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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年2月5日水曜日

2014年2月5日水曜日19:43
こんにちkaiiです。


登米市登米町(とめし とよままち)の森の中にある登米町森林組合へ行ってきました。風は冷たくても森の中の冬の木漏れ日は優しく暖かでした。

登米の森の冬の木漏れ日
登米市 登米町森林組合

宮城県登米市登米町の特産品の一つが「シイタケ」です。
登米のシイタケは、北上山系が育てた森林の中で育ちます。登米町の森に育まれたクヌギ、コナラ、ミズナラなどの原木を長さ約90cmに玉切りした原木に、椎茸菌を植え込む穴を1本に30個ほど開けて椎茸菌を植え込みます。
さまざまな管理をして約二年でシイタケが収穫できます。

登米町産のシイタケの特徴は肉厚で香りが高いことで、乾燥シイタケなどの加工品に向いています。登米町森林組合でも組合が管理する「ほだ場」で収穫されたシイタケを使った加工品を生産していました。
登米町自慢のシイタケの加工品パンフレット
レシピがたくさん紹介されています



特に乾燥シイタケや、シイタケを粉にして練りこんだ「椎茸うどん」「椎茸パスタ」は、保存性もあり人気の商品です。
登米町のシイタケと野菜を使った「炊き込みご飯の素」も、香りがよくおいしいと好評です。


シイタケの加工品が紹介されたパンフレット

しかし、東日本大震災で発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射能汚染の影響を受け、登米町産原木露地栽培のシイタケは商品の原料として使用することができなくなりました。

そのため、地域の産業と食文化の継承するための苦肉の策として、放射能に汚染されていないシイタケを国内の他の産地から仕入れ、加工品を製造し販売しています。

登米市では、平成24年4月26日から国による原木露地栽培シイタケの出荷制限指示が続き、生産再開のメドが立たない状況です。
この状況は、シイタケ生産の加工に携わる農家や授産施設で働く人など、シイタケに関わる多くの人たちに影響を与えています。




福島第1原子力発電所事故の影響で
収穫のできなくなったシイタケの「ほだ木」
(平成26年1月撮影)

登米森林組合に行く途中の山中にも、原発事故の影響でシイタケの収穫ができなくなった「ほだ木」が、集められ置かれていました。

登米町森林組合の竹中雅治さんは
「里山文化の一端を担ってきたシイタケの生産は東日本大震災以降、危機的な状況にあります。国の原木露地栽培シイタケの出荷制限指示が解除された後の、新たな地産地消のカタチの形成が今から必要」
と話します。

竹中さんは、組合が実証実験を行っている「太陽熱木材乾燥庫」の技術を食品の乾燥にも利用することで、品質の安定した乾物の生産ができないか模索しています。

津波被害の大きかった沿岸部に目が向きがちですが、内陸地域でも東日本大震災の影響が今も続いています。

私たちは自然から大きな恵みを与えられて生きています。次世代にその恵みをどのようなカタチで渡していけるのかを考えなければならないと感じました。


※「太陽熱木材乾燥庫」については、後編でお伝えします。



登米町森林組合 特産品の通信販売のリンク先
http://www.forest100.jp/b11.html

(取材日 平成26年1月29日)