今年(平成26年)1月13日に出版された絵本「優しいあかりにつつまれて」は、発売から2カ月がたちました。
出版後のお気持ちなど、それぞれにメッセージをいただきましたのでご紹介いたします。
2014年2月27日木曜日
絵本が語る優しいメッセージ 前編(名取市閖上、兵庫県西宮市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/02/blog-post_1205.html
出版後のお気持ちなど、それぞれにメッセージをいただきましたのでご紹介いたします。
2014年2月27日木曜日
絵本が語る優しいメッセージ 前編(名取市閖上、兵庫県西宮市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/02/blog-post_1205.html
竹澤さおりさん
「もし自分で作る機会があったとしても、まだまだ先だったと思うし、作れていたかも分かりません。
たかいさんが声を掛けてくださったから作ることができました。ほとんど たかいさんが進めてくれて、こんなに立派な絵本になりました。とても感謝しています」
「絵本を作っても、何をしても、雅人と会えない日々が変わらない限り幸せだとは思えません。うれしいとも、良かったとも思えない。でもこの現実を生きて行かなきゃいけない中では、絵本作りが今日を生きる意味になりました。
1ページ1ページ、普段はなかなか言葉にできない・届けられない思いを込めました。
たかいちづさん
「絵本を作ることは、息子を失った現実と向き合わないといけない辛いことでした。
19年経った私でさえとてもしんどかったので、さおりさんは本当に辛かったと思います。
19年経った私でさえとてもしんどかったので、さおりさんは本当に辛かったと思います。
その気持ちはあまり理解できる人はいない中、お互いに分かり合える、そんな2人で絵本作りができたことは良かったです」
「さおりさんはまだ、2年という時間しかたっていない深い悲しみの中、絵本作りを一緒にしてくれました。
実際、途中で深い悲しみに押しつぶされそうになった時があったけれど、絵本の完成を支えに生きたと話してくれました。
19年前のあの日の自分の気持ちを考えると、さおりさんにも絵本作りを途中でやめたくなるほど辛い時間があるかもしれない。その時には、絵本作りは途中だったとしてもお休みしてもいいなと思っていました。でも、さおりさんは、最後まで頑張ってくれました。
それは、雅人君やお父さんお母さんへの思いの大きさからであると感じていました。
私自身も息子への思いがあったからこそ息子の死とあらためて向き合うという苦しみの中で、最後まで頑張ることができました」
「そんな深い思いの中で生まれた私たちの絵本です。
そんな私たちに一生懸命に寄り添おうと、一緒に頑張って絵本作りをしてくださったイラストレーターのひらたゆうこさん、ひらたひさこさんに本当に感謝しています。お二人がいらっしゃらなかったら こんな素敵な絵本は完成しなかったでしょう。
そして、私たちの思いを理解して出版するまで相談にのってくださった出版社の方にも感謝の気持ちでいっぱいです。
この絵本の存在が、さおりさんがこれからの時間を生きていくための力になればいいなと願っています」
「手元に届いたときは、妻と たかいさんの夢……ちっちゃい夢ですが、かなって本当に良かったと思いました。嬉しかったです」
「妻が『行ってらっしゃい』と言って梱包をしているのがすごく印象的で、それを見ていると、雅人が生きていたら出会うはずだった人たち、その人たちと同じくらいの数の人に出会ってほしい、この絵本を見てほしいという思いです。
親のエゴですが、私たちが 取材を受ける理由の一つに、雅人って子がいたってことを知ってほしいという気持ちがあります。
そして理由はもう一つあります。
ブログにも書いていますが、震災が起きて雅人がいなくなったことで、将来も考えられなくなり、何も見えない闇の中で悲しみ続けていくしかないのかと考えたときに、同じような境遇の方がどうやって生きてきたかを知りたい、それが支えになるかもしれないと勝手に思い、ネットで捜し回ったのですが、当時は見つけることができませんでした。
それなら、今後私たちのような境遇になってしまった(なるような出来事が起こってほしくはありませんが)その時に私たちの生きた軌跡を見つけやすくしてあげたいと思い、メディアに出ています」
「幸い、私たちは たかいさんに出会うことができました。そして、本当に絶対に一番と言っていいほどお世話になりました。心の支えです。
そんな出会いで一緒に絵本を作り出版できるようになったことで、また軌跡を残せるようになったと思います」
その気持ちを私たちは本当には理解できないかもしれません。ですがお2人が身をもって提示してくれたものは、ある日を境に、考えも及ばない深い絶望と大きな喪失感を抱えてしまった人がどうやって生きていったのか、という物語でもあるように思います。
その物語は、たかいさんにとっては19章を迎え、さおりさんにとっては3章を終えたばかりです。そして物語はこれからも続くのです。
震災という大きな災害で犠牲になった息子のためにという共通の思いから始まった絵本作り。
目に見える復興と、目に見えない心の復興は同じではなく、心はまだあの時の中に残されたままという問題を抱えた人は少なくありません。
この絵本は、心も一緒に未来に連れて行ってください。と私たちに優しく語りかけているようです。私たちがその声に耳を傾け、本当の意味を理解しようとした時、そこから真の復興は始まるのではないでしょうか。
この絵本は、心も一緒に未来に連れて行ってください。と私たちに優しく語りかけているようです。私たちがその声に耳を傾け、本当の意味を理解しようとした時、そこから真の復興は始まるのではないでしょうか。
「優しいあかりにつつまれて」は2月末日現在で販売累計2,000部を超えました。
絵本を読んだ方からも感想が寄せられています。
絵本の売り上げの一部は東日本大震災被災による行方不明者捜索活動などに寄付されます。
絵本を読んだ方からも感想が寄せられています。
◆阪神淡路大震災から19年が経った。私もあの時友達を亡くした。19年が過ぎてもあの日の事は鮮明に覚えている。あの光景は一生忘れない。
あの時小学校6年生だったけれど、今は一児の母。子供と一緒に読みました。
◆悲しんでいていいんだ。息子を忘れなくていいんだ。思い続けていいんだ。亡くなった子供のためにいろんなことをしていんだ。それを知って楽になりました。
でも、まだ絵本を読む勇気はありません。でもいつか読みたいと思いました。
(テレビで本の紹介を見てくださった津波でお子さんを亡くされた方から)
絵本の売り上げの一部は東日本大震災被災による行方不明者捜索活動などに寄付されます。
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1冊¥1,680(¥1600+税)
※平成26年4月1日より消費税8%のため¥1,728になります。
(売り上げの一部を東日本大震災の行方不明者捜索活動などに寄付させていただきます)
※平成26年4月1日より消費税8%のため¥1,728になります。
(売り上げの一部を東日本大震災の行方不明者捜索活動などに寄付させていただきます)
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竹澤守雅さん ブログ「雅人のとうちゃん」 http://takesaotakeyan.blog51.fc2.com/
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将君のホームページ http://www.ne.jp/asahi/sho/yu/
《ふたごのイラストレーター「ラクガキ屋 ユウとヒサ」》
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