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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年7月1日月曜日

2013年7月1日月曜日12:14
こんにちは、Chocoです。
青々と育つ稲を所々で見かけるようになりました。


私の田舎は内陸なので、田んぼがあちらこちらにあります。
山と田園が広がるところ・・・。
この景色をみると、私は故郷を思い出します。
しかし、私が訪れたこの田園は、大きく異なるものがありました。


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「北上沿岸土地改良区」の一区域である、旧河北町の大川地区針岡。
ここに、営農を再開できた農地があります。

少し前の5月10日、豊作や農作業の無事故を祈願して、ここで「豊作・復興祈願祭」が行われました。






針岡では、昨年度から農地復旧除塩工事を開始しました。

当初の予定では平成25年春に全域での営農再開を目指していましたが、除塩用水の用水源である富士沼の塩分濃度が高く、今回は、除塩用水が確保できた農地13ヘクタールで水稲(すいとう)作付けが行われました。

北上川沿岸の農地は津波で約900ヘクタールが被害を受けました。
このうち、左岸の飯野川地区で206ヘクタール、北上地区では被災した294ヘクタールのうち204ヘクタールが復旧しました。

そして今回、大川地区(長面と針岡)で、400ヘクタールのうち13ヘクタールが営農を再開することができました。




「豊作復興祈願」と書いてある旗を掲げて田植機を操縦していた高橋竹也さんは、
「久しぶりだから、覚えてるか心配だった。再開できてとてもうれしい」
と、3年ぶりの作付の感想を記者たちに対して話していました。


作付も地元の方々が協力して行なわれました。

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山の向こう側には、北上川が流れています。
そこから、津波がここまで来ました。
皆さん、想像できますか。
私もさまざまな被災地を歩くのですが、「ここまできたの」と驚くことが多くあります。
全く海が見えないのにも関わらず、津波は来たのです。
今回、針岡の被災状況を教えてくれたのは、地元のお母さん方でした。

針岡は、北上川から約2km程離れています。
大川小学校までは、約2.7kmです。

「まさか津波がここまで来るとは思わなかった。」
しかし、2年前の震災で津波はここまで来ました。
遠くに見えるのは北上川。海ではありません。
津波は川を上って、2km離れている陸地までも押し寄せてきたのです。
そして、自慢の田んぼにも塩害が広がりました。
手前の家3軒の1階まで津波が来たそうです。

「被災して、たくさんのボランティアの人たちが助けてくれた。そしてお医者さんも来てくれた。安否が心配で40年ぶりに連絡をくれた人もいた・・・。」
今でも交流があり、何度も針岡へ戻ってくる人がたくさんいるそうです。
「たくさんの人たちに助けられた。本当にありがたい。」
ボランティアやお医者さんが戻ってくるとき、この3名のお母さん方を中心にお出迎えしてくれています。
笑顔が素敵なお母さん方からメッセージを頂きました。
「たくさんの人達の暖かい応援、心のこもった手助けをいただき、
今は少しずつ前に向かって進む気持ちになってきています。
皆さんのおかげです。 ありがとう!」
入釜谷 K.Tさん
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もう一方、私に針岡の情報や農地のことを詳しく話してくださった方からもメッセージをいただきました。
「小さな第1歩 これからが勝負」
竹山雄一さん
震災後、家族を亡くした人、家を失った人、仕事をなくした人、借金が残った人・・・
ここまで来る道のりは一人一人違う。これは、震災の第一歩。未来のために頑張るしかない。」と、営農再開への思いを話してくれました。

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「ここは、沢がきれいで、田んぼの水も沢を利用していた。だから、ここで収穫するお米はおいしいと評判だった。」
と、お母さん方は言いました。

同じ土を通って流れる沢は、同じ土で育つお米の栄養源だそうです。
今回13ヘクタールが営農再開しました。
沢の水も今まで通り使われます。

しかし、今まで通りおいしいお米が作られるか・・・それはまだ分かりません。
けれど、再開することができたということは、地元の人たちも大変喜んでいました。
そして、竹山さんの言う通り、「これからが勝負」なのです。


5月に植えた小さかった稲も今ではぐんぐんと勢いよく大きくなっています。
「がんばれ」と応援しましょう!!


(取材日 平成25年5月10日)