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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年11月18日月曜日

2013年11月18日月曜日9:56
こんにちは エムです。

東日本大震災から2年8カ月が過ぎた今、被災地の様子を伝える報道はすっかり減っています。
この頃は仙台市に住む私たちでさえ、震災前となんら変わらない生活を送っているように感じてしまいがちです。

しかし、いまだに「仮設住宅」「みなし仮設住宅」「借り上げ住宅」にはたくさんの方々が住み、“ふるさと”から遠く離れたまま帰れない人もいます。その“ふるさと”の中には復興にはほど遠い場所も数多く残されています。
震災から立ち直れずに辛い気持ちで日々を過ごしている方や、不便な生活を送っている方がいるのです。


そんな中、被災地である仙台から希望のメッセージを届ける事で「震災を風化させず、あらためて震災の事を考えていきましょう」そして、「震災を乗り越えて前向きに生きていきましょう」という地元に向けたメッセージを込めて、仙台在住の8人のイラストレーターが東京・港区のギャラリーで作品展を開いています。タイトルは

「仙台八福箱展」



それぞれのイラスト作品の他、地元仙台の「仙台初売り」で使われる「茶箱」に、“自分にとっての福”を詰めた茶箱を展示しています。

「仙台初売り」は江戸時代より続く仙台の伝統行事で、それぞれの商店街で豪華な景品をつけた、お買い得な福袋の販売をしています。「一年の運だめし」の意味もあり、早朝からたくさんのお客様が並ぶ風景は、お正月の恒例になっています。
中でも老舗の茶舗の大きな「茶箱」は有名で、現在でも「茶箱」を目当てに何時間も前から並ぶ人もいるほどです。

その「茶箱」には、それぞれどんな“福”や“メッセージ”が入っているのでしょうか。
本人のコメントと共に少しご紹介したいと思います。


本郷けい子さん
震災以来、人の幸福とは何だろうと本気で考えました。毎日生きていけること、生きていることに感謝して1日1日を大事にしなければと思います。普通に過ごせるということの幸せを実感し、新しい年も元気で過ごしましょうという思いで制作しました。

仙台の縁起物を楽しく見ていただきたいと思い「仙台だるま」
「仙台おさんぽかるた」「もち花」をモチーフにして制作しました。



佐藤勝則さん
3.11東日本大震災の後に感じた、当たり前の生活の中に「幸福」があることを作品にしました。

「招福」


佐々木洋子さん
茶箱には初売りの縁起物を意識して”干支+福”を私らしく表現しました。
大好きな街である仙台、ホリデーシーズンに向けてのハッピーをお届けしたい。




永峰祐子さん
「仙台から福を届ける」が今回の展示のテーマだったので”仙台”を意識したモチーフをちりばめ、ビビットな色彩で明るく元気な気持ちになれる作品を心掛け制作しました。

「八福ふくろ」
七夕飾りの巾着は商売繁盛という意味合いで飾られているそうです。
それにちなんで”仙台名物”を刺しゅうした八つの巾着袋を制作。
それぞれの福と経済復興の願いを込めて。
「杜のFantasia」
震災で暗く沈んだ気持ちに全国からの支援で灯ったキラキラ輝くページェントは
大きな希望と夢を与え復興への光を見せてくれました。今年も開催される事に感謝し
それぞれのストーリーの中で前向きに生きる人々を描いてみました。


叶悦子さん
自分の家族も、全ての人も皆、いろいろな「福幸(ふっこう)」がありますように、そんな想いを作品に込めました。

「福幸叶」(右端の作品)
震災後の自分を支えてくれた大きなものは「家族」でした。
震災のひと月後に生まれ日々成長している甥っ子を中心に家族の初詣を描きました。
上空にいる、東北の皆に希望と元気を与えてくれた楽天のシンボル
“イヌワシ君”がくわえている旗にも注目。
楽天の勝利の風船や、応援用バットにペイントをしたものなど「楽天」に関する
作品を中心に、自分のまわりにある元気な人の絵、ものを集めて入れました。


さとうあけみ さん
「癒し」「希望」「願い」の象徴としての「福」がテーマです。

震災で傷ついた地域ですが、昔から伝わる「福」や「祈りの行事」にのせて
気持ちを明るく前向きにできたらと思いました。
七夕飾りや松川だるまを自分流にアレンジして
くすっと笑えるような、和めるような作品をめざしました。


大日向貴光さん
ティータイムの時の想像したり、ほっとしたりしている状態は、割とみんなポジティブであるのでは……以外と世界共通!?かも……と想い制作しました。

「ティータイム」
「至福のひと時」


栗城みちの さん
「物語」は人間にとって必要なもの。そこにはどんな悲惨な体験も乗り切るヒントがある。そんな気持ちで描いています。

「物語」のさし絵を想定した作品
震災後、本当に自分らしく生きていられる場所について考える事が多くなりました。
今現在、辛い気持ちなら、その気持ちを連れて心安らぐ場所に行こう。
そんなメッセージを込めました。


初日に会場で対応していた本郷さんは、「この展示会は私たち被災者が新しく元気になっていく様子をイメージしていると思います。見てくださった方が、面白いとか温かい気持ちになれたらいいですね」と話しました。

来場者の方々からは、
「8人8様の「福」の表現が面白い」
「東京でも大震災の衝撃は大きかったので痛みも共感できる」
「復興のためにそれぞれができる事で支援していきたい」
などの感想が寄せられました。
モチーフの「お茶箱」に興味を持って観る方が多かったようです。



最後にメンバーからメッセージをいただきました。

「今、それぞれ皆さんが大変な時代だと思います。でも気持ちの中に温かく楽しい『福』の種を持って育てていきましょう。いつかきれいな花が咲きますように!」
〈本郷〉


「被災地仙台のお正月の伝統行事『仙台初売り』の象徴『お茶箱』を通して作家それぞれの『福』を感じていただいて、元気や希望につながれば幸いです」〈佐藤〉

「みなさんのご支援ほんとうにありがとうございます」〈佐々木〉

「これまでの復興支援への感謝と、まだまだ大変な状況にいる方々への応援を引き続きお願いいたします」〈永峰〉

「伊達政宗の詠んだ漢詩に『楽しまずんば、これいかん』とあります。政宗が人生を振り返って、老境を語ったものだそうですね。色々な解釈もあるそうですが、私はこの言葉を『いつでも心楽しく生きて行こう』というように考えて、仙台からのメッセージとしたいと思います。」〈叶〉

「まずは会場にある作品のひとつ『ミニ顔出しパネル』で写真を撮って松島や仙台に行ったつもりになってください。そして次はぜひ、実際に現地においでいただければと思います。」〈さとう〉

「何事も…前向きに…ポジティブで行けば色々と乗り越えられることも増えるのでは…!? いろいろと乗り越えやすくなるのでは…!?」〈大日向〉

「いままでたくさんのご支援、ありがとうございました。感謝しています!」〈栗城〉


「仙台八福展」は11月19日(火)まで開催されています。
“いまの仙台”からの『元気』と『希望』のメッセージをご覧ください。

 ※ 作品の画像は出展メンバーからのご提供です。ご協力ありがとうございました。
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期間/11月12(火)〜11月19日(火)〈17日(日)は CLOSE〉
時間/10:00〜18:00
会場/アトム CS タワー8F ホワイトギャラリー
   東京都港区新橋4-31-5
   電話:03-3437-7750

「仙台八福展」ブログ:http://sendai8fuk.exblog.jp/


(取材日 平成25年11月12日)