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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年10月23日水曜日

2013年10月23日水曜日9:40
石野葉穂香です。

宮城県最南の町・山元町に、今春、「災害復興住宅」の県下第一号が完成しました。
第一期の完成戸数は50戸。
そのうち18戸が4月1日から、そして残り32戸についても7月から順次入居が始まって、新しい住民たちによる、新しいまちづくりがスタートしています。

宮城県産の木材もふんだんに使われた復興災害住宅。
平屋建てと2階建てがあります


場所は「新山下駅周辺地区」です。
今はまだ50戸ですが、平成27年度までには広大なエリアに400戸が立ち並び、さらに常磐線の「新山下駅」をはじめ、学校、商店街、公園なども順次整備が進められて行く予定です。

新しい山元町の〝中心街〟が、ここに造られていきます。

街の東側の眺めです。
道の向こうでは第二期工事が進められています

第一期分の50戸に入居した人たちの、以前の住所はバラバラです。
もともとの〝大字〟や〝集落〟の皆さんが、そのまま集団で移転した街ではありません。
ここに新しいコミュニティが生まれ、まちづくりが始まっていく、その〝第一号〟でもあるのです。

8月末、地区の集会施設で開催された「入居者懇談会」におじゃましてまいりました。
5月から始まった懇談会は、この日が4回目の開催でした。
山元町の「まちづくり整備課」の職員の方も出席されて、住民の皆さんによる新しいまちづくりをフォローしています。


真新しい地区の集会施設。カーテンなどの備品はこれから整えられていきます

この日の議題は、「町内会の草取りの日時」「町内会の慶弔費」「街灯がほしい」「子どもの遊び場をどこにするか」「道路の徐行規制について」など。
地域がひとつになり、新しい「まち」となっていく過程では、さまざまなことを皆で決めていかなければなりません。


第一期工事分で建てられた住宅は、1棟に2戸が入る「連棟式住宅」です。

「連棟式にしたのにはワケがあります」
と、まちづくり整備課施設管理班の齋藤哲班長が、皆さんにお話を始めました。
「2世帯が1つの屋根の下にあります。これには〝声を掛け合う〟という意味を込めました。知らなかった人たちが、縁あって、ここに住んで、新しいコミュニティをつくっていくことになりました。お隣りさん同士という気持ちを大切にしていってほしいのです」

2戸1棟、2世帯が隣りあう連棟式の住宅です


続いて、
「なお、懇談会に町の職員が顔を出すのは今回が最後です。第5回目からは皆さんに〝おまかせ〟します」
と齋藤班長。
いよいよ住民主導のまちづくりが始まります。

まちづくり整備課施設管理班の齋藤哲班長。
新しい街のスタートを町役場も応援します


地区代表の岩佐磐石さんは、
「ワンタッチでお風呂のお湯が出てくるのがうれしい。家に帰ったら、いっとう先にお風呂に入りたいから、ありがたいです」
と、快適さを強調。

「新しい家に引っ越して、前に進んでいこうという気持ちがあふれてきます。災害復興住宅の第一号ということで、他地区から見学に来られる人もいます。しっかりやっていかなくちゃって思いますね」

地区代表の岩佐磐石さん(左/78歳)と
地区最高齢となる嶋田眞佐雄さん(86歳)

そして
「第一号だっていう誇りもあります。ここを選んだのだから、当然、いい街にしていこう、と皆で話し合っています」
と話してくださいました。

災害復興住宅は、宮城県全体で1万5000戸が建設される予定です。
これから多くの地域で、新しい〝まちづくり〟が始まろうとしています。

「仮設――仮の暮らし」じゃなく、いよいよ歩み出す「ほんとうの暮らし」。

明るく元気な「街」がいっぱいできて、それぞれにステキなコミュニティが築かれ、広がって、ステキな思い出やエピソードがたくさん紡がれていくでしょう。

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関連記事をこちらでもご覧になれます。

<宮城から感謝をこめて> 山元町 新山下駅周辺地区
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(取材日 平成25年8月31日)