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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年11月20日水曜日

2013年11月20日水曜日11:25
こんにちは、Chocoです。
皆さんはどんな音楽を聴きますか。
一言で音楽と言っても、ジャンルはたくさんあります。
クラッシックやジャズ、ロックやヒップホップ、レゲエやボサノバ、シャンソンやフォークソング・・・・

世の中には音楽がまだまだたくさんあります。そしていろんな言語で歌われています。
そこには、聴いている人たちの心をグッとつかむ歌がたくさんあります。
悲しい時に寄り添ってくれる曲、
うれしい時に気持ちを盛り上げてくれる曲、
悩みを吹っ飛ばしてくれる曲、
愛を感じる曲、
頑張ろうと踏ん張れる曲、
音楽にはそんな力があると思います。

そんな音楽の力で皆を元気にしようと活動している人たちがここにはたくさんいます。
ブログでもさまざまな形の音楽イベントを紹介してきました。
今回も私が出会った「音楽の力」を紹介したいと思います。


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「北上音楽祭」
「復興地に音楽を届けたい!」という熱い想いを持ったアーティストが2012年に立ち上げ音楽イベント開催しました。
石巻市をはじめ、女川町や仙台市等で復興支援ライブ等を行っています。
そして、2013年から「北上音楽祭」はイベント名としてだけではなく復興地にさまざまな形で音楽を届ける「アーティスト集団」としての活動も開始しました。
ライブという形だけでなく、使わなくなった楽器、誰かに使ってほしい楽器を集め、被災地へ届けています。

そして、北上音楽祭の皆さんと、東京GAIAボランティアチームの皆さんが開催したのが、「にっこりサンセットライブ」です。
このライブは、1994年から3年間続けて開催されていました。
今回、音楽を愛し、北上町を愛する人々の力で16年ぶりの復活を果たしました。

これを復活させたのが、「北上音楽祭」の皆さんです。
「以前ににっこり団地で『サンセットライブ』が行なわれていたと教えてくださったのは、北上中学校前校長の畠山卓也さんでした」
と話すのは、実行委員長の井戸琇さんです。

※北上中学校前校長の畠山さん
昨年の夏、ブログでも紹介した
石巻市立北上中学校の畠山 卓也 前校長先生は、退職後、浦和学院高等学校で理科の先生として、また、被災地の語り部としても活動されています。
「自分が校長のうちは・・・」とにっこりサンパークの仮設住宅に住む人々のために、体育館を無料開放したり、さまざまなイベントを企画したり、ボランティアの活動場所を提供してくれた方です。

浦和学園での畠山先生のブログ→http://www.uragaku.ac.jp/blog/ishinomaki/2013/09/in.html

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会場準備設営、運営、片付け・・・
全てアーティストである実行委員を中心に行われた音楽祭、
この日のために、全国各地から集まり、会場は朝からにぎわっていました。

もちろん司会進行もアーティストの方たちです。
そして、地元の中学生もお2人の間に挟まれて司会をしています。

司会は、ソーセージのお2人と
地元の中学生 大槻晃弘くん(中央)
ソーセージの2人がライブの準備中には、
大槻くんが1人で会場を盛り上げてくれました。
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そして8組の出演アーティストが会場に集まった人々へすてきな音楽を聴かせてくれました。

シンガーソングライター
木村真紀さん

ピアノの音色と綺麗な歌声で
会場を優しく包み込んでくれました。


ギターとキーボードを奏でる2人のユニット
「トラベリングさん」
青空に2人のハーモニーが響き渡り、
聴いている人たちも微笑みながら聞き入っていました。

メンバー4名のバンド
「ZyLBa(ジルバ)さん」
大人の雰囲気を醸し出しながらもさわやかに歌い、
会場をリラックスさせてくれました。
シンガーソングライター
さとうみかほさん」
ギターを片手に優しい温かな歌声は、
心がリフレッシュしたような感じになりました。

シンガーソングライター
森圭一郎さん」
10代で車いすの生活を余儀なくされた森さんは「生きること」を音楽で伝えている人です。
魂が込められた力強さの中にも優しさを感じる歌声でした。


地元のアーティスト
横山摩宗一さん&渋谷修治さん
今年の夏には、ハンガリーやフィンランドでもライブを行ないました。
音楽を通して、石巻から世界へ「熱い想い」を発信しています。

愛を届けようと結成されたボランティアバンド
Heart to Heartさん」
思わず口ずさんでしまう、懐かしい曲を歌って、会場を盛り上げてくれました。
2人の息の合ったハーモニーはとても素敵でした。

会場を沸かせるロックンローラーのお2人
ソーセージさん」
元気を与えてくれる音楽と、みんなを笑顔にしてくれるトークをするお2人は
最初から最後までハイテンションで会場を盛り上げてくれました。
最後に出演者全員で「上を向いて歩こう」を歌いました。
夕日が沈み始めているまで北上町には音楽が響き渡りました。


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震災後、メディアで被災地の状況を目にした、たくさんの人々が日本だけでなく世界各地から集まり瓦礫撤去やヘドロ出しが行われました。

その年の5月、音楽祭の実行委員長でもある井戸さんも石巻でボランティア活動を行いました。
3週間の作業を終え、
「次に何ができるのか」
自身に問いかけ続けたと言います。

瓦礫撤去も一段落し、これから先、何で寄り添うことができるか・・・。
井戸さんが考えたように、ボランティアをする多くの人々がそう考えました。

「音楽しかない!!!!」

「音楽には不思議な力があります。ホッとしたり、温かい気持ちになったり、涙を流して心が軽くなったり・・・」
これまで音楽に関わりがあった井戸さんは、そこで得た想いを被災地で伝えたいという気持ちで音楽祭を企画しました。

その想いから半年後に音楽祭が開催されたのです。

「本当に喜んでもらえるのか・・・という不安もあった」
しかし、ライブ当日、
立ち上がり、拳をあげる地元の人の姿をみて、その思いは一瞬で払拭されたそうです。


「ライブを通じて被災された方の魂に訴えかける力が音楽にある」
と信じていたそうです。
「それが明日への活力になったり、未だ先の見えない中で何かのきっかけになってもらえば」
と思う井戸さんは、ライブに来た人たちの笑顔や
「また来てね」「楽しかった」
そんな言葉に支えられていると言います。

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その後、昨年の4月からは、3カ月おきに被災とを訪れ音楽を通してのボランティア活動が行われ、現在も進行中です。


「音楽の力を東北に!!」
北上音楽祭 井戸雀琇(ゆうしゅう)さん

「震災の記憶が薄れていっているのは事実かもしれないが、
未だ心を寄せている人も大勢いるのも事実。
東北で待ってくれている人がいます。
東北へ行く自分たちを支えてくれている人がいます。
そんな多くの人がいるからこその「北上音楽祭」だと思います。
そして、その想いを少しでもつなげていくことができたら幸いです」

今回の音楽イベント「にっこりサンセットライブ」を終えて・・・
「北上音楽祭のオムニバスCDの発売もありますが、このライブの復活にはとても多くの方の協力で開催することができました。東北以外の地からも多くの方が足を運んでくださいました。
また、出演者、出店者、お客さん、誰1人として欠かすことのできなかったイベントでした。
にっこり団地にお住まいの方たちに楽しんでいただけたのはとても喜ばしいことです。
今後また、このイベントを開催し、『にっこり団地発信』の大きな催しにして行きたいと思います」

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音楽で生まれる熱い絆は、ここにもありました。
音楽の力を信じて、何度も何度も被災地に足を運んでいるアーティストの皆さん。
地元の皆を盛り上げるために、また、日本中や海外へ感謝の想いを歌い続ける地元のアーティストの皆さん。
そして、その想いの詰まった音楽を聴きに来ていた皆さん。

たくさんの人々がつながって、音楽を通して心を通わせていた、とても素敵な音楽祭でした。

(取材日 平成25年10月31日)