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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年6月27日金曜日

2014年6月27日金曜日14:39

kaiiです。
東日本大震災から3年3カ月が過ぎようとしています。私たちはこの間多くの人に支えられながらここまできました。

その一つ、「チーム気仙沼」は、岡山から気仙沼市の子どもたちに野球用具などを贈る活動に取り組む支援団体です。メンバーは岡山県や広島県が中心です。
活動を始めて3年になり、これまでに「気仙沼リトルシニア絆プロジェクト」として硬式野球ボール約3,000個や練習着などの野球道具を届けてきました。

また、仮設住宅への訪問やチャリティーライブの開催など市民ベースの活動も展開しています。


野球用品贈呈式の様子
(平成25年8月16日 写真提供:瀬尾法行さん)


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「チーム気仙沼」のキャプテンだった瀬尾康平さんは、東日本大震災が発生した時、オーストラリアでホームステイ中でした。
日本で起きた東日本大震災の様子を現地メディアを通じて知った康平さんは、帰国後、被災地の人たちのためにできることをしたいと、友人たちとともに「東北震災ボランティア募金」を始めました。

被災地に思いを寄せ、精力的に活動を続けていた瀬尾さんでしたが、惜しくも平成23年7月、突然死でこの世を去りました。

瀬尾康平さんの父、法行さんは、岡山県岡山市でシステム開発の会社を経営しています。突然、大切な息子を亡くした法行さんは何をするのも気力もなく、悲しさを仕事でごまかす毎日を過ごしました。

法行さんは、康平さんのことを思い浮かべた時、康平さんが「東北震災のボランティア募金」を友人と取り組んでいたことを思い出しました。高校では野球部の活動に積極的に取り組んでいた康平さん。法行さんは康平さんの遺志を継いで何かできることはないかと探し始めました。


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(「チーム気仙沼」への思い。瀬尾法行さんの手記)

平成23年の10月だったか11月にフェイスブック(以下FB)を眺めていたところ、「気仙沼リトルシニア」の子どもたちの写真が目に飛び込んできました。広島の山田さんのFBページでした。

タイムラインを過去にさかのぼって読んでみると、東日本大震災で被災しながらも野球を続けたいと頑張っている子どもたちに中古の硬式野球ボールや練習着などを集めて贈っていると書いてありました。

とっさに、彼に連絡し、何か手伝えることはないだろうかと相談したところ快く受け入れてくれていただきました。

その後、息子康平も中学時代、玉野リトルシニアで野球をがんばり、高校でも硬式野球部に入部しがんばっていたことなどを話しました。
息子のためにも、野球でなんらかの支援が私自身にもできるならと胸の内を一気に語ったところ同苦してくれました。
「それなら、なおのこと一緒にやろう!」ということで、山田さんに監督に就任してもらい「チーム気仙沼」が結成され活動がスタートしました。

平成24年3月に山口県の商店街に、気仙沼リトルシニアの事務局をしている中川さんらが目黒サンマの焼き手として来るということで、山田さんと私は、山口へ1泊2日で応援に参加させてもらいました。
被災を受けた方々から被災地の現状を聞き、何かしなければと強く思いました。
その後、私の友人である大阪のシンガーソングライターの加治木孝子さん、東京の土井くんもチームに加わってくれ、「チーム気仙沼」として活動を開始しました
加治木さんは、「流星」というチャリティーCDも制作してくれました。
3月の音楽による復興支援、8月の広島風お好み焼きによる支援を核にし、通常は、中古の硬式野球ボールの収集、チャリティーCDの販売、チャリティー義援金の呼びかけを活動のベースにしています。
平成25年8月気仙沼リトルシニアグラウンドで開かれた交流イベントの様子
たくさんの野球用品が岡山県から届けられました
(写真提供:瀬尾法行さん)

中古の硬式野球ボールを寄付してくれた岡山の子供たちの寄せ書きに、「甲子園で会おう!」とメッセージが書かれていたことが胸に残っています。

東日本大震災以降、被災地では子ども達が「野球」をする姿が被災された方々の元気の源になっていると思います。定期的な気仙沼を中心に東北の被災地を訪問する中で、少しでも地域の方々や子たち達が笑顔になってくれる活動を続けていければと思っております。


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平成26年8月9日には、気仙沼市階上地区にある「気仙沼リトルシニアグラウンド」で、瀬尾さんたちは、広島県の大手調味料メーカー「オタフクソース株式会社」の協力を得て研修を受けた「広島風お好み焼き」を今年も200枚焼いて振舞う予定で準備を進めています。

暑さの中お好み焼きを焼く「チーム気仙沼」のみなさんと
焼き上がりを待つ選手たち
(平成25年8月16日撮影 瀬尾法行さん写真提供)


広島風お好み焼きは、戦後の広島の復興食材としての意義もあり、気仙沼の復興の祈りも込められています。

「気仙沼リトルシニア絆プロジェクト」交流イベント

開催日時:平成26年8月9日(土)午前10時ごろから
開催場所:気仙沼市リトルシニアグラウンド
内容:野球少年たちへボールなどの野球道具の贈呈式
    「本格広島風お好み焼き」の提供(200枚予定)

*多くの人たちの参加を呼び掛けています。

「チーム気仙沼」リンク先:https://www.facebook.com/pages/5881?hc_location=timeline

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気仙沼リトルシニア野球チームには、平成26年3月の春のセンバツ高校野球大会で宮城県代表に選ばれた東陵高校の選手たちも中学時代に参加していました。
甲子園には瀬尾さんも息子康平さんの遺影とともに駆けつけ、気仙沼から来た保護者に合流して一緒に東陵高校の選手たちを応援しました。

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東日本大震災の後、東北の被災地を応援しようという多くの方々が世界中から被災地を訪れ、東北に住む私たちをさまざまな形で支えてくださいました。
私たちが今日まで歩みを進めて来られたのは支えていただいた多くの人の「おかげさま」であることに、心から感謝しています。

「チーム気仙沼」のキャプテン瀬尾康平さんが被災地に寄せてくださった思いに感謝し、康平さんのご冥福をお祈りしたいと思います。


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被災した子どもたちが「震災」を理由に「夢」をあきらめなければならないことがないように、祈っています。

(取材日:平成26年6月7日)