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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年9月24日火曜日

2013年9月24日火曜日15:57
こんにちは、エムです。

「おにぎり茶屋」と聞いて、ご飯好きは食欲が刺激されるのではないでしょうか。
実のところ、わたくしエムもその1人として足を運ばずにはいられませんでした。

震災で海水をかぶった田んぼや畑を回復させ、その田んぼでできた地元のお米を使っておにぎりを提供する「農家レストラン」だとか。
早速、現状を知るべく取材に出掛けました。

国道4号線、蒲町の交差点を荒浜方向に折れるとすぐに見える建物。
大きな看板やのぼりが「ここだよ~」と教えてくれます。


駐車場は裏にあります。手前を左折してください。


今年の5月2日にオープンした「おにぎり茶屋 ちかちゃん」には、元気なお母さんたちが働いていました。
スタッフは全部で10名。
一番早い出勤時間は朝は4時頃から。その後時間をずらした出勤と、加工場・レストランに分かれてローテーションを組み、ほぼ毎日働いているそうです。



中心となっているのは佐々木千賀子さん。
そう、お店の名前の“もと”になった「ちかちゃん」です。

佐々木さんをはじめとする他のほとんどのスタッフは、震災前に神屋敷にあった「神屋敷仕込み味噌クラブ」からの仲間だとのこと。


お持ち帰り用の「おにぎり」と「おもち」

採れたての新鮮な野菜や味噌商品・お米なども並ぶ。
   
聞けば「神屋敷仕込み味噌クラブ」の歴史は長く、佐々木さんの義父さん義母さんの代から約40年も続いているそうです。
もともと神屋敷に嫁いだお嫁さん達が、共同で味噌を造ろうと集まったのが始まりで、その味噌がたいへんおいしく、たくさんできたことから、少しづつ売るようになったということでした。

佐々木千賀子さんに引き継いでから、約30年。
メンバーの中には同じ年月を佐々木さんと共に歩んで来た方もおられるようでした。
皆さん、仲が良さそうなのはそういう歴史があったからなのですね。


大好評の味噌。

しかし震災でほとんどの方が被災し、自宅や農地を無くしたり、そのショックから(もう戻れない、もう働けない)と感じたスタッフもいました。

そんな、震災から3、4カ月後のこと、みんなで始めた「神屋敷仕込み味噌クラブの加工場」の片付けを通して、あらためて仲間の存在の大事さに気付き、「またみんなで働ける場所が欲しい」と思ったそうです。
そんな時、「この場所にレストランを開け」と言ったのが、佐々木千賀子さんの夫、佐々木均(ひとし)さんでした。

佐々木均さんは農業組合法人「仙台イーストカントリー」代表であり、震災後の農地の回復に力を注いでおられる方です。


「おにぎり茶屋 ちかちゃん」はこうした経過を経て、新しく建てたこの建物や、立て直した加工場と共に、農業組合法人「仙台イーストカントリー」の直営店としてオープンしました。


2階の食事スペースは以外に広く、
階段を上がった手前と、奥の小部屋に分かれています。

ランチタイムはひっきりなしにお客様が訪れていました。
注目のランチは自慢のお米を使った「おにぎりプレート」。
(注文を聞いてから握ってくれます)
それと「米粉カレー」(小麦粉の代わりに米粉を使ったカレー)。
もちろん単品でも注文できます。




「おにぎりプレート」は好きなおにぎりを2個と、その他におかず・とん汁の付いたお得で充実した内容。
総菜左の「しそ巻き」は毎日加工場で手作りされる人気商品。さすがお味噌のプロ!


ランチプレートのおにぎりは通常より大きい。
その大きさにビックリ! しかもお米が美味しいっ!!

「オープンから4カ月がたったけど、素人がお店を開いたようなものなので、今までは何もかも手探り状態でした。この頃やっと軌道がつかめてきた感じ」
「生き甲斐ができた。職場が楽しいので元気付けられた」
「無理せずできるのが良い。息抜きにもなってるの」

そんなスタッフの気持ちが反映してか、お店の中は明るい雰囲気に包まれています。


「しそ巻きください」見てるそばから売れていきます。

お客様は家族連れ、年配の方の集まり、ご夫婦、サラリーマン、さまざまな年齢層の方がひっきりなしにやって来ます。
女性1人でも立ち寄れる気軽な雰囲気も人気の秘密かもしれませんね。


これからやって来る新米の季節には「新米」が並び、年末には「豆もち」「白もち」の注文販売も予定しているそうです。




佐々木さんにこれからの夢をお聞きしてみました。

左から庄子京子さん・庄子啓子さん・
佐々木千賀子さん・佐々木こづ恵さん(千賀子さんの長女)
「(経営的にも軌道にのったら)みんなで一緒に旅行したいな〜」
「“夢”で終わらない場所にね」



「おにぎり茶屋 ちかちゃん」は笑顔が絶えないお店でした。


左から高橋由美子さん・松原園子さん(千賀子さんの三女)


営業時間/午前10:00〜午後4:00(売り切れしだい閉店)
     日曜定休
住  所/仙台市若林区蒲町31-15
電  話/022-353-9571

「おにぎり茶屋 ちかちゃん」のおにぎりは、「ウジエスーパー長町店・西多賀店」「杜の市場」「たなばたけ」でも扱っています。


(取材日 平成25年8月30日)