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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年11月11日月曜日

2013年11月11日月曜日14:04
こんにちは、Chocoです。
楽天優勝!!!
東北楽天イーグルス日本一!!

2011年4月に嶋基宏選手が誓った言葉通り、東北の底力を魅せてくれた選手達、
皆に感動と勇気をくれました。

そんな周囲の熱気が収まらない中、私もテンションが上がりっ放しで紹介するのは、いしのまきのスイーツです。

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楽天イーグルスだけではなく、地元を盛り上げようと頑張っている人たちがたくさんいます。
お菓子職人もその1人です。

私の身内にも菓子職人がいるので、焼き菓子が焼き上がる匂い、白いエプロンと大きな冷蔵庫、そしてカステラの切れはしを食べるのが好きで、子どもの頃はウキウキしながら工場に行っていました。

1つ1つ丁寧に仕上げられ、粉だったものが形になり、色付けられ・・・お菓子ができ上がります。
それを見るたび、「魔法使いみたい」

そんな幼少時代の記憶をよみがえらせてくれたのは、スイーツのイベントに集まっていた石巻地域のお菓子職人の皆さんでした。

このイベントは、平成21年度から3年間継続して、さまざまなテーマにより新作菓子のコンテスト形式で行われてきました。


【過去のリスト】

・第1回目は、石巻地域の優れた食材(トマト・いちご)を使用したお菓子23品が出展
・第2回目は、「巻き」をイメージしたお菓子16品が出展
・第3回目は、震災復興を願った「皆が笑顔になるスイーツ」(米粉+地元の食材)では、10作品が出展

1年前に開催された3回目のコンテストで最優秀賞を受賞したのが、私の近所にあるお菓子屋の「えくれーる」さんです。

ココロプレスのアオキさんがブログで紹介していました。

そして第4回目として、10月10日に慶長遣欧使節出航400年記念「いしのまき地域すいーつ」展示発表会が行われました。
会場になったのは、サン・ファン・バウティスタパークの宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)でした。
ミュージアムは、海沿いに面しているため、津波が直撃し、休業を余儀なくされていましたが、11月3日に再開されました。

仙台藩主・伊達政宗の指令を受け慶長遣欧使節団が慶長18年(1613年)に「サン・ファン・バウティスタ号」で、現在の石巻市月浦を出航してから今年で400年を迎えます。

それに合わせて決まった今回のイベントのテーマが、
「伝統と革新をキーワードとした石巻地域のスイーツ」です。
・石巻地域の住民から愛され続ける菓子
・慶長遣欧使節出航400年記念し、「メキシコ、伊達、支倉常長等」をイメージさせる菓子
※3年間継続事業として、2年目はスペイン、3年目はイタリアをテーマとすることを予定しています。


以前のグランプリ形式ではなく、「展示発表会」として開催されました。


スイーツには、皆を笑顔にしてくれる不思議な力があります」
アオキさんの言う通り、
試食会も参加した私も、一口食べるたびに笑顔になっていました。

発表会では、参加した15店の代表の方が1組ずつ登壇し、お店の被災状況と再開を果たせた経緯、そして出展した商品の説明が約5分間にまとめて話されました。

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アトリエニコ「サン・ファンポルボ」
石巻市三又にある店舗は津波により全壊、ボランティアなどの手伝いもあり、昨年8月に同じ場所でリニューアルオープンすることができました。

「サン・ファンポルボ」

今回出展したお菓子は、形を船に見立て「サン・ファン・バウティスタ号」がイメージされていて、アーモンドとココアを使用し、ポルボローネ風に仕上がっています。
ポルボローネとは、スペイン(Polvorone)の伝統的なお菓子で、ラードをベースにした、ほろっともろく口当たりの良い焼き菓子です。

今回のテーマに合うようにと作り上げた、お菓子職人の情熱がこもった1品でした。ポルボはスペインのお菓子だったことをアトリエニコさんの作品で知りました(笑)
とてもおいしかったです。



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2 甘陣本舗(あまじんほんぽ)「赤飯まんじゅう・生姜ぶかしまんじゅう」
大街道東にあった店舗も被災を受けました。一時は諦めた再建も、お孫さんの支えもあり再開を決意したそうです。
限られた機械を整備し、震災の2カ月後には、まんじゅうを生産開始しました。

「赤飯まんじゅう・生姜ぶかしまんじゅう」

出展したお菓子の特徴は、両方とも宮城県産のもち米「みやこがね」を使用していること。どこか懐かしい温かい味でした。
特に赤飯まんじゅうは、15年前に他界された店主の旦那さんが
「最後まで試行錯誤しながら作り上げたもの」
お菓子職人の愛情が込められた1点です。

お菓子の中でも和菓子には特別な想いがある私にとっては、気になっていた商品でした。
旦那さんが試行錯誤して作り上げた赤飯まんじゅうは、魂が込められたとても優しい味でした。
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3 ムッシュ・マスノアルパジョン「こぐまのでべそ」
宮城県内に5店舗あるアルパジョンは、石巻市南光町に本店があります。
震災当時、本店は津波により浸水したものの、流れてきた家の一部などが防波堤代わりになり、大きな被害を免れたそうです。そして、昨年7月には再開することができました。
「こぐまのでべそ」

今回出展したのは、アーモンドやピーナッツ、ヘーゼルナッツをブレンドしたサクサクのクッキーです。
イタリアの焼き菓子「アマレッティAmaretti)」風の「こぐまのでべそ」は、航海をした支倉常長が世界のお菓子の中で持ち帰ったかもしれないと想像して作られました。

サンタがいるケーキ屋さんで有名なアルパジョンには、シュークリームが好きでたまに買いにいきますが、今回出展した「こぐまのでべそ」もサクッとした歯ごたえでとてもおいしかったです。
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4 パティスリーアンジェリーナ「旨塩サブレ・伊達家のカステラ」
石巻に2店舗あったのが、湊町の支店は津波被害で解体・撤去しました。
本店は石巻でも海からは離れているあけぼのにあるため津波の被害はなかったものの、地震により建物・機械設備にダメージがありました。現在、湊店で働いていたスタッフも本店に加わり、出店を目指し頑張っているそうです。
今回出展したのは2点です。
「旨塩サブレ」
「旨塩サブレ」

平成23年から販売。
石巻市万石浦のミネラルたっぷりの「伊達の旨塩」使用し、サブレ生地を低温でじっくり焼き上げたものです。
塩を使う理由は、「支倉たちが長い航海で食事に使用したのは万石浦で作られた塩だったのでは・・・」という想像から。だから地元の塩が使われています。

「伊達家のカステラ」
「伊達家のカステラ」


平成24年から販売。
「長い航海での保存食として、味噌と米が最適なもだったのではないか・・・」という想像から生まれたのがこの商品です。
宮城県産の米粉ともち粉を使用したふっくら、もっちりした食感に焼き上げています。
更に仙台味噌(高砂長寿味噌)が加えられ、ほどよい味噌風味が食べた後に広がります。

私としては「塩チョコレート」とか、「塩キャラメル」とか、塩がスイーツになるのを目にすると「邪道じゃない?!」と思ってしまうのですが、これが絶妙な味になって良いんですね!!しかも地元の塩が使用されているので、「旨塩サブレ」愛着が沸きます。
そして、「伊達家のカステラ」は、優しくほのかに香る日本の味が何とも上品でした。
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 えくれーる「支倉夢航路」
震災後に(株)富士製菓舗から独立しました。
浜松町にある店舗は3mの津波に襲われ、ショーケースやオーブンなどは天井まで突き上げられたそうです。少しずつ修復作業を行い、震災後の7月30日には再開することができました。津波の被害が大きかった渡波地域の中のどこよりも早く再開し、真っ暗な地域に希望の灯がともされました。

「支倉夢航路」

今回出展したのは、メキシコのサボテンをイメージしたお菓子です。
ゴツゴツとしたサボテンのような形状ですが、ローストしたアーモンドやクルミの他、ライスパフをメレンゲに加えサクサクで香ばしい、甘いお菓子です。
メキシコのお菓子ですが、石巻の地から出航したことから和風テイストを取り入れることにこだわり、「和と洋の融和」も取り入れてありました。

近所にある「えくれーる」は、友人の誕生日などによくケーキを買いに行きます。メキシコがテーマになっているからと、味はもちろん好きですが、何よりもサボテンっぽく形作る遊び心が見えるところも魅力的でした。
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大沼製菓「桃次郎のきびだんご(ずんだ)・桃次郎のきびだんご(くるみ)」

店舗が内陸部にあったため、津波の被害は免れましたが、地震により建物や機械設備が壊滅しました。しかし、3月24日には在庫の原料でできる商品の生産を開始し、近隣の農家の皆さんの協力により、避難所に餅やお菓子を届けるボランティア活動ができたそうです。

「桃次郎のきびだんご(ずんだ)・
桃次郎のきびだんご(くるみ)」

出展商品の「桃次郎のきびだんご」は昭和61年2月から発売が開始され、27年が経った今もなお地元住民から愛され続けているお菓子です。
きび粉と数種類の米粉を独自の製法で配合し、もちもちとした食感を出しています。
ずんだ飴が入っているものと、クルミと砂糖と塩だけで作った濃厚な飴が入っているものの2種類の味のきびだんごです。

私と同い年の「桃次郎のきびだんご」は、もちもちとした食感がたまりません!!
気軽に食べれるようにと小さく改良したこともあり、とても食べやすかったです。
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食欲の秋、石巻のお菓子屋さん。後編でまだまだ紹介します。

(平成25年10月10日)