header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年5月8日水曜日

2013年5月8日水曜日9:43
こんにちは、Chocoです。

先月、日和アートセンターに立ち寄りました。
展示作品を眺めていると、以前ブログで紹介した「日和キッチン」のデッサンがありました。
日和キッチンの描写
黄色が背景の額縁に飾られていたこの作品。
周りの作品もさまざまな色の額縁で飾られていました。
お店や建物に合わせて背景に使う色や額の色も変えているそうです。

そして、その隣には、紐でつるされたデッサンがあります。
実はこの紐には、全ての作品が繋がっていました。

展示されている作品から、じわじわと見えてくる「こだわり」。
今回のアーティストさんは、どんな想いで作品制作をしたのでしょうか。

===============================================

今回の「アーティスト・イン・レジデンス」で2カ月石巻に滞在しているアーティストは、オーストラリア出身のニューメディア・アーティスト、リチャード・バイヤーズさんです。


昨年の春に、旧石巻ハリストス正教会堂で行われたIshinomaki Light Projection Ceremonyの制作をするために石巻を訪れ、石巻の民家に寝泊まりをし、いわゆるホームステイをして、過ごしました。
光のプロジェクトを終えた後も石巻に何度か足を運び、昨年の滞在期間は延べ5カ月だそうです。
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/ishinomaki.light.projection.ceremony
ホームページから
今年もリチャードさんは、作品制作をするためにやってきました。
その舞台が、「日和アートセンター」です。
以前滞在した時の作品や、今回の制作期間、展示期間の延べ2カ月で仕上げる作品の両方が4月12日から今月の12日まで展示されています

テーマは「光とつくる Build with light」です。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ギャラリーの中へ入ると、皆さんは何に気づくでしょう。

人それぞれ、一番先に目に飛び込む物は違うと思います。
静かに流れる音楽に、素敵な写真、ライト、映像が流れるモニター、白い紐を通して飾られている作品・・・。
作品には、写真、石巻の建物をペンで描いたデッサン、そして光のアートがあります。
どの作品にも共通しているのが、「光」です。
文頭にも紹介した昨年の「光のアート」と、今回の作品には、同じ想いがありました。

「光というのは、誰かが見せてくれる物ではない。
自分一人一人がそれぞれ1つ持っていて、それを発信しているんだ。
声に反応してライトが光る・・・それは、1人だと小さく光るけれど、実は、みんなが大きな音を出せば教会全部のライトが光ることになる。」
「光は、人の心にある」とリチャードさんは言います。
「そのことを自分の作品を通して感じ、そして見た人への励ましになればいい」
リチャードさんは、アートを通して、出会った人たちとの輪が広がることを大切にしています。
そして、作品を通して、見に来た人々が新しい出会いに巡り合い、そしてその輪が広がることが、彼の想いです。

作品を眺めると、とても優しく包まれているような気になります。
どの作品にも「光」があり、それは、大きな光ではなくどこか、温かく静かに光っています。それは、リチャードさんの想いが作品に現れているのかもしれません。


"石巻人 spirit is strong.
石巻人 spirit has 光.
I wish for 石巻人の bright, diverse, strong future.
And to be inspiration for all, Tohoku, Japan, Humanity."
(石巻人の魂は強い。
石巻人の魂は光を持っている。
私は、石巻人にとって明るく、多様性に富んだ、力強い将来、
そして、この光は全人類、日本、東北の人々を励ますものであると願っています。)
 Richard Byers 

====================================================

「あなたの作品は地元のためになる。自分の目を持って石巻を見ている。それは、私たち石巻市民が見る石巻とは全く違う目線だ」
最近知り合った地元の人に言われたそうです。
リチャードさんの深い愛が作品に描かれ、それが人々に伝わっている、そんな気がします。
みんなが1人1つ心の中にある「光」をリチャードさんの作品を通して感じてください。
きっと心の灯がポッと明るく光るでしょう。



私が日和アートセンターにお邪魔した時の様子です。
私が初めて日和アートセンターに来た時と少し入口の回りが変わっていました。
それは、今まで来たアーティストさんたちが少しずつ付け足して行ったそうです。
そして、リチャードさんも今回、入口に変化を加えました。
どうなっているかは、行ってみた人にしか分かりません!!


今月12日まで展示されています。
ぜひ、行ってみてください。


(取材日 平成25年4月13日)
通訳 小山奈緒美