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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年3月15日土曜日

2014年3月15日土曜日23:43
kaiiです。
東日本大震災から3年がたちます。
あの日のことを私たちは生涯忘れることはないと思います。

気仙沼市に住む74歳の吉田久仁子さんは、海抜4mの高さにあった自宅が津波と津波火災で大規模半壊しました。
火災で焼けた窓ガラスのない自宅を毎日家族で片付けながらの生活、震災から4カ月が過ぎた平成23年8月に自宅の修繕が終わるまで不自由な生活が続きました。

家族に向けても他人に向けても解決しない行き場のない思いを久仁子さんは「詩」に書き綴りました。その詩の一編をご紹介します。

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地震なんて嫌い


あの日を思い出すよ

大切なみんなをバラバラにした
大切な家族や大切な人を奪った
大きな地震のあったあの日

あれからは 生きることに必死だった
食べるものを探した
津波が1階を壊した
大切な家族の住む家

毎日泥だらけになって片付けた
窓が火事の熱で焼かれて壊れた
冷たい風の吹き込む家で
家族5人でダンボールに頭を入れて身を寄せて眠った
孫にもたくさんがまんをさせた

家族を失った人 家を失った人 仕事を失った人 
何も失わなかった人
思いも痛みも人それぞれ
他人(ひと)の思いなんて経験しなければわからない

中越地震も 宮城内陸地震も 阪神淡路大震災も
テレビで観ていただけの
所詮は他人事

痛みなんて感じもしなかった
「ただ大変だねぇ」と傍観していただけ

夫も・・・息子も・・・孫も通っていた小学校

地震の後
孫の友達はみんな転校してしまう

親子孫 三代歌った校歌も
小学校もなくなる

あの地震の後
何もかもが変わってしまった

あの日を思い出す

地震は嫌い 津波も嫌い

できることなら あの日の前に戻りたい

(平成23年4月11日)

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宮城県の北東部に位置する内陸の登米市に生まれた吉田さんは、その日まで「津波」を言葉でしか知りませんでした。
大地震と大津波、津波火災は吉田さんの生活も家族の生活も一変させました。

震災直後の吉田さんの自宅近くの様子
津波火災で地域が焼き尽くされてしまいました
(平成23年3月撮影)

震災から3年が近づき、少しずつ心の整理ができてきたと話す彼女の詩には、震災直後の喪失感と生きるための一生懸命さが綴られています。

久仁子さんは今も地域ボランティアとして老人施設などの慰問などの活動を継続しながら、自分ができることに積極的に参加しています。


(取材日 平成26年2月23日)