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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年3月3日月曜日

2014年3月3日月曜日18:08
こんにちは、Chocoです。

地域には色んな食文化があります。
和食の定番料理でも北と南、東と西では、使う具材、調味料、分量も異なります。
東日本、特に東北は、濃い味を好み、西日本では、薄味が好まれます。
私の故郷は岩手ですが、同じ東北でも地域によってさまざまな料理があります。
ここ、石巻にも私の知らない郷土料理がありました。
その中の1つが、石巻のB級グルメでおなじみの「石巻焼きそば」
右が通常の焼きそばの麺
左が石巻焼きそばの麺
石巻焼きそばの大きな特徴は、二度蒸しして茶色くなった生麺を使っているということと、焼き上げ時に、ソースではなくだし汁を加えて蒸し焼きにすることです。

石巻のローカルアイドル「巻きっ娘V」も「YA・KI・SO・BA」を歌って、石巻焼きそばをPRしています。
昨年開催された「いしのまき大漁まつり」
にて、パフォーマンスする巻きっ娘
茶色の麺の製法は、今から60年以上前から石巻市内に定着したと言われています。
2007年には、有志により石巻焼きそばを名物化するための活動が行われました。
その翌年には、「石巻茶色い焼きそばアカデミー」が設立されました。

石巻に来たら、誰もが目にする「石巻焼きそば」。
今回は、昨年から石巻市内の仮設住宅にある集会場で開催されている「焼きそば教室」についてお話したいと思います。

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昨年の夏に垂水町町内会で2度開催された「焼きそばマイスター養成講座」と「焼きそば教室」が場所を移動して、再び行われました。

新たに開催された場所は万石浦ささえあい拠点センターです。
今回は、石巻市芸術文化振興財団の呼び掛けにより、仮設渡波第二団地自治会、万石浦団地自治会が合同で行った企画です。
当日は、近隣町内会長なども参加して、総勢70名という規模になりました。







石巻焼きそばの歴史等を学んだ後、受講生は、独自のだし汁の香りと、ジュージューという食欲を誘う音と匂いとともに、家庭における美味しい焼き方を学びました。

そこに、私も参加したんですが、
実は、焼きそばの焼き方を教えてくださったのは、昨年の夏に垂水町町内会が開催した講座で焼きそばのマイスターになった方なんです。



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・美味しい焼き方を日々研鑽(けんさん)すること

・美味しい焼き方を広めること

焼きそばマイスターの心得です。

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私も昨年、石巻マイスターとして認定されました!!
普段、適当に作っている焼きそばも、焼きそばマイスターの人たちから教わって作るので、今までよりも丁寧に調理が進められます。そのちょっとした緊張感がとても面白かったです。
他の人が作っているのを見守っていると、
「これひっくり返していんだべが?」
「なんだー、難しいな・・・。やっぱり俺は食べる方がいいな(笑)」
「そんなー、自分が作れば、いつものより美味しく感じるんじゃない?」

と、あちらこちらで笑いが飛び交いました。

完成した焼きそばは、集った人たちと会話を楽しみながら食べました。
「いや〜おいしいね」
「これ、紅ショウガも食べて」
「お茶飲む?」
座ると、お母さんたちが気を配る姿、
お父さんたちがお茶をくむ姿、

笑い声、会話が絶えず、
いつの間にか「焼きそば教室」から「団らん」に変っていました。
皆さんがゆっくりとした時間を過ごしていました。

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地元の人が地元の人たちのために開く「焼きそば教室」
昨年の12月にも第4回目が開催され、総勢で200人が参加したそうです。

来月30日に第5回目が万石浦ささえあい拠点センターで行なわれます。
開催するごとに石巻焼きそばのマイスターが増え、そして最初は教えられる立場だった人たちも次回からは教える立場になり、新しく参加した人たちに石巻焼きそばの作り方を披露します。


この「焼きそば教室」は、垂水町町内会長の斎藤征雄さんたちの「仮設住宅入居者らの孤立を防ぐ」という想いで始まりました。

仮設住宅の自治会長とこのイベントを共催している公益財団法人 石巻芸術文化振興財団の勝又正司事務局長は、
「住民同士の交流が深まるとともに、マイスターとなった仮設入居者の方々が次回は教える立場として外部に出ることによって自立促進が図られ、同時に地域の誇る食文化の継承やまちおこしにも貢献するという一石四鳥の事業となっています。
財団としても、復興促進のためこのような事業が広がることを期待しています」
という想いで「焼きそば教室」を盛り上げています。

受講生も地元の人だけではなく、私のように他県からボランティアで来ている人たちも参加していました。
これがきっかけで、石巻焼きそばのファンが全国に広がるきっかけにもなりそうです。

地元の人が地元の人を想う温かな気持ちを感じる企画でした。
食文化でどんどん広がる人と人の輪。

3月30日、万石浦ささえあい拠点センターで行われます。
「焼きそば教室」まだまだ続きます!!

(取材日 平成26年2月21日)