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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年6月20日金曜日

2014年6月20日金曜日9:18
ザーリャです。

前編と中編では、特定非営利活動法人NPOみなとしほがま(以下、みなとしほがま)の
旧えびや旅館(松亀園(しょうきえん)以下、旧えびや旅館)の保存活動をご紹介しました。

2014年6月9日 月曜日
解体の危機から、歴史的建造物を守る[前編](塩竈市) 
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/06/blog-post_6388.html

2014年6月16日 月曜日
解体の危機から、歴史的建造物を守る[中編] (塩竈市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/06/blog-post_6384.html

最終回では、みなとしほがま が保存活用に関わった歴史的建造物と、講演会、旧えびや旅館を会場に行われるイベントをご紹介いたします。
7月21日(月・祝日)の海の日には塩竈でみなと祭りも開かれます。
観光の際に塩竈の歴史を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

「海商の館」旧亀井邸
鹽竈神社東参道(裏坂)から高台に見える旧亀井邸
(写真提供:NPOみなとしほがま)
洋館の室内(写真提供:NPOみなとしほがま)      
鹽竈神社の東参道(裏坂)を少し上ると、参道に面した左手に、こじんまりとした品の良い入り口があります。
亀井商店(現在の「総合商社カメイ(株)」)の初代社長である亀井文平氏が大正13年(1924年)に建てた塩竈の繁栄を象徴する建物です。
伝統的な和館(日本建築)に洋館(西洋建築)を取り入れた「和洋併置式住宅」の建築様式で、室内にはアール・ヌーボーやアール・デコ様式といった当時の最新のデザインをふんだんに取り入れているのも見どころです。

(住所)宮城県塩竈市宮町5-5
(開館時間)10:00~16:00(閉館時間は時期により異なります)
(入場料)無料
(休館日)通年水・木曜
(アクセス)JR仙石線本塩釜駅から徒歩7分
(問い合わせ先)022-364-0686
2階からの眺め(写真提供:NPOみなとしほがま)

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鹽竈神社別当旧法蓮寺の向拝(玄関)
浦霞醸造元(株)佐浦に移築されてよみがえった鹽竈神社別当旧法蓮寺の向拝(玄関)。
江戸時代以前の建造とされています
130余年ぶりに塩竈の地に戻った鹽竈神社別当・旧法蓮寺(ほうれんじ) の向拝(玄関)です。
元鹽竈神社の別当寺であった法蓮寺は明治維新の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により廃寺となりました。
その際に多賀城市南宮の慈雲寺(じうんじ)が法蓮寺の向拝を譲り受け、同寺の玄関として長年使用されてきましたが、平成18年にその慈雲寺の建て替えにともない、向拝も解体処分されることになりました。
みなとしほがまが慈雲寺の協力を得て解体された向拝の部材を塩竈へ運搬保存し、活用を検討していたところ、事務所新築を計画していた「浦霞醸造元(株)佐浦」が協力の手を差し伸べ、事務所玄関として移築活用されることになりました。

「浦霞醸造元(株)佐浦」の事務所玄関として使用されているため、通りから自由に見学するとことができます。
(住所)塩竈市本町2-19
(アクセス)JR仙石線本塩釜駅から徒歩5分

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『旧えびや旅館(松亀園)』に関連するイベント

ブログ内でご紹介した「旧えびや旅館」に関するイベントをご紹介します。
※旧えびや旅館(松亀園)については、現在のところイベントの開催日以外に定期公開はしていません。見学の機会については、 みなとしほがま が運営する「海商の館」亀井邸のHPを参照してください。
「海商の館」亀井邸HP : http://kameitei.da-te.jp/
お問い合わせ:022-364-0686(亀井邸内・NPO事務局)


旧えびや旅館(松亀園)お掃除会』&『車座会議』
 
旧えびや旅館に入り、間近で見学するチャンスです。建築や歴史を学ぶ学生さんも大歓迎です。もちろん、どなたでも参加できます。中途参加もOK。お掃除終了後、参加者が意見交換を行う「車座会議」が開催されます。

(日時)平成26年6月22日(日)
(集合場所)直接「旧えびや旅館」にお集まりください。 
(時間)13:30〜 (掃除終了後、車座会議があります。16:30ぐらいまで)

 *汚れてもいい服装でおいでください。お掃除用具は会場に準備してあります。
  なお、エプロンマスクなど必要な方はご持参ください。 
お掃除会の様子(写真提供:NPOみなとしほがま)
車座会議の様子。参加者の意見は保存活用に活かされています
(写真提供:NPOみなとしほがま)
  
「旧えびや旅館(元松亀園)」についての『報告会』等
保存活動にご協力いただいた皆さまへ、現在までの活動を総括する報告会とともに、旧えびや旅館や東北地方でも特徴のある塩竈(旧仙台藩領)の町屋建築に関する講演会を開催します。
なお、一般の方の参加も大歓迎だそうです。
現在の旧えびや旅館全景:(写真提供:NPOみなとしほがま)
講演1 (仮)旧えびや旅館の歴史と塩竈について
      東北学院大学経営学部経営学科教授 斉藤善之氏
   2 (仮)塩竈(旧仙台藩領)の町屋建築について 
      東北工業大学工学部建築学科教授  高橋 恒夫氏

報告1 旧えびや旅館の復元
           風土建築文化研究室代表(宮城県景観アドバイザー) 伊藤 則子氏
   2 (仮)旧えびや旅館のこれまでの活動と今後の動きについて
       NPOみなとしほがま副理事長    髙橋 幸三郎氏

(日時)平成26年7月5日(土)13:30〜16:30終了予定
(参加費用)無料 ※但し資料代500円がかかります
(会場)旧えびや旅館(元松亀園)2階 塩竈市本町3番9号(御釜神社前)
(申し込み方法)報告会の前日までに、事前に下記まで電話又はメールにて参加のご連絡を
          お願いします。
(お問い合わせ)TEL022-364-0686(亀井邸内・NPO事務局)
        Eメール minato-s@castle.ocn.ne.jp

2013年に開かれた緊急報告会の様子
(写真提供:NPOみなとしほがま)

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旧えびや旅館を会場に、7月と9月の塩竈神社の祭礼に合わせてミニカフェ「はれま」がオープンします。観光で塩竈にお越しの際には、立ち寄ってみてはいかがでしょう。地元のスウィーツのおもてなしも好評です。

『まちかどミニカフェ「はれま」』

オープン当日は旧えびや旅館前の御釜神社で宮城県の無形民俗文化財「藻塩焼神事」が執り行われています。

(日時)7月6日(日) 11:00〜16:00ごろまで
(会場)旧えびや旅館(松亀園)
旧えびや旅館の2階からの眺め。
えびや旅館は御釜神社の門前にあります

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『まちかどミニカフェ「はれま」&フリーマーケット』
前回開催で好評だったフリーマーケットも開催されます
(写真提供:NPOみなとしほがま)
第67回塩竈みなと祭(平成26年7月20・21日)に合わせてオープンします。

(日時)7月19日(土)・20日(日)・21日(月/祝)・22日(火)
     9月20日(土)・21日(日)・22日(月)・23日(火/祝)
      各 11:00〜16:00ごろまで
(会場)旧えびや旅館(松亀園)



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みなとしおがまでは、引き続き、旧えびや旅館(松亀園)の保存活用のための募金を募集しています。詳細については、以下の みなとしほがま のホームページをご覧ください。

(特非)NPOみなとしほがま HP : http://blog.canpan.info/minatoshiogama/daily/201212/30

しほがま松亀園(旧えびや旅館)保存活用支援基金PDF  :
http://blog.canpan.info/minatoshiogama/img/E69DBEE4BA80E59C92E59FBAE98791E38381E383A9E382B7.pdf
「多くの方に興味をもっていただければ」と語る、副理事長の髙橋 幸三郎さん
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(取材を終えて)

旧えびや旅館 保存の呼び掛けに、「まちの歴史遺産消滅後に待つ記憶喪失」という一文があります。震災によって故郷の風景が失われた地域では、故郷の記憶を取り戻そうとする取り組みが、今も模索されています。
震災を経た今、東北では多くのものが新しく生まれ変わろうとしています。
震災で生き残った私たちは次世代に何を残すべきなのか、「復興」とはどんな未来を目指すことなのか、あらためて考える機会となりました。このような取り組みを今後も継続してお伝えしていきたいと思います。

(取材日 平成26年5月17日)