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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年9月3日火曜日

2013年9月3日火曜日9:10

えみです。

仙台市青葉区西公園のそばでワークショップを行っている「ハート&アート空間“ビーアイ”」に行ってきました。
「ハート&アート空間“”ビーアイ」では、子どもたちが絵画や工作などの創造活動を通じて、自分を表現できるアートスペースを提供しています。


西公園のそばでワークショップを行っている「ハート&アート空間“ビーアイ”」は
コンクリートの建物の2階です。


ビーアイでは毎週火曜日に福島から避難している方たちの交流会「ふくしまほっこりカフェ」を開いています。
この日は福島に想いを寄せながら暮らしている方々にほっとしたひとときを過ごしてもらおうと「みんなでほっこりコンサート」が開催されました。




会場には子どもたちの想像力豊かな絵や作品がたくさん飾られていました。
時間が近づくと、子ども連れのお母さんなど20名近くの方たちが集まりました。



コンサートが始まる前にビーアイのスタッフよりあいさつがありました。

ビーアイでは震災後から「ふくしまほっこりカフェ」という、福島から避難してきている方たちの交流会を開いています。
今日は、震災後に避難所や仮設住宅などを回って音楽で復興支援をしている「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」さんよりお声を掛けていただいてコンサートを開くことができました。
すてきな音楽を聴いてほっとしたひとときを過ごしてください。


   

次に、「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」さんよりあいさつがありました。

東日本大震災後、仙台フィルハーモニーのメンバーが中心となり「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」を立ち上げました。
震災当初は、「このような時期に音楽などしていていいのだろうか?」という迷いもありましたが、「私たちにできることは音楽なので、音楽を通し皆さんを勇気づけたい」という思いで震災の2週間後に結成されました。

3月26日に仙台市内で街角コンサートの第1回目を開催、それから東北各地域の避難所や仮設住宅、小中学校などたくさんの地域を回って被災した方々のもとへ音楽を届けてきました。
今日のコンサートで308回目となります。
今後も音楽の力が生きる希望となって、ご家族や生活を失われた人々に寄り添い皆さんを励ましていきたいと思っています。

「ふくしまほっこりカフェ」で福島から避難して来られた方たちの支援を続けていらっしゃるビーアイさんを知り、すてきな音楽を届けたいと思い伺いました。どうぞごゆっくりお楽しみください。
(事務局の千田さん)

「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」事務局の千田さん


1曲目はモーツァルトの「トルコ行進曲」、続いてパッヘルベルの「カノン」です。誰もが一度は耳にしたことのある有名な曲です。


ヴァイオリンとピアノのすてきな音色に会場の空気が一瞬にして変わり、会場の皆さんはうっとりして聴いていました。



ヴァイオリン奏者の門脇和泉さん(右側)と岡 千春さん(左側)








ピアニストの門脇麻美さん
















演奏の途中でヴァイオリンピアノの楽器紹介や曲当てクイズもあり、コンサートは和やかに進みました。
1問目、ヴァイオリンの弓は何でできていると思いますか?
>>答えは馬のシッポです。


2問目、ヴァイオリンの弦は何でできていると思いますか?
>>答えは羊の腸です。


皆さん知っていましたか?
 普段、3人は各々個人でも音楽活動しているそうです。 













曲当てクイズです。
次は何の曲でしょうか?
アニメ「となりのトトロ」から「さんぽ」でした。


目の前で聴く演奏は、感動するほど素晴らしかったです。
さすがプロですね。曲により優しい音や力強い音をかもし出すことができるのですね。

クラシックやジブリソングなど大人から子どもまで楽しめる内容で素晴らしいコンサートでした。


最後は参加者全員で演奏に合わせ「ふるさと」を合唱しました。












コンサート終了後にビーアイスタッフの清水さんに「ふくしまほっこりカフェ」を始めた経緯について聞いてみました。

震災後、ビーアイでは日常生活が通常に戻りつつある頃、福島から自主避難している方たちが仙台にたくさんいることを知りました。その方たちの話を聞いてみると「話をできる場所がない」「行く所がない」「誰と話したらいいのだろう」という不安な声が聞こえてきました。
平日の午前中だったら空いているスペースがあるので、そういう方たちに時間と場所を提供しよう。というわけで震災後の毎週火曜日の午前中に避難者交流会として「ふくしまほっこりカフェ」を始めることにしました。

最初はお茶飲み会から始まりましたが、回によっては参加者から希望があれば外に出掛けてみたり一緒にお昼ご飯を作ってみたりと要望に応えられるようにしています。

福島から自主避難している方たちは家族•子どものこと、仕事のことなどまだまだたくさん問題を抱えているのが現状ですね。

話ができる場所があるだけでありがたいと言っていただけるので今後も「ふくしまほっこりカフェ」は続けていきたいですね。
あくまでも話を聞いてあげることしかできませんが、聞いてあげることで参加者の方がほっとしてもらえる空間でありたいと思っています。
(ビーアイスタッフの清水さん)








ビーアイスタッフコーディネーターの清水さん(右側)と関口代表(左側)

ヴァイオリン門脇和泉(右側)•岡 千春(真ん中)、ピアノ門脇麻美さん(左側)

























コンサートの後は演奏者の方も交えておいしいお茶とお菓子で「ほっこり」と時間を過ごしました。



<取材を終えて>

普段、目の前で生の音楽を聴く機会があまりないので、とても貴重な時間を過ごした気分で取材を終えました。
音楽は人の心に感動を与え、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

震災で経験した辛く悲しい想いは決して消えませんが、素敵な音楽を聴くことにより少しの時間でも幸せな気分になれると思います。
「涙を流して喜んでくれる方がいました。」と事務局の千田さんが仮設住宅を回られたときの話をしてくれました。

震災後から各地を回られて音楽で皆さんを励まし続けている「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」の支援活動で、勇気をもらい励まされた方たちがどれだけいることでしょうか。


また、福島から自主避難してきた人たちの中には1人悶々と苦しい想いを打ち明けられず悩みを抱え込んでいる方がたくさんいると思います。
話を聞いてもらえる「ふくしまほっこりカフェ」のような場所が、こういう方たちにとっては安らぎの場になっていることでしょう。


震災から2年が過ぎました。被災者が本当に求めている支援も物から心の支えに変わってきています。
心の支援が求められている今だからこそ、ビーアイの「ふくしまほっこりカフェ」や「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」の支援活動は被災者が本当に今求めている支援だということを実感しました。



☆「ハート&アート空間“”ビーアイ」

ふくしまほっこりカフェ(ホームページより)
(福島から避難している方々の交流会)
毎週火曜日10001200
おいしいお茶とスイーツを用意して待ってま~す。
福島からの自主避難・強制避難の親子さんに限らず、宮城県南の放射線量の高い地域で子育てに不安をもっている方やパパだけ、ママだけの参加もOKです。

おしゃべりしたり、おやつを作って食べたり、手遊びや紙芝居、ビーアイの空間をフルに使って楽しみましょう。

連絡先はビーアイまで
 電話 022-262-2969



☆「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」

「復興コンサートのご案内」(案内チラシより)
被災した方々を対象としたクラシック音楽の演奏会を開いてみませんか?
プロの音楽家有志が演奏にうかがいます。(出演料の経費負担は不要です。)


たとえば • • •
•応急仮設住宅や借り上げ民間賃貸住宅にお住まいの方々を対象とする企画として
•震災で離ればなれになった方々の再会や、コミュニティづくりの場として
•避難を余儀なくされた方々と、地域住民との新たな交流のきっかけづくりとして
•復興支援活動に尽力された関係者、ボランティア等の方々の心のうるおいとして

お問い合わせはこちらへ
「一般財団法人 音楽の力による復興センター•東北」事務局
 TEL/FAX 022-797-0233

 
(取材日 平成25年7月16日)