header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年5月9日木曜日

2013年5月9日木曜日10:25

こんにちはkaiiです。

寒暖の差が大きい春ですね。体調の管理には十分注意しましょう。
東日本大震災から2年が過ぎ、気仙沼を訪れる方に「復興は進んでいますか?」と尋ねられる機会が増えました。でも、まだ「復興」は始まったばかりです。



東日本大震災後、まちづくりアドバイザーとして気仙沼市のまちづくりを支援している、NPO法人神戸まちづくり研究所の事務局長、野崎隆一さんに「復興」と「町づくり」についてお聞きしました。


野崎さんたちは、気仙沼市で高台移転や区画整理事業を行っている地域の支援を行うとともに、復興を推進している地元の有志やNPOのコーディネート・マッチング機能の確立のために、復興まちづくり勉強会や課題・情報共有のための意見交換会などをしています。

野崎さんはおっしゃいました。
「震災後の町は、元には戻りません。住人も建物もかわります。阪神淡路大震災以降、約9万人減少した人口が18年で元にもどりましたが、町の住人の40%程が入れ替わりました。神戸の町に変化を感じています」



「東日本大震災の大きな違いは被災地の人口密度の違いと、津波被害で多くの人が住んでいた土地を失ったことです。神戸市の場合は震災の被害は建物災害のため建替が可能でした。しかし東日本大震災の被災地では、元々の所在地は再び津波に襲われる可能性があるため、建物を建てられる場所が確保しにくいですね。復興へのスピード感を話す時、何が優先されるかについて考える必要があります。人を定着し続けられる町づくりを進めていく必要があります」




野崎さんは、神戸市東灘区で取り組んでいるコレクティブハウスやグループハウス例を挙げて、震災が加速させる高齢化について話しながら、気仙沼が被災地の復興のモデルになるような町づくりを住民参加で進めていくことの必要性を話しました。

「復興」とは何かを考えました。
復興には、多様なニーズに応じて複数の答えがあるべきで、手段や方法を住民が参加して考えていくことが必要だと感じました。

神戸市は、2025年には2011年に比べて人口が約9万人減少して高齢化率が現在の22.6%から約8%上昇すると予測されています。
気仙沼市の高齢化率は現在30.2%です。東日本大震災後、気仙沼市の人口は減少しています。30年後、50年後の町の姿に無関心にならず、コミュニティービルディング(まちづくり)に参加していくことが大切だと感じました。




「復興とは、一種の社会実験だと思います。実験である限りどんな結果を出すかが大切」

計画を作っても進めてみないと分からないことがあります。
計画通りでなくても修正しながら前に進んでいくプロセスを大切にしなければいけない、と野崎さんは訴えていました。

(取材日 平成25年4月19日)