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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年4月15日火曜日

2014年4月15日火曜日19:36
石野葉穂香です。

2014年2月2日、松島町で、恒例となる「松島かき祭り」が開催されました。
例年2月の開催で、今年は第36回目。
特に今年は、地域再生への願いと、多くの方々からいただいた支援に感謝をこめて「松島 復興・未来かき祭り」として行われました。

震災の翌年となる2012年(第34回)も、そして2013年(第35回)も、中止されることなく続けられてきた、冬の松島の一大イベントです。


松島観光協会会長の佐藤久一郎さん。
「今年もおいしいかきができました!」と、笑顔で迎えてくださいました
会場は、松島海岸駅前のグリーン広場。
ステージ、炉端体験コーナー、有料炉端コーナー、「生むき身かき」「殻付きかき」の販売、宮城の海の幸・山の幸・飲食コーナー、無料で振舞われる「かき鍋」や「焼きがき」の屋台、さらに多くの出店が立ち並びました。


かき、ほたてなど、松島湾の恵みがそろいました
開会式は9時からでしたが、朝早くから多くの人たちが訪れ、炉端体験コーナーはあっという間に埋まってしまいました。
「炉端体験コーナー」は、実行委員会から無料で提供される炭を「U字溝」のかまどで熾し、その上に延べた網の上で、会場内で販売されるかきを購入してその場で焼き上げるというもの。制限時間は約90分です。
また「有料炉端コーナー」では殻付きかき、ホタテ、レモン汁がセット。一人1500円。手ぶらで楽しめます。



寒くてもおいしいかきの魅力には勝てません 
大小260余りの島影と、海に迫る丘陵の緑が美しい海の景色を描き出す松島。
宮城県の代表的な海の観光地であり、日本三景の一つにして国の特別名勝。
年間370万人もの観光客が訪れています。


かきが焼かれるいい匂いが浦風にのって流れていきます
松島はまた、日本有数の「かき」の産地。
国内シェアの約20%に達する宮城県産のかき水揚げ量の、さらに20%あまりを松島産が占めています。

松島産のかきは殻こそ小さめですが身は大きく、一年ものでさえ、他地区の三年ものに負けない大きさとおいしさが自慢。
生食に利用される割合が高く、高値で取引されています。
冬の湾内を巡る遊覧船で行われる「かき鍋クルーズ」や、沿岸に開設される「かき小屋」なども人気です。


ワンちゃんは、かきにはあまり興味なし・・・!?
 この日は、来賓としてやって来られた「日本三景観光連絡協議会」のメンバーである天橋立観光協会(京都府宮津市)と安芸宮島がある廿日市市観光課の職員の方も、開会式でごあいさつをされました。

宮津市と廿日市市は、震災から11カ月後の2012年2月3日に行われた「第34回松島 復興感謝かき祭り」に際して、震災の影響でかきの生産量が少なかった松島のためにと、それぞれ2800個ずつのかきを提供してくださいました。



左から広島県廿日市(はつかいち)市の観光課職員さん、宮島観光親善大使、
松島の「どんぐり松ちゃん」、松島キャンペーンレディ、天橋立プリンセス、
天橋立観光協議会の専務理事・・・の皆さん
「商工会には、県商工会青年部を通じ、全国の商工会から多大なご支援と義援金を頂戴しました。各地の商工会青年部の方が視察に来られたときも、必ず義援金を持ってきてくださいました。」
と語るのは、利府松島商工会青年部の遠藤勉さん。
「全国からのたくさんの支援、ほんとうに感謝です」


「全国につながっていけるのが商工会連合会の力。
いつかきっと恩返しをしていきたいです」
(遠藤勉さん)
利府松島商工会青年部も震災直後は、松島町や利府町で被災した方々、そして東松島市から避難してきた方々に、全国から寄せられた支援物資を届けたり、炊き出しを行ったりして被災者を支えてきました。
また、元気をなくしていた町の子どもたちのためにと、J1ベガルタ仙台の協力を得て、サッカー教室も開いたり。

復興に向けて、町を元気にしたい――。青年部は、ポスターも制作しました。

「瑞巌寺の吉田道彦老師に『前進松島』と文字を揮毫していただき、それをポスターにしました。とても好評で、皆の心を結びつける力になれたと思います」


『月とかきは松島 !! 』
早稲田大学の小笠原悠祐さん(後列右)と中島啓介さん(後列中央)
そして利府松島商工会青年部のみなさんです
また、早稲田大学の学生たちも商工会に協力。松島町の復興計画をプランニングしてくださったそうです。
この日も何人かの学生さんが、商工会青年部のブースで、かきなどの販売をボランティアとして手伝ってくださいました。

「地元の子どもたちも頑張っていますよ」とお話してくださったのは、松島観光協会の専務理事、伊藤國雄さんです。



復興支援の募金活動をしていた松島高校ダンス部の元気な4人組。
左から鈴木汐里さん、峯岸紫野さん、阿部仁南さん、鈴木愛華さん。
メッセージは『ずっとおいしいカキがたべられますように』
「松島高校のダンス部、野球部、ソフトボール部の生徒たちは、募金活動などに力を添えてくれました。そして日本三景観光連絡協議会や、地元の農協、漁協、商工会、婦人部・・・。皆の協力があって、かき祭りは開催されているのです」

この日の来場者数は5万2500人(松島観光協会発表)。あいにくの曇天、そしてちょっと肌寒い日でしたが、この3年間では最も多い人出となりました。


仙台市からお越しの後藤秀樹さんと彩花さん(4年生)。
かきまつりへ来られるのはは、もう4度目だそうです。
「会年ももちろん来ます(秀樹さん)」 「いっぱい食べたい(彩花さん)」
「あの日」、瑞巌寺の参道にまで津波が押し寄せて、泥に埋もれてしまった松島ですが、でも「湾内に浮かぶ島々が、津波の力を弱めてくれたのだ」とも言われています。
松島の復興への歩みは、いち早く、そして確かに進められてきました。

東北屈指の観光地の誇りを胸に、松島の復興は、ますます力強く『前進』を続けています。


(取材日 平成26年2月2日)