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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年11月7日木曜日

2013年11月7日木曜日14:04

YUUです。

今年6月、ココロプレスでは残したい記憶という記事で、東日本大震災による大きな被害に見舞われた地域、団体などへの助成事業を行う一般財団法人地域創造基金みやぎ (理事長・大滝精一東北大学大学院 経済学研究科長 教授)の活動を紹介しました。

財団としての支援活動は多岐にわたっています。復興支援に取り組む住民組織・市民活動への支援から起業をする方向けの資金仲介、さらに、資金の提供だけではなく、非資金的支援(運営技能の移転)の取り組みも同時に行っています。

寄りあいNIPPON全体会議第1部、岡本全勝(まさかつ)復興庁統括官のキーノートスピーチ
先月9月11日には、岩手・宮城・福島の被災3県が直面している課題について状況や課題を整理し、具体的な変化を起こすための円卓会議「寄りあいNIPPON」の共催、事務局も務めました。

さまざまな関係機関・団体が参加して復興支援活動や社会的事業について意見交換するこの会議は、全体会議第1部で岡本全勝(まさかつ)復興庁統括官のキーノートスピーチが行われた後、参加者は3つの分科会に分かれて意見を交換ました。

3つのテーマとは、「自立とコミュニティーづくりの課題の整理」、「観光と人材交流の持続性」、「子どもの遊びと学び」です。

この分科会は非常に特徴的で、会議の議事進行、調整を行うファシリテーターがそれぞれのテーマについて概要を説明し、次に円卓者が活動の発表を行いました。その後、参加者と円卓者の質疑応答の時間が設けられ、さらに参加者同士が複数のグループディスカッションを重ねた後、各グループの代表者が復興のための課題や、今後のより効果的な連携について発表しました。

仙台国際センター大会議室「橘」で開催された寄りあいNIPPON  
私は「観光と人材交流の持続性」の分科会に参加してきました。

東日本大震災は被災3県の観光資源や宿泊施設などに甚大な被害を与えました。

一般の方にとってはあまりなじみのない言葉ですが、旅行会社が各地で旅行客を募って観光地に送客するパッケージツアーなどを「発地型観光」と呼びます。これまでの観光は、ほとんどがこの形でした。

これに対して、旅行者を受け入れる地域(着地)側が、その地域の持つ歴史や文化、自然などの観光資源を生かして付加価値の高い観光商品を提供する「着地型観光」が、近年、地域活性化を目指す地域で、さまざまな形で提案されてきました。

被災地においてこの「着地型観光」は、復興の過程での地域づくり、雇用創出の観点などからも非常に注目を集めています。

寄りあいNIPPON分科会「観光と人材交流の持続性」【地域資源の活用と発信】
当日の「観光と人材交流の持続性」をテーマとした分科会では、最初にファシリテーターを務めた渡辺一馬氏(一般社団法人ワカツク代表理事)が被災地の地域資源を活用した観光・研修旅行の在り方の現状や課題、講演を行う円卓者の略歴などを説明しました。

課題提起の講演を行った円卓者は以下の3名です。

田中慶一氏(株式会社JTBコーポレートセールス 第一事業部営業開発担当)、伊藤聡氏(一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校)、伴場賢一氏(一般社団法人Bridge for Fukushima代表理事)は所属する企業、団体の営業エリアや拠点地域も異なります。

3人は、それぞれの立場から考える被災地が抱える課題、人材交流や地域活性化が見込める着地型観光の今後の展望などについて、実体験を踏まえたケーススタディを交えながら話しました。

参加者が各グループに分かれてのディスカッションの様子
3人のスピーチが終わった後は、先に紹介した通り、円卓者によって提起された交流人口の増加を通じた地域の活性化策などについて、参加者たちが各グループに分かれて議論し、各グループの代表者が話し合いの内容や、導かれた課題について発表しました。

熱い「寄りあい」の場が終わった後の「寄りあいNIPPON」参加者達の集合写真
当日の会議には、主催者側が呼び掛けた各方面から、復興に携わる、または関心を持つ多数の人が参加しました。

寄りあいNIPPONの共催、事務局を務めた地域創造基金みやぎの鈴木祐司専務理事は、次のように話してくれました。

「事務局が当初予想していた参加人数を上回る、150人を超える方々に参加していただきました。最初はとにかく会議を開催すること、参加者同士が結び付くきっかけの場を提供することが目的でした。大事にこの場を育てていき、復興の進捗と課題について、具体的な変化を起こせるような共通理解を構築していければと考えています」

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第2回開催も予定されている寄りあいNIPPONに関する問い合わせは、
寄りあいNIPPON事務局
一般財団法人 地域創造基金みやぎ
http://www.sanaburifund.org/yoriai

(取材日 平成25年9月11日)