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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年5月28日火曜日

2013年5月28日火曜日20:35
えみです。


桜の季節も終わり、青葉がきれいな時期になってきましたね。

今日は仙石線に乗り、多賀城市市民活動サポートセンターまで行って来ました。

多賀城市市民活動サポートセンターでは震災以降、復興に向けて活動するNPO・ボランティア団体の方をゲストに迎え、活動内容や立ち上げのきっかけや想い、現在の取り組みなどについてお話しいただく「復興いちから塾」という講座を開いてきました。(前回の「復興いちから塾」の様子はこちら)

今年度からは「自分の住むまちをより良くしたい」という想いで実際に活動を始めた人をゲストに迎え、体験談をお聞きする「ハジメルヒロバトークタイム」という講座が定期的に開催されるそうです。

「ハジメルヒロバトークタイム」では、ゲストとの質問コーナーの時間も設け交流を通して「私も何かをはじめたい」という一歩踏み出すきっかけづくりになればという思いもあり開催されます。



第1回目の「ハジメルヒロバトークタイム」のゲストは「みんなのマルシェin多賀城」の仕掛け人のお1人でみんなのマルシェ実行委員会のメンバーである丑田明希(うしだあき)さんです。

ゲストのお話の前に多賀城サポートセンターのスタッフよりNPOについてのミニ基礎講座がありました。
震災以降、NPOという言葉を良く聞きますが、知っているようで本当の意味を知らない方も多く、参加者の皆さんはこのミニ基礎講座をとても真剣に聞いていました。






いよいよ「ハジメルヒロバトークタイム」のスタートです。
ゲストの話をぜひ聞いてみたいと15名程の参加者が集まり会場がいっぱいになりました。

       
 
《みんなのマルシェ実行委員会のメンバーである丑田明希(うしだあき)さんのお話の要点をまとめました》

丑田さんは2011年により年1回のペースで多賀城駅前にて「みんなのマルシェ」を開催してきました。

「震災によって気持ちが沈みががちだった人々に明るい気持ちになってほしい」
「みんなのマルシェ」を開催することにより多くの人が集まりつながりができてほしい」
「イベントを起こして大好きな多賀城市が地域活性化し復興につながってほしい」

そんな思いで現在5名の若い女性が中心となり活動しています。

これまでに3回開催されてきた「みんなのマルシェ」ですが、開催のきっかけは震災直後、避難所にいた子どもたちと関わったことだったそうです。

参加者の皆さんは、ゲストの話を興味深く聞いていました。

2011年、東日本大震災が起こり、丑田さんは、友人家族が避難所である多賀城市文化センターに避難していることを知りました。

多賀城市文化センターに行ってみると、避難所内の子どもたちの居場所について考える、同じ避難所に避難していた東北学院大学の学生さんたちに出会いました。

震災直後の避難所は個人のスペースの確保も難しい状況だったので子ども専用のスペース等はありませんでした。大人に交じって窮屈そうに生活しているたくさんの子どもたちがいることに気づいたそうです。

窮屈そうに生活している子どもたちを見て、子どもたちがのびのびできる場が必要だと感じ、学生さんがボランティアスタッフとなり、避難所内にキッズスペースを作ってあげました。そこでは学生さんが子どもたちと一緒に工作や折り紙などで楽しく遊んでいました。

丑田さんは震災前から多賀城市立図書館で絵本の読み聞かせボランティアをされていて、その経験を生かしメンバーとして一緒に関わり子どもたちに毎日、絵本の読み聞かせをしてあげたそうです。

丑田さんが、子どもたちに読んで聞かせていた絵本の一部。

日を追うごとにキッズスペースで子どもたちが作った作品がたくさん集まりました。

子どもたちと一緒に、何か復興を象徴するものを作りたい。
それを多くの人に見てもらえる場所に飾って、みんなの気持ちを明るくしたい。
という思いから、復興を象徴するような横断幕を作って、それを展示しよう、ということになりました。

たくさんの人に見てもらえればここにいる子どもたちもきっと喜ぶだろうと思ったからだそうです。

「みんなのマルシェ」では避難所で子どもたちと作った横断幕を飾り、多くの来場者に見てもらうことができました。
そして全国から届けられたたくさんの支援物資(ランドセル洋服文房具など)を困っている方々に手渡すこともできました。
この時に開催した「みんなのマルシェ」では、なんと義援金が約10万円も集まり、驚きと感謝でいっぱいだったそうです。

「みんなのマルシェ」1回目が終わり次の開催のことなど何も考えていなかったのですが、「次の開催はいつなの?」「とても楽しかったよ」と多くの来場者や出展者さんから声を掛けられました。
たくさんの人に来てもらい、みんな楽しそうに交流しているのを見て今後も多賀城市の地域活性化のためにも続けていきたいと強く思ったそうです。

「みんなのマルシェ」を行うことにより多賀城市のまちと人がつながっていけば地域が明るくなり、復興へとすすむと実感しました。

現在コアメンバーは5名で準備に追われ大変なこともありますが、スタッフ全員楽しみながら活動しています。多賀城市は自分が小さいときから住んでいる町だから昔と変わらず楽しく明るい町であってほしいのです。

多賀城市では、年配の方が中心となっているお祭りが多かったので、これからは若い世代の人に響くような魅力ある素敵な「みんなのマルシェ」にしていきたいのです。
「みんなのマルシェ」を定期開催し、多賀城市の文化を作り上げることができればいいなと考えています。
震災から2年経ちましたが、復興という言葉をあまり聞かなくなりました。
「みんなのマルシェ」で多賀城駅前が賑わいを見せ活性化し、復興に向かってほしいです。と最後に丑田さんはお話しされました。

もっと素敵な多賀城のまちへ「みんなのマルシェ」実行委員会のメンバー。
講座終了後も参加者同士、交流されていました。
現在、「みんなのマルシェ」で多賀城市を一緒に盛り上げてくれるメンバーを募集中とのことです。

次の「みんなのマルシェ」開催日は来月の6月1日です。
たくさんの笑顔であふれている多賀城駅前にぜひ出掛けてみてください。

昨年の「みんなのマルシェ」の様子。

子どもたちに絵本の読み聞かせをしています。

《取材を終えて》
「みんなのマルシェ」は若い人が中心となって「自分の住んでいる町をもっと素敵な町にしていこう」という気持ちで活動しています。この気持ちは多くの人の心にきっと届けられるでしょう。
そして多賀城市にたくさんの人が遊びにきて笑顔が集まる町となり復興が進んでいくことを願っています。

震災が起きたことにより気付かされた自分の町の素晴らしさ、人の温かみ、人とのつながりの大事さ。震災によって学んだたくさんのことを良い経験と考え、被災地に住んでいる誰もが笑って過ごせる町になってほしいなと思いました。


 ☆次回4回目の「みんなのマルシェ」は来月開催です。
 いつ  6月1日(土)10時から16時まで
 ところ 仙石線多賀城駅前半円公園 

会場には手作り食品•雑貨•ワークショップなどさまざまなブースが並びます。
ぜひ遊びにいらしてください。  

詳しい情報はブログ、HPをご覧ください。

 ☆多賀城市市民活動サポートセンター 
「ハジメルヒロバトークタイム」定期開催中。
 参加者を募集しております。



(取材日 平成25年5月11日)