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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年7月19日金曜日

2013年7月19日金曜日13:41
えみです。

日本全国から復興支援でたくさんのボランティアが被災地に足を運んでいます。
直接、ボランティアとして活動できなくても、被災地に足を運び復興の様子を自分の目で確認すること。そして、被災地の人々と触れ合いながら、その土地のものを食べ買い物をして帰ってくることも復興支援活動の1つだと思います。

東北被災地に多くの人が訪れることで経済効果を生み、その結果被災地の人々が自立した生活を送れるようになり復興へとつながります。
被災地を訪れた観光客などに情報を提供するツールの1つとしてガイドブック等があれば、なお一層現地を知る手掛かりが増えて多くのことを学ぶことも可能だと思います。

一般社団法人とほくる(東北震災復興ツーリズム協会)では被災地復興を目的に情報を提供するガイドブック「復興現場の歩き方」を作成しました。


被災地の情報を提供するガイドブック「復興現場の歩き方」


震災後2年間、職場を休み長期間ボランティア活動をしている一般社団法人とほくるの代表、瀧澤勇人さんを取材してきました。

東北電力の社員である瀧澤さんは福島県にある職場で被災されました。
震災後電力の復旧作業が落ち着いた5月、南相馬でボランティアをしながら「復興は長期戦だ。」と痛感しました。
すぐに職場の休職制度を利用して2年間休みを取り、夫婦で仙台に引っ越して長期的にボランティア活動を行うことを決めました。
家族には「ここでやらなければ、絶対に後悔する」と意志を伝え理解してもらうことができたそうです。

休職している間はもちろん無給なので、貯金を崩しながら復興活動を続けていたそうです。
「家族の理解と自分自身の強い意志がないとできることではない」と話を聞いて感じました。

宮城県災害ボランティアセンターで復興活動を続けていく中で、全国から訪ねてくる支援者から
「どこに行けば何があるか知りたい?」
「仮設商店街はどこにあるのか?」
等と聞かれ、被災地の情報が載っているガイドブックの必要性を強く感じました。

また、震災1年を過ぎた頃、被災地の人々から「ボランティアの数も減り、訪れる人が少なくなった。何とかしてたくさんの人に来てもらい、食事をして買い物をして帰ってもらいたい」という声も聞こえてくるようになりました。

被災地経済の復興には、たくさんの人々に来てもらうことが何より大事だと痛感し、被災地の細かな情報を載せたガイドブックを作ることを決めました。
それが今年5月に完成した「復興現場の歩き方」です。

A4判の132ページからなる「復興現場の歩き方」の中身をみると市町村ごとに知りたい情報が細かく載っていました。

国の復興支援型雇用創造事業に認定された後の昨年の10月から、ボランティアスタッフ15名とともに宮城県沿岸部15市町村を取材して回ったそうです。
現地の震災ガイド、行政、市民などから震災時の被害状況、現在の復興状況の話を聞いて回りました。メモリアルスポット、慰霊祭、学校、ボランティアハウスなど細かく情報収集しながら写真も1枚ずつボランティアスタッフと撮ったそうです。
 取材した後は仙台に戻り、現地で集めた情報や写真の整理、編集作業に毎日忙しく追われ約半年間で完成することができたそうです。
瀧澤さんから直接話を聞いている間も、ガイドブックが完成するまでの大変さ、苦労した点が伝わってきました。


震災時、どのようにして逃げたかなど
その時の状況も詳しく掲載されていました。

震災前の写真と震災後の写真を比べることができます。

地図にはQRコードを添え、携帯電話などで読みとれば地図データにアクセスできます。


「震災時の写真集などはたくさん出回っていますが、被災地のガイドブックはないですよね。復興商店街や宿泊できる場所、また震災前はどんな様子だったか等の情報が載っているガイドブックがあれば、訪れた人は本当に助かると思うんです」
「同時に『復興現場の歩き方』が震災を風化させないためにも後世に語り継ぐ本として活用していただけたらと思います」
とガイドブックを作ったきっかけ、思いを瀧澤さんは話してくれました。

一般社団法人とほくるの代表の瀧澤勇人さん

















「東北を離れると、復興復旧はもう終わったと思われている。風化してきていることが非常に残念です。このガイドブック『復興現場の歩き方』を手にとり全国からたくさんの人が被災地に訪れてほしいと思います。自分の目で見て回り現状を知ってもらいたいです」

「今年6月で2年間の休職制度が終わり、7月からは職場に戻りました。今後は休日を利用して被災地を訪れ取材を続けて行きます」

「今回は2013年版『宮城県』ですが来年度は2014年版『岩手県』『福島県』を製作したいと思います」
瀧澤さんは今後の製作にも意欲的でした。


(取材を終えて)

瀧澤さんのように職場を休職して長期的にボランティア活動を行っている方はごく少数だと思います。
「今やらなければ後で絶対に後悔する」と会社を休職する時に決意した滝沢さんから出た言葉が印象に残りました。
思っていても実行することは難しいことです。

ガイドブックがあるとないとでは被災地を訪ね歩いたとき、情報量の点で全然違うと思います。
ガイドブックを手に取り被災地を歩きながら、震災前の写真と見比べて現在の状況を自分の目で確認できるのです。ガイドブックには震災時に人々がどのように避難したかなども細かく載っていました。
ガイドブックを持って被災地を訪れた方は、より一層被災地に対しての関心も増すことでしょう。

この「復興現場の歩き方」のすごい点は地図にQRコードがついているので、現地に行った時その場で場所が把握できることです。
知らない場所に行き、道に迷うことなく時間を有意義に過ごせることは、遠方から被災地を訪ねてきた人にとっては大切なことです。
被災地を訪れる際にはぜひ、ガイドブック「復興現場の歩き方」を活用して頂けたらと思います。
被災地の生の情報がこの1冊に込められています。

復旧の状況も震災後2年を過ぎるとある程度落ち着いたかのように思われますが、まだまださまざまな支援が必要な地域がたくさんあります。

復興は長期戦です。

身近な復興商品を買ってみるなど無理をせずできることから始めることも大切だと思います。
一人一人の小さな力がやがて大きな力となり復興へ進みます。
そして一番大切なことは震災の出来事を絶対に忘れてはいけないことでしょう。

ガイドブック「復興現場の歩き方」は震災を風化させないためにも、後世に語り継ぐ貴重な資料の一冊として活用していただけたらと思います。
被災地復興を願い、震災を絶対に風化させてはいけないという取材スタッフのメッセージが込められた一冊です。


☆とほくる東北震災復興ツーリズム協会

☆20136月発行
ガイドブック「復興現場の歩き方 宮城県 2013年度版」 販売中
1 1,000
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「復興現場の歩き方 2013年度版 宮城県」ショップ

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(取材日 平成25年7月6日)