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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年3月11日火曜日

2014年3月11日火曜日21:29
こんにちは。kaiiです。

「今の希望はなんですか?」と聞かれたら皆さんはどのように答えますか。
家族とか、仕事とか、恋人とか答はさまざまだと思います。

気仙沼市東新城にあるNPO法人「ネットワークオレンジ」に勤務する傍ら、お話サークル「たんたん」のメンバーとして保育所や老人施設などの慰問活動をする齋藤厚子さんは、「カエル」のイラストハガキを作っています。

齋藤さんの描くカエルは愛嬌たっぷりです

齋藤さんに、「なぜ?カエルのイラストが入ったポストカードか」をお聞きすると、
「カエルが平和にたたずんでいるところを見るのがすき。ユーモアと自然を描きたいです。全国に私のカエルちゃんのファンが10人ぐらいはいます。」と笑顔で話します。
四季折々の風景と愛嬌のあるカエルのイラストは、「無事カエル」などの願いも一緒に込められています。自分のイラスト入りのポストカードなどの販売と、東日本大震災で自宅を失った人たちの作品の販売もしています。

齋藤さんは気仙沼の生まれです。幼少期から高校3年までは福島県いわき市で暮らし、仙台で数年過ごした後、生まれ故郷の気仙沼に戻りました。今は高齢のお母さんとご主人、息子さんの四人暮らです。

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齋藤さんは、自分が活動できるのは、「家族の理解」と「地域の人の見守り」があるからだといいます。齋藤さんの住む地域は、地域の人が地縁と血縁でつながっています。
地域が「人」を支える。
「子どもたちを大人が見守り、老人を地域の人が支える」---そんな関係性が地域の中にありました。
昔は地域の中の当たり前の機能でしたが、核家族化や単身所帯の増加などで、地域が人を支えてきた関係性は少しずつ低下しました。

阪神淡路大震災の後、地域の人を支える機能の低下を支えてきたのがボランティアではないかと思います。
東日本大震災後、気仙沼にもたくさんのボランティアの人が来てさまざまな活動をしました。被災地の復興を後押ししてくれた大きな力だと思っています。
齋藤さんは、震災前から日本ボランティアコーディネート協会(JVCA)の主催するボランティア検定を受験するなど、ボランティア活動に積極的に取り組んできました。また、地域活動にも積極的に取り組んでいます。

齋藤さんが、次世代へ継承されてほしいと思っている地域活動が、気仙沼市の里山地域、八瀬(やっせ)地区で積極的に行われているのグーリンツーリズムの活動だといいます。

旧月立小学校の木造校舎の校舎を使って行われている「八瀬森の学校」は、炭焼きや農業などさまざまな里山体験や、食育、民泊など魅力的なメニューが盛りだくさん!
月一回、八瀬の道路に「学校そば」の旗が立つ日は、木造の旧校舎で八瀬の皆さんが続けているそば打ちのお店「学校そば」の開店日です。校舎内の廊下には手作り小物や自慢の野菜が破格で売られています。手作りはそばの他にも天ぷらや漬物など美味しいおもてなしが、ぎゅっと詰まっています。

森の学校のざるそばと地元野菜の天ぷら
(平成23年12月撮影)

特に、種から育てた新そばの日を楽しみにしているファンは多いそうです。
「地域の人の生きがい作りになっている『八瀬そば学校』は理想の地域づくりだ」と齋藤さんは共感して、時間があるときは時々お手伝いに行くそうです。

八瀬地域の人の機動力はすごいと齋藤さんは話します。
グーリンツーリズムに地域の中で積極的に取り組んだり、震災の時には、ボランティアを地域の中に積極的に受け入れました。
地域の人たちの思いやりがボランティアの人の心に響き、ボランティアに来た多くの人がこの地域のファンになりこの地域を今も訪ねてくるといいます。
地域が「人」を大切にする。この姿勢が地域の元気を作ると齋藤さんは話します。

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「人が大好きだから、だれとでも仲良くしたいです。いつも誰かに喜んでもらえる活動を続けていきたいです」と齋藤さんは話します。
齋藤さんの活動は「いつも人の笑顔」につながっています。

高齢のお母さんが、今まで生活してきた環境でできるだけ長く過ごせるように模索しているそうです。今まで以上に自分の住む地域の人たちも大事にしていかなければとも齋藤さんは考えています。
少しずつ『子ども』に戻っていく、おかあさんの姿を見つめながら、今のおかあさんの笑顔を写真に残し大切にしたいと「おかあさんの笑顔」の写真を撮っています

いつも誰とでも仲良くしたいと話す齋藤厚子さん。
最近は、高齢のお母さんのことを考え、新たな人生の展開を模索中とか。


いつでも前向きな齋藤厚子さん
新しい人生を模索中と話します

ボランティアとは慈愛の心で奉仕を行う活動であり、結果や報酬を求めてはいけない。また、活動そのものを他言せず、ある意味、自己満足で行うものだと言われます。
とかく、人間は他人の評価を得たりその評価に左右された行動をしてしまいがちですが、本来は自分の価値観で自己満足のためにする行動は、評価も批判もされる必要がないのだと齋藤さんと話していて気がつきました。


※「森の学校」は、以前ココロプレスで紹介しました
2011年12月18日日曜日
森の学校 (気仙沼市塚沢)
http://kokoropress.blogspot.jp/2011/12/blog-post_8530.html


(取材日 平成26年1月13日)