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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年7月19日土曜日

2014年7月19日土曜日8:31

こんにちは、にゃんこです。


「パリヌロ」(10×15cm)


思わず心を奪われてしまう鮮やかな色彩。
今すぐにでもこの場所に降り立ちたい―。
そんな衝動に駆られてしまうほど一瞬にして人々は惹きつけられてしまうだろう。



これはイタリアの南部、カンパーニャ州サレルノ県にある「クレアツィオーニ ルチャーノ社」が手掛ける陶板画という作品です。1955年の創業以来、伝統製法を受け継ぎながら職人の手で一つひとつ製作されています。


「サレルノ」という街を皆さんはご存じですか?私は今回初めて知りました。
サレルノは、ティレニア海に面した古い歴史を持つ港湾都市。イタリアでもっとも広い県で人口は約13万人。アマルフィ海岸やカブリ島、ポンペイ遺跡、ペストゥム遺跡などの有名観光地へのアクセスへも良いことから多くの観光客が訪れているそうです。


そしてこの街で人々に長く愛されているのが「クレアツィオーニ ルチャーノ社」の陶板画です。
細かい浮彫のデザインに光沢のあるカラーは、クリスタルガラスを使用した絵具で加工されています。この特殊な技術は特許も取られているそうです。


実はこの陶板画、今、仙台に来ているんです!
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「南イタリア・サレルノからの復興支援 Bset of Salerno Presents!」

開催日時 : ~8月4日(月) 10:00~19:00

会場:仙台なびっく
    仙台市青葉区一番町4-4-35
    
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さらに今回、仙台・宮城・東北の復興を願い、仙台七夕まつりのプロデューサーである「鳴海屋紙商事」の協力を得て、七夕まつりの名物、吹き流しが描かれた作品も限定販売されています。
こちらの売り上げは復興支援に活用され、震災で親を亡くした子どもたちをイタリアへ招く計画を立ているそうです。

豪華絢爛と言われる七夕飾りを見事に表現。
背景は定禅寺通り。「仙台七夕まつり」(3,500円)


「クレアツィオーニ ルチャーノ社」の社長である、ルチャーノ氏が来日していらっしゃるというということで、さっそくお邪魔してきました!

今回初めて仙台を訪れたというルチャーノ氏。
「6年前初めて日本を訪れて以来、すっかり日本のファンになりました。そして3年前の東日本大震災。津波の映像を見てとても衝撃を受けました。実は私自身も16歳の時にイタリアで巨大地震を体験しているんです。(1980年11月23日 M6.8、死者4,700人)」

以前逗子や札幌など日本のお客様からの依頼で陶板画を作った経緯があり、何か仙台でも復興に繋がることはできないかと知人の仙台出身である藤原佳代さんに相談したことがきっかけなんです」

富士山、桜、新幹線と日本の誇りが一枚に。
「富士山‐Mt.Fuji-(10×15cm)」(3,800円)

冬の小樽。川に移りこむ建物など職人の繊細な技は圧巻
「小樽運河‐Otaru(10×15cm)」(3,800円)











藤原佳代さんは、東京の南青山でこちらの陶板画を始め、パスタやオリーブオイル、革製品やアクセサリーなどサレルノ発のこだわりのアイテムを集めたお店「Best of Salerno(ベストオブサレルノ)」を経営していらっしゃいます。

ルチャーノ氏に相談された藤原さん。
仙台市にコンタクトを取ったところ、仙台七夕まつりのプロデューサーである「鳴海屋紙商事」を紹介していただき、そこから製作が始まりました。

「仙台七夕とはどんなものなのか。地元の人たちにとってどんな想いがあるのか。まずはそこを知ることから始めました」とルチャーノ氏。

デザインを手掛けるのはルチャーノ氏の弟であるロベルトさん。
デザインから原版を彫るまですべて一人で手作業で行っています。
表現する場所によって掘る深さも変わります。
少しでも間違えば、すべて一からやり直し。とても繊細で根気がいる作業です。

「資料が平面な写真しかなかったので、とくに七夕飾りの部分は想像するのがとても大変だったようです。でも彼も日本が大好きなんです。すぐに気持ちが入ったと言っていました」

試行錯誤を繰り返し、約半年をかけ完成させた「仙台七夕まつり」。
仙台とイタリアの伝統が見事に融合した作品です。

できるまでの作業の様子は会場でビデオ上映しているので、こちらもご覧になってください!

このほかにも、イタリア各地の風景や果物、動物が描かれた作品がたくさん!

イタリアの町「ラヴェッロ」「アマルフィ」。
壁掛けのほかマグネットも。サイズも大小揃います
羅針図が描かれたものも。イタリアでは全方向の風に名前が
ついているんだとか!
小物入れや時計など実用的なものも!

確かな職人技が光る陶板画。一つとして同じ作品はありません。
この機会にぜひイタリアの伝統に触れてみてはいかがでしょうか。

初めて仙台に来てとても感銘を受けたというルチャーノ氏。
最後にメッセージをいただきました。

「陶板画を見てくださったたくさんの方々が感激してくださるのを見て、文化が違っても受け入れられるんだということを知り、とてもうれしく思いました。日本とイタリアはもっと近づけられるんだと。
作品づくりに関してもこれまで自分が持っていたものとは“全く違う色”というものを見つけることができました。特に朝4時に見た朝日は忘れられません。魂に響くものがありました。日本の文化に触れることでたくさんのインスピレーションをもらい、とてもいい経験になりました。

また復興のスピードの早さにはとても驚きました。イタリアでは2009年にラクイラ地震が起きましたが、5年経った今でも被災地は当時のままのところも多んです。それに比べてもうここまで立ち上がった日本人の強さには驚かされました。また仙台に訪れたい。I LOVE SENDAI!」

「仙台は南風のように包んでくれる。仙台は春の朝日のようにほほえんでくれる。
目を開けると夢ではなく現実だと気づく ルチャーノ・タスタルディ」 
(左から:ルチャーノ氏、藤原佳代さん)

藤原さんが南青山で経営する「Best of Salerno(ベストオブサレルノ)」が8月末に仙台市泉区に移転オープンすることが決まったそうです。今回ご紹介した「仙台七夕まつり」の陶板画も販売するそうです!オープンが決まったらみなさんにもお知らせしますので、こちらもぜひお楽しみに♪

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初めて陶板画を目にしたとき、こんなにキレイなものがあるのかと驚かされ、
その鮮やかさに心が躍りました。
ちょっと気持ちが沈んだときには、これを見ると笑顔になれる。
そんな気持ちにさえさせてくれるイタリアの伝統作品をぜひたくさんの方に見ていただきたいです。

ルチャーノ氏に最後にメッセージお願いしたとき、記事には書ききれないほどのたくさんの想いをお話してくださいました。日本から遠く離れたイタリアからも宮城を、東北を想ってくださる方がいる。
私もたくさんの元気をいただきました。



(取材日 平成26年7月9日)