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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年11月13日水曜日

2013年11月13日水曜日13:48
こんにちは。kaiiです。
震災から間もなく2年6カ月、被災沿岸地域から内陸部の都市への人口流失が続いています。
高台などへの集団移転がなかなか住民の希望の速さで進まない現状に、
「いつになったら仮設住宅を出て終の棲家に移れるのかな? 生きている間の話だろうか?」

防災集団移転予定用地(気仙沼市)

「行政は計画の進捗状況や進まない現状があるならの理由をわかりやすく説明してほしい」
「震災当時は勢いで住宅の再建を真剣に考えたが、時間が経った今はこれからの老後を考えて住宅の再建をあきらめて公営住宅への入居を、と考えも変わっているんです。町の将来が見えないと家も建てられないですね」
など不安を訴える人たちがいます。

建物の基礎撤去の完了していない地域も(気仙沼市)

私たちの地域が復興を成し遂げ、活力ある地域づくりを進めていくために、これから必要な支援とはどんなことか? を話し合う現地会議が開かれました。



平成25年8月23日正午から南三陸町ホテル観洋「多目的ホール クイーンエリザベス」を会場に、「東日本大震災支援全国ネットワーク 現地会議in宮城」が開かれ、宮城県内や岩手県南地域で支援活動を続けている団体などから100人ほどが参加しました。



今回の会議は、復興支援活動が「地域づくり」や「まちづくり」といった中長期的な地域資源づくりの段階に移行する中で、被災地域で活動する人たちがこれから直面する状況や課題、またそれを乗り越えるための知恵や経験を、全国の地域づくりに取り組むステークホルダーから学ぶ機会として開催されました。

あいさつする東日本大震災支援全国ネットワーク宮城担当・情報チームの池座剛さん


初めに、東日本大震災支援全国ネットワーク宮城担当・情報チームの池座剛さんのあいさつです。
「地域づくりとは人の営みを大切にして地域を作っていくことです。地域づくりには人が持っている知恵やネットワークが必要です。この会議は、他地域での取り組みを学ぶことはさることながら、本質的には人の有機的なつながりを創っていくことを目的にしています。南三陸町での開催は、東日本大震災とその後の大津波で壊滅的被害を受けながら、復興へ向けて民、官、学が共同して全国の先進的なまちづくりを進めていることから開催地に選びました」

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テーマ1「知る」
 復興の場所づくりとして宮城県内で活躍する支援組織や企業の人がスピーカーとなり、 地域や活動の状況などの課題について発表しました。

石巻で活動するNPO法人 石巻復興支援ネットワーク 事務局の渡部 慶太さんは、
「地域の人を協力者として巻き込み、地域を一緒に盛り上げていきましょう」
と話しました。
地元の人たちと外部から支援に来ている人が一緒に地域づくりに参加する方法として、「地域の人が特技を活かして地域づくりに参加することを促すことによって人材の発掘を進めていくことできる」
「地元の人が参加する機会が増えることで、地元主体のまちづくりが進んでいく
と話しました。

スピーカー:NPO法人 石巻復興支援ネットワーク 事務局の渡部 慶太さん


南三陸町歌津地区で活動をする、「すばらしい歌津をつくる協議会」会長の小野寺寛さんは、地域の中の特性や歴史を理解しながら地域と関わることの大切さを訴えました。
「被災地ではマンパワー不足は顕著であり、これからも外部からの支援を受けながら復興とまちづくりを進めていかなければならない」と話しました。

「すばらしい歌津をつくる協議会」会長、小野寺寛さん



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テーマ2「学ぶ」
 全国の場所づくり ―として阪神淡路大震災の被災地と新潟県中越地震の被災地で支援活動をしている団体から経験談を聞きました。

阪神淡路大震災被災地の現状


平成7年1月の阪神淡路大震災の被災地で、震災発生から17年間まちづくりに取り組んできた、「NPO法人 まち・コミュニケーション」代表理事の宮定章 さんは、
「被災地にはさまざまな問題があり、問題を抱える被災者がいます。地域の中の問題に取り組む時、専門家意見も重要ですが、専門性を持たない素人の支援活動には住民の目線があり、住民と一緒に悩めるという利点があります」
と話しました。

町に人を呼び戻したいと震災から17年間活動をしている
「NPO法人まち・コミュニケーション」代表理事の宮定章 さん

平成16年10月に新潟県で発生した新潟中越地震の被災地で活動している渡辺裕伸さん(農事組合法人ファーム田麦山)は、
「震災発生後たくさんの人がボランティアに入ることで閉鎖的地域の中に人を受け入れられる環境が生まれました。人とふれあうことでたくさんのことを教わり、ネガティブだった考え方がポジティブに変化しました。人との出会いが財産です」
「地域らしさを取り戻すには自分たちだけで頑張らないことが大切です。人と人の繋がり(信頼関係)が大切です」
と話しました。

「農事組合法人ファーム田麦山」の渡辺裕伸さんは
「ピンチはチャンスに変えることできる」と話します

地域らしさと取り戻すためには大切なことを以下の通りだと話しました。

・生活習慣を尊重すること
・地域を知ること
・先人から学ぶこと
・生きがいを見つけること
・現状に目を背けないこと大切です

「ピンチはチャンスにできます。元気があればなんでもできます」と話を結びました。



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会議に参加して、地域づくりには、まずローカルルールを理解しさまざまな人の意見を聞きながら「人」が中心のまちづくりをしていかなければならないこと、アンテナを高くして情報をできるだけ多く集め、勉強し活用することの必要性を学びました。


また、時間が経つと風化していく記憶と支援の減少に対し、遠方からの支援について新しい方向性を考える必要性を感じました。


「人が集まり、つながり、元気になる地域をどうつくるか?」
被災地だけではなく、これからの地域づくりに共通する視点だと思います。

(取材日 平成25年8月23日)