半前の大晦日の日に、夢想庵は開店しました。
お祭りや年越しのときにだけ使われていた場所が息を吹き返したのです。
江戸時代から続く古き良き日本の味のある佇まいは、店内に入った瞬間から居心地の良さを感じました。


「夢想庵(むそうあん)」
この名前の由来は、江戸時代にさかのぼります。
大病で死にそうだったという人が、夢まくらに立った虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)から、「黄土山の黄金水で二股人参を煎じて飲めば治る」というお告げをもらい、その夢のお告げの通りにしたら治ったそうです。

その病人が飲んだ黄金水は、奈良の高僧の行基菩薩(ぎょうきぼさつ668-749)がここ、柳津虚空蔵尊の裏手にある黄土山の山頂上で秘法を行って湧き出た水で、「飲めば無病息災」と言い伝えられてきた水です。

その物語は掛け軸に刻まれ、「夢想庵」と言う言葉は、年越しや行事などの時にお寺の中で開くそば処の店名に使い代々大切にされてきました。
そば処だったその建物は、震災により被害が大きかったため、取り壊されてしまいました。

杉田さんは、お店の名前を決めるとき、初めは今風でオシャレな名前を考えていたと言います。
しかし結局選んだのは、先祖代々受け継がれて、大切にされてきた「夢想庵」でした。
「名前を変えることは簡単です。もっと良い名前だってあるかもしれない。けれど、代々大事に残してきたものだから、それを大切にしていきたい。名前には魂が宿るものだから」

こうして、お寺カフェ「夢想庵」が2012年大晦日に誕生しました。

お昼時には多くの人が注文するお寺ならではの「やくよけそば/うどん(冷・熱)」は、山菜や仙台麩が入ったボリュームある1品です。
実は、副住職によるお祓い済みの麺を使用しています。


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玄関正面には、さまざまな商品が並べられていました。

杉田さんは、カフェだけでなく、震災復興の支援活動も行っています。
被災地で作った小物を取り扱ってくれるお店を探したり、夢想庵の店頭に並べたり。
時には、内職工房を立ち上げの手伝いもしました。
それ以外にも3年間ずっと活動を続けているのは、支援物資の配達です。
全国から集った物資や義援金を沿岸部の被災地に届けています。
約3年間で集った物資は、10トントラックおよそ100台分にも及びます!!

「物資を送ってくれている人は一般の個人の方が多かったんです。主婦やサラリーマン、学校の先生・・・」
NPO団体からも物資が届きましたが、ほとんどが個人から届く支援物資でした。
活動して最初の頃は、やることが多く、眠れない日々が続いたと杉田さんは言います。
送られてきた物資を夜通し仕分けをして、その翌日には物資や義援金を避難所へ、避難所が閉鎖されてからは仮設住宅や津波で被害を受けた小学校、漁村へ・・・たくさんの地域へ足を運びました。

「本当にありがたいんです。
思い返せば、やめようと思ったこともある。悲しいことも辛いこともいっぱいあったけれど、支援する人が支援をやめないから、未だに物資も送られてくるし、支援金もくるからやめられないんです(笑)」
杉田さんは、笑いながら話しました。
「私も支援活動を通して、たくさんの素敵な人たちと出会うことができて、今でもずっとつながっています」
メニューも厳選されたメニューの、色んな人たちとのご縁でできたものが多くありました。

コーヒーは、東京の「自家焙煎Cafeちゃんとさんのオーガニックコーヒーの豆を使用しています。ちゃんとさんは、支援活動で被災地のお母さんが作った商品を店内に置いて販売してくれていました。
パティシエChiekoのケーキは、津波で被災した南三陸町の女性が作るケーキです。
毎回Chiekoさんは、焼きたてのケーキを夢想庵まで届けてくれます。


Chiekoさんは、南三陸の内職工房で働いてくれていた人で、震災に遭う前は自分の好きなケーキを焼いてお店を出すのが夢だったそうです。
そして、杉田さんのお店でケーキを出すようになって、
「夢ってかなうのね」とChiekoさんは、笑顔で言ったそうです。
「今は、『心折れる』って簡単に言い過ぎ。人はたくましいものだと言うことを大人たちが教えるべき。人間は崇高でたくましいものだから」
支援物資を配達する度に、被災して苦しく悲しみを持った人々と接してきた杉田さんはそれでも負けずに笑って前向きに頑張っている人々の「人間のたくましさ」を目にしました。


「パワースポットでTea Time」
お寺Cafe 夢想庵    杉田 史 さん
夢想庵では、カフェ以外にもさまざまな講座も行っています。
ヨガ教室や講話、そして、毎月第2日曜日にはお寺マルシェも開催しています。

「お寺の原点は、人が寄って、お勉強したり悩みを打ち明けたり、自分のことを話すことができる場所。
能力がある女性がたくさんいるけど、田舎は活躍の場が少ないんです。
そういうことに触れて考え方、生き方を考える良いきっかけになってくれればうれしい」

「お寺は、人の拠り所」
本来のお寺のあり方を大切にしている杉田さんは、とても元気いっぱいで笑顔が素敵なお寺の奥さんでした。

ぜひ、柳津虚空尊内にあるお寺カフェ 夢想庵でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


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【お寺Cafe 夢想庵】
場所: 宮城 柳津虚空尊 (登米市津山町字大柳津63)
営業時間:11:00〜15:00
定休日: 木曜日
連絡先:0225-68-2079
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こちらも皆さん、ぜひいらしてください。

次回のお寺マルシェは、今週の日曜日です。

今月は、7月13日(日)10:00〜
※雨天の場合はお寺内の会館で開催されます


(取材日 平成26年6月18日)