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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年6月26日木曜日

2014年6月26日木曜日7:49
こんにちはエムです。

ここは東北大学川内南キャンパス、「東北大学植物園」入り口付近です。
この遺跡のような石群は何でしょう。

整然と並ぶたくさんの石には番号が付けられています

東日本大震災では「青葉城跡」の石垣が崩れ、修復には4、5年かかると言われていたのは知っていましたが、どうやらこれは崩れた石垣の石のようです。

これらの石はどこに使われるのか。なぜずっとこのまま放置(?)されているのか。前から気になっていたので、梅雨の晴れ間を見計らって現状を探索してきました。

 
青葉城を通り八木山へ抜ける「大手門跡」からの入り口。
車両の通行止めは続いていますが、歩いて入るのは大丈夫です


今回私が歩いたのは「仙台市博物館」の庭から本丸方向に続くコースです。
細い散策道を上ると早速、石垣の修復工事箇所が見えてきました。
ここは「清水門跡」です。伊達政宗公の時代には、門を守る警備の侍が待機していたのでしょうか。

「清水門跡」の石垣は自然石を積んだ「野面積」(のづらづみ)
と呼ばれる技法で積まれています

散策道のあちこちに古い石垣が見られます

本丸までは、雨で洗われた鮮やかで美しい緑の散歩道。鳥の声を楽しみながら約1kmの行程を歩くと、あっという間に本丸北側に到着しました。

「切石積」(きりいしづみ)された本丸の美しい石垣。
平成9年〜16年にかけて石垣解体修復工事が成されていたため、今度の震災に持ちこたえました
「切石積」

本丸入り口。右手はまだ修復工事中

「詰門跡」のある本丸入り口。入り口右手の本丸北西石垣ではまだまだ終わりそうにない修復工事が続いていました。

関係者の方にお聞きしたところ、東北大学南キャンパス付近に並んでいる石垣はここのものだと分かりました。石垣に番号が付けられているのは、工事の進み具合により順番に少しづつ運ばれるようにしたものだそうです。
工事は来年(平成27年)2月末の完成予定だと教えていただきました。

聞くところによると仙台城の石垣は西暦1600年頃の伊達政宗公による築城の後、2度にわたって修復工事が成されました。
1度目は1616年に起きた地震による石垣崩壊の時。その後1646年、1668年の2度の地震を経て、より強固な「切石積」の石垣に築き直されたのです。
地震による被害は昔から繰り返され、その度に私たちの祖先は1つ1つ積み上げる石垣のように、生活を立て直してきたことが想像できる史実です。

本丸北西石垣。見えるのは2度目に築き直された「切石積」の石垣。
その背面の盛り土内には2期にわたる「野面積」の石垣が埋もれているそうです。
今回の修復工事はその全ての石垣を直しています

こうして、ようやくあの石の謎が解け、梅雨空とは裏腹に気分はスッキリ!
せっかくなので、本丸の伊達政宗騎馬像に会ってまいりました。

眼帯にコンプレックスを持っていた政宗公は、
自分の死後は眼帯をしてない姿を残すようにとの遺言を残しました。
騎馬像の政宗公が眼帯をしてないのは深い訳があったのです。

仙台城下を見つめる政宗公。この日はあいにく霧で見えませんでしたが、
梅雨の時期でも観光客が絶えません。

 
政宗像近くにあるこの塔の上には羽を広げた鳶(トビ)の像がありましたが、
東日本大震災により像が落ち、現在も修復されていませんでした

仙台駅から仙台城跡までは、バスを使っても25分ほど。大手門入り口までは車で約10分で到着していまうほど近い距離にあります。
しかし仙台城跡のある青葉山は、仙台市内からそんな近いとは思えない、豊かな自然が満喫できる場所です。
大手門跡の入り口が車両通行止めになっている今こそ、自然の音を味わいながらゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。

青葉城跡の詳しい情報、復旧工事の進行状況については仙台市のホームページ
「仙台城跡」をご覧ください。
http://www.sendaijyo.com/

 
少し減ったかな?
       (平成25年4月20日撮影)                 (平成25年6月18日撮影)

(取材日 平成25年6月18日)