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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年4月29日月曜日

2013年4月29日月曜日9:46
えみです。

桜も開花し、あらためて四季がある日本の素晴らしさを感じております。ピンク色に染まった小さな花びらを見ていると幸せな気分になってきますね。

大震災から2年が経過しましたが、何ごともなかったように今年も穏やかな桜の時期がやって来ました。
大震災での悲しい思いは決して忘れられませんが、時が経過している限り被災地での復興は決して停滞していません。ゆっくりではありますが一歩ずつ確実に春に向かっています。
そして毎年、必ず開花する桜のように被災地の人々が笑顔になれる日がきっと来ることを信じて皆で支援を続けていきたいと思います。




今日は仙台塩釜港塩釜港区にある塩竈倉庫株式会社を取材して来ました。

塩竈倉庫は東日本大震災において甚大な被害に遭いましたが、震災から2年が経過した3月22日に被災した全ての建物(本社、臨空物流センター、仙台団地支店)が復旧、完成の日を迎えることができました。今日は記念すべき塩竈倉庫の竣工式典を取材して来ました。



新しく完成した塩竈倉庫 港町1号


新しく完成した塩竈倉庫 港町2号

















竣工式典にはたくさんの方々が出席されました。





塩竈倉庫の目の前は塩竈観光船乗り場です。

昔は多くの貨物が船で運ばれてきたために海の近くに倉庫が建てられているそうです。
立地条件としてはとても都合がいいのですが、震災時での大津波によって建物や機械設備が甚大な被害にあってしまいました。それだけではありません。お客様から預かっている大切な貨物の大半を失ってしまったそうです。






塩竈倉庫では主に政府米や自主流通米、肥料•飼料などを保管しており、これらが船や大型トラックなどで運ばれて来ます。震災があった日も倉庫の中にはたくさんの貨物が保管されていたそうです。
しかし、津波は倉庫1階の半分以上の高さまで押し寄せてきてしまい倉庫の中に保管されていた貨物は海に流されたり、海水に浸ってしまったそうです。
 その場にいた社員は全員隣の建物の屋上に避難して幸い無事でしたが、その後の倉庫内、事務所の片付けは何カ月にも及び本当に大変でした。(塩竈倉庫総務部主任の簾内氏)


震災時の様子(塩竈倉庫株式会社 本社)
倉庫内の荷物が付近一帯に散乱しました。

震災時の様子(臨空物流センター)
津波により車や大量のガレキが流入するなど、被害が大きかった
臨空物流センター




倉庫の復旧工事が始まりました。

新しく完成した塩竈倉庫株式会社の倉庫内部


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塩竈倉庫株式会社竣工式の式典が関係取引先の参列のもと行われました。












式典に続き震災復旧工事竣工記念パーティが行われました。



塩竈倉庫株式会社の代表取締役社長 横田善三郎氏によるあいさつです。
震災から2年が経過しました。震災で犠牲になられた方々、そしてご遺族の皆さまに心より哀悼の意を捧げます。当社も東日本大震災において甚大な被害にあいましたが皆さまのお力添えをいただき被災した全ての建物が復旧し素晴らしい施設に生まれ変わりました。

皆様からのご支援に対する感謝を忘れずに今後もこの地「塩竈」の発展のために社員一同、一致団結して取り組んでいくことをお誓いします。
塩竈倉庫株式会社の代表取締役社長 横田善三郎氏


佐藤昭塩竈市長のあいさつです。
塩竈倉庫は大正9年に創業し昭和11年日本で初めて倉庫業の許可をとった会社です。
あと7年で創立100年を迎えます。
港町にある塩竈倉庫は津波で被害を受けましたが本日復旧にこぎつけました。
塩釜市は港町、魚町です。海から様々な復旧、復興を成し遂げることを約束します。

本日は本当におめでとうございます
佐藤昭 塩竈市長


代表取締役社長の横田善三郎氏により震災後2年間に亘り、復旧工事の中心的役割を担った工事業者の方々に感謝状が贈呈されました。
     改修工事、建物の施工をさせていただき竣工式が本日迎えられ、
     復興の一手になることができたと思うと達成感とともに感無量です。
(代表者あいさつ)







塩竈倉庫震災復旧工事竣工記念パーティのスペシャルゲストとしてNPO法人転輪太鼓の皆さんが演技を披露してくださいました。
NPO法人転輪太鼓は自然災害・戦争等で被害を受けた子どもたちへの応援活動、老人・福祉関係施設へのボランティアコンサート等、和太鼓を通じてのさまざまな事業を日本中で展開しています。今回被災地である東北の人々に元気になってもらいたいと愛知県からやって来ました。


迫力あり真剣なまなざしで力一杯、太鼓を叩く姿に私も勇気づけられました。
転輪太鼓の皆さん


「震災直後、私たちは愛知県からリヤカーに太鼓を積んで岩手までの約1000キロの行程を歩き続けました。
歩くことによってたくさんの被災地東北の人々に出会いました。太鼓を通じて被災地の子どもたち、皆さんに元気になってもらいたいと思い支援を続けています。
 大切なことは震災があったことを忘れないこと。ずっと手を差し伸べることです。
来月は福島県を回ります。今後も愛知県より東北の皆さんを元気づけるためにやって来ます」(NPO法人転輪太鼓の代表 國分入道光雲氏)


NPO法人転輪太鼓の代表 國分入道光雲氏
私達はみなさんの事を絶対に忘れません。
転輪太鼓一同


《取材を終えて》

塩釜港は東北を代表する港の1つです。漁港としての役目だけではなく、船によって大切な貨物が国内外から入港してきます。

港のそばにある塩竈倉庫株式会社は震災時の津波の被害によりしばらく貨物などを保管していた倉庫が使用できなくなりました。復旧•復興までの2年間の苦労は並大抵なことではなかったことでしょう。
しかし周りにいる多くの方々の支援によってここまでこぎつけたのだと思います。


復旧•復興まで道のりは決して簡単なものではありませんが、周りにいる人々が力を合わせれば不可能なことはないのだなあと塩竈倉庫株式会社の新しく完成した建物を観て感じました。
再生塩竈倉庫とともに港町、塩竈が今後ますます復興へと加速することを確信しました。


  塩竈倉庫株式会社
      URL 塩竃倉庫




(取材日 平成25年4月12日)