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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年7月8日火曜日

2014年7月8日火曜日19:50

こんにちは、にゃんこです。


昭和20年7月10日午前0時3分。
今から69年前のこの日、仙台に起きた出来事を皆さんはご存知でしょうか。

アメリカ軍B29型爆撃機の空襲を受け、1,000人を超す尊い命が奪われてしまった「仙台空襲」が起きた日です。

現在、仙台市戦災復興記念館では、13日(日)まで「戦災復興展」が開かれています。



大きな空襲により焦土と化してしまった仙台。
多くの人々の命が奪われ、さらにアメリカ軍の統治下に置かれた仙台には終戦後も12年にも渡り米兵が駐留していました。
そこからどのようにして仙台の町が復興を遂げてきたのか、その姿を学ぶことができる展示会です。

梅雨の晴れ間の晴天に恵まれた6日、私にゃんこもお邪魔してきました!




まずは、仙台市戦災復興記念館館長の橋本さんにお話をお伺いしました。

「仙台空襲によって、今の五橋から東北大学病院くらいまで約500ヘクタールの土地が被害を受けたんです。アメリカ軍がサイパン島を制圧したことで仙台もB29の飛行距離内に入ってしまい、昭和20年7月10日に空襲を受けました。当時の仙台市民は約20万人、それに対し亡くなった方(身元がわかった方)1,064名、身元が分からない方335名、ケガをした方1,683名、被害にあった方は57,321名にも及びます。
これほどの被害を受けながらも仙台は見事に復興を遂げました。その資料や記録を展示し、これまでの歩みを記念することを目的に昭和56年に仙台市戦災復興記念館が開館したんです。そして、毎年空襲を受けた7月10日前後に『戦災復興展』を行っています」

期間中は、当時仙台空襲を体験された方々へのお話や紙芝居などもあります。

「震災は天災なので人の力ではどうにもなりません。でも戦争は人災。防ぐことができるんです。このことを後世に語り継いでいかなければならないと思っています」


「69年前の戦災から復興できた仙台だから大震災からも
復興できる」(左から)小野寺利恵さん、橋本寛館長、八木史記さん


今自分が住んでいる町にも空襲はあった。
この悲惨なできごとを二度と繰り返してはいけないということを再認識するとともに、歴史にも触れられる貴重な機会です。
ぜひたくさんの世代の方に見ていただきたいです。


そして、その企画の一つとして7月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)に「復興支援市」が開催されています。

この「復興支援市」は震災で被災された事業者や仙台市内の仮設住宅などで暮らす方々が出店されている特設市です。
今年は昨年に続き2回目の開催になるそうです。

「戦災と人災の違いはあっても、復興に対する想いや歩みは同じ。少しでも復興の手助けになればと、場所を提供しようと思い昨年から始まりました」


私が伺った6日は、6つの団体が出店されていました。
ちょっとずつですが、ご紹介したいと思います。

まずは、入り口で「いらっしゃませ!」と元気な呼び声で迎えてくれたのは「若林区復興支援ショップりるまあと」のみなさん!
「りるまあと」は以前ココロプレスでもご紹介しています。
「若林区復興支援ショップ“りるまあと”(仙台市)(2013.6.24)
若林区で被災された農家が有機肥料、減農薬で作った新鮮野菜を販売しています。

「新鮮なお野菜販売しております!」
野菜の他仮設住宅に住んでいる方が作ったグッズなども販売

出店は残念ながら6日のみとのこと。
活動内容や今後の出店予定は、ツイッター(@ReRumart)やHPでお知らせするそうなので、ぜひチェックしてくださいね。

☆若林区復興支援ショップりるまあと
http://rerumart.blog.shinobi.jp/


続いては、(農)仙台イーストカントリー直営店「おにぎり茶屋ちかちゃん」
若林区蒲町にある農家レストランです。こちらも以前ココロプレスでお邪魔しております。
地元七郷のお米を使用した大きなおにぎりと自家製味噌、そして佐々木さんの素敵な笑顔が自慢です!

五目、おこわ、梅、こんぶ、鮭、ツナマヨ、味噌と種類も豊富。
しそ巻や田楽みそ、いも煮なども味わえます

人気店なので、購入はお早めにどうぞ!
「おにぎり茶屋ちかちゃん」のお店情報はこちら
(ランチメニューなどの価格は現在一部変更しております)

「おにぎり茶屋ちかちゃん」の隣には、若林区で農家を営む「相原漬物」さん。
朝採りの新鮮野菜やその野菜で作った漬物が並びます。

見た目にも新鮮さが伝わる野菜たち

野菜を作っていた畑は震災で津波の被害に。
「畑の土を天地替えして作ったけど最初は売り物にはならなかった。3年目でようやく皆さんに届けることができました」(相原良子さん:写真左)

「みんな元気でがんばっています」(左から)「相原漬物」相原良子さん、
「おにぎり茶屋ちかちゃん」佐々木千賀子さん

こちらの野菜はウジエスーパーの長町店、袋原店、西多賀店のほか、若林区役所での朝市でも購入できるそうです!
ちなみに、この日は近所で捕まえてきたというクワガタも!箱の中でわさわさと動いていました。

「お子さんに差し上げますのでどうぞ!」と相原さん

今度は仙台市戦災復興記念館の2階へ。
こちらでは手芸を得意とする皆さんがお待ちかねです♪
どのお店にも一針一針丁寧に仕上げた温かみのある品々が並びます。


まずは若林区井土浜地区の住民を中心に集まった「手作り手芸の会」。
現在は六郷市民センターや産直広場ぐるぐるで活動していらっしゃるそうです。

つるし雛や小物、アクセサリー、小銭入れなど様々な
アイテムが盛りだくさん!

「震災でみんなバラバラになってしまったでしょ。仮設を出て新しいところに行くとまた仲間がいなくなる。何もすることがなくなってね。だから顔なじみの人たちと集まってこいうものを作ったのがきっかけなの」とお話をしてくださったのは、早坂さん(写真中央)。

「みんなで元気でがんばっています。これからもよろしく
お願い申し上げます」(左から)鈴木たか子さん、早坂君子さん、
松浦みや子さん

次は宮城野区の岡田地区で津波被害に遭い、岡田西町の仮設住宅に入居した方々の「岡田西町仮設住宅 編み会・縫い会」。

愛らしいうさぎさんが迎えてくれます

「全国各地からボランティアセンターに送っていただいた生地などを使って、自分たちで考えたり、アイディアを聞いたりして作っています。購入してもらえらると元気がでます。もちろんお話だけでも大歓迎です!」と遠藤さん。

「私たちも頑張って生きています。希望がほほえんで
くれるよう願って」(左から)仙台市沿岸 編み会・縫い会の熊谷さん、
岡田西町仮設住宅 編み会・縫い会の遠藤さん、佐藤さん
「仙台の中心部に来ると震災なんてなかったかのような大都会の感じがする」という遠藤さんの一言には私自身も考えさせられるものがありました。

最後は宮城野区蒲生のみなし仮設に住んでいるメンバーで結成した「ちょこっとはぎれの会」。
こちらも残念ながら5日、6日のみの出店だそうです。

提供いただいた中には着物も。バッグやポーチにリメイク!

「集団になっている仮設と違って、みなし仮設には何も支援が届かなかったんです。仮設がうらやましかった。自分でボランティアセンターに行って生地を分けてほしいとお願いしたんです。そしてアパートに集まって始まったのがきっかけ。自分たちでアイディアをしぼってやっとできたものが売れるとうれしくて張り合いがでます。提供していただいた全国の方に感謝したいです」と佐藤さん。

「やっと元のところに戻れました。今迄支援してくださった
布類でどんなに救われて来たかしれません。本当に感謝です。
でもまだまだ戻れていない仲間も大勢います。どうぞ忘れずご支援
いただきますように!」(左から)佐藤美恵子さん、村尾宏美さん

この復興支援市は、 7月12日(土)、13日(日)にも開催されます。
今回はご紹介できませんでしたが12日(土)には、「一般社団法人パーソナルサポートセンター」さん、13日(日)には、「仙台市沿岸編み会・縫い会」さんも出店されますので、お楽しみに!

「手作り手芸の会」、「岡田西町仮設住宅 編み会・縫い会」、「ちょこっとはぎれの会」で販売している商品が欲しいという方は、下記までお問い合わせください。

「仙台市沿岸 編み会・縫い会」
https://kacco.kahoku.co.jp/author/amikai311


戦災復興展、復興支援市ともに入場無料です。
10日(木)11時からは「すいとん食べ比べ試食」もあります。
昭和と今、それぞれの作り方で味わいにどんな違いがあるのか、ぜひ体験してみてください。
こちらは限定100食なのでお早めに! 橋本館長のかわいらしいエプロン姿も必見ですよ♪

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『復興支援市』

日時 : 7月12日(土)、13日(日) 10:00~15:00

出店者・商品
・相原漬物
 お漬物、野菜
・(農)仙台イーストカントリー直営店 おにぎり茶屋ちかちゃん
 おにぎり、みそ、田楽みそ、しそ巻、みそおでん
・仙台市沿岸編み会・縫う会(13日のみ)
 エプロン、アクリルタワシ、親子カメストラップなど
・岡田西町仮設住宅 編み会・縫い会
 ポーチ、手さげバッグ、ブローチ、アームカバーなど
・手作り手芸の会
 つるし雛、手作りちりめん小物など
・一般社団法人パーソナルサポートセンター(12日のみ)
 えんがわキャンドルなど

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『戦災復興展』

◆展示イベント/地下展示ホール
・米軍資料に基づく仙台空襲の記録
 占領下の仙台や復興事業計画に関するパネルや収蔵品の展示
・空襲前と空襲後に撮影された仙台市中心部の空中写真(1800×1800mm)
・仙台空襲犠牲者指名板
・黒絵「七・一○之譜」(作:渡邉昭砆氏)

◆常設展/1階資料展示室 ※期間中入場無料
・藩政時代から戦災復興事業完了までの写真や実物資料の展示

◆すいとん食べくらべ試食/1階資料展示室前
 7月10日(木)11:00~ 1階展示室前
  
◆クイズラリー
・企画展・常設展を巡ってステキな景品をゲットしよう♪

◆同時開催イベント
 7月10日(木)13:00~ 講演会「生きる力 子どもたちの絵が語るもの」講師:野村路子
 7月13日(日)1回目14:00~ 2回目18:00~ 劇団仙台公演「仙台空襲~孫たちへの伝言Ⅴ~」
 (主催:要プロデュース・劇団仙台)

◆7月10日(木)は、ロビーにて10:00~体験談発表や紙芝居などのイベントも開催
 詳細は問い合わせを

期間 :~ 7月13日(日)まで9:00~18:00 (最終日は17時まで)

会場 : 仙台市戦災復興記念館 地下展示ホール
           仙台市青葉区大町2-12-1 TEL.022-263-6931
           地下鉄広瀬通駅より徒歩10分
      http://www.hm-sendai.jp/sisetu/sensai/index.html

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取材中みなさんが口々にお話しされていたことがあります。
それは「せっかく作っても販売する場所がない」ということでした。

場所代や駐車料金があると、売っても結局手元に残るものはない…。

無償で場所を貸していただける方、商品を販売していただけるという方がいらっしゃいましたらぜひ情報をお寄せいただければと思います。
よろしくお願いします。

(取材日 平成26年7月6日)