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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年7月16日火曜日

2013年7月16日火曜日11:11
こんにちは、Chocoです。

私が今住んでいる石巻、
街中の瓦礫撤去は、今も作業が続いています。
津波で全壊になった建物も次々と解体され、更地になっていきます。
お隣の女川町や東松島市でも解体作業、道路のかさ上げ工事などが進んでいます。

震災から3度目の夏、今年は猛暑になると噂が立ちます。

毎日1度は海を見る・・・
海の色も季節の移り変わりとともに変化します。


東北にも夏が来て、深い青色の海はエメラルドグリーンに変わりました。
とてもきれいな景色です。

しかし、海底は違います。
そこには季節が移り変わっても変わらないものがありました。
2年前の震災で、陸にあった建物や家具・・・さまざまな物が引き波と共に海底へと沈んで取り残されています。

今回紹介するのは、海底の瓦礫を撤去する人々です。

海に生きる人たちから熱いメッセージを頂きました。

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石巻市雄勝町船越
私たちの団体(NPO法人 INJM)も週に1度は行くこの場所は、私の中でも第二の故郷のようなところです。

この日、私が船越に到着したのは朝6時です。
そして、地元の漁師さんと一緒に12隻ある内の1隻の船に乗り込みました。




作業が行われる範囲は、船越と名振です。
船越は1隻、残りの11隻は名振に分かれます。
そして、約2カ月続いたここでの作業は、今回が最終日でした。




船には、操縦士1名、瓦礫を引き上げる人が2名、地元の漁師さんが1名乗船していました。


これを海底に沈ませて瓦礫を拾います。


沈ませたあと、瓦礫が引っかかるまで船を進ませます。
その後、船に引き上げます。



引き上げた瓦礫



作業は、月曜日から土曜日の朝6時から11時までです。
今回の作業区域である船越と名振は、4月半ばに作業が開始されました。

私が同行した船に乗り組んだ作業員の方々は、若手の2人でした。
彼らは、たったの5時間で、(多い時で)40〜50回もの回数をこなします。


若手のチームワークで、海底に沈んでいる多くの瓦礫を陸へ戻します。
その作業は、地道なものでした。

海をきれいにする仕事を震災後からしている杉浦さんは、力強く言いました。
「俺がやらねば 誰がやる!!」
杉浦康之さん
「一人一人できる事をやればいい。自分にできる事を一生懸命やって、できない事は誰かに力を借りる。皆で協力して、若い自分たちの世代が石巻、宮城、東北、日本を盛り上げていけばいい」

人には向き不向きがあります。
そして、できることできないこともあります。
それに対していろいろと言うよりも、「行動」することが大切です。
やれることがあるのであれば、やらないよりもやった方が良い。
それをできない人がたくさんいるかもしれないのだから。
単純なことかもしれないけれど、とても大切なことです。
杉浦さんの言葉を通してあらためて大切なことだなと思いました。





「笑え」 安海さん
笑顔に勝るものなし!!
暗い顔しているとどこまでも人生が暗くなる。復興には笑顔が一番大切だから」
と、素敵な笑顔で答えてくれました。

「笑う門には福来たる」
と言いますが、笑顔は誰にでもできること。
辛くても苦しくても笑顔を絶やさない人たちがここにもたくさんいます。
「がんばろう」と少しずつ進んでいる人たちです。



そして、今回船を操縦していたベテラン漁師の杉浦さん。
長年、海に生きる男がメッセージを書いてくれました。

「海はみんなの宝」
第八 天龍丸 杉浦守之さん
「水面ばかりが海じゃない。海がきれいにならなければ、何も始まらない」
震災前は、1年中、沖に出て魚を捕っていました。
そして、現在、再び杉浦さんは沖に立っています。
将来、漁ができるように、海をきれいにしています。
「海はみんなの宝」なのです。


3名の海の男たちは、作業を続ける想いを語ってくれました。
「何度もやれば、少なくなるけれど、初めてやる時の瓦礫はすごい量だった。
水面はきれいだけれど、海底はまだまだ。
自分だけの事を考えないで、未来の子どもたちの事を考えてほしい。」



今回、海底の瓦礫撤去をする人たちとお話をしました。
皆さんには大切な家族がいました。

その家族のためにも、そして未来のために、町のために、日本のために、世界のために、
今もみんなの海をきれいにしてくれています。

地道に作業を続ける皆さん。
次の場所へと向かっていきました。


今日も宮城県のどこかの沖で海底の瓦礫を引き揚げています。
こういう人たちがいるからこそ、復興は少しずつ進んでいるのだと思います。
本当に感謝です。

「自分にできることをやる」
そして、「笑顔」を絶やさないで、私も頑張ろうと思います!!

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さて、海をきれいにしてくれている人がいる一方で。
その海で故郷を盛り上げようとしている人たちが東松島にいました。

震災前の月浜海水浴場の様子です。
東松島市野蒜にある仮設商店街
「希望のあかり」で展示されている写真から。
※この商店街は後日紹介します。
さまざまなメディアでも取り上げられていますが、東松島市宮戸月浜の海水浴が再開されます。
まだまだ修復作業が連日行なわれているため、日曜日限定営業です。

7月21日(日)から8月25日(日)の期間の日曜日(6回)の営業です。
これから暑い夏がやってきます。

現在も地元の人たちが海水浴場の準備をして、皆さんが来てくれるのを待っています。

今年の夏は、月浜海水浴場で夏を思いっきり楽しんでください。
※月浜海水浴場の記事も後日紹介します。

月浜海水浴場(宮城県観光連盟「宮城まるごと探訪」のサイトです)
http://www.miyagi-kankou.or.jp/wom/o-4043


(取材日 平成25年5月31日)