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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年4月3日水曜日

2013年4月3日水曜日18:21

桜餅の大好きなkaiiです。
例年より少し早い「桜開花」のニュースが、南の方から聞かれるようになりました。


およそ50年前、気仙沼市内ノ脇の大川河川敷に数本の小さな桜の苗木が地元の人の手で植えられました。
大切に地元の人に育てられた桜は、震災前には179本に増え、毎年きれいな花を咲かせていました。


東日本大震災の大津波は大川の桜並木の背丈を越えました。発生した火災で桜並木も壊滅的な被害を受けました。
しかし1カ月後、震災で傷つきながらも瓦礫の中で114本の桜並木が美しい花を咲かせました。

ここでは毎年春になると「気仙沼大川さくらまつり」が開催されていました。
震災から1年たった昨春も、さくらまつりは開かれました。

しかし、大川の堤防工事が計画から1年遅れていよいよ始まることになり、来年の春先には、この桜並木は伐採されることになりました。


50年以上もの長い間、市民の憩いの場として親しまれてきた大川河川敷の桜並木は私たちを季節ごとに楽しませてくれました。


桜並木が見納めとなる今年、この桜並木に「これまで美しい花を咲かせてくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えようと、「感謝の集い」の開催が計画されています。

主催する「気仙沼大川桜並木を保全する会」会長、橋本恒宏さん(49)はこう語りました。

「震災の傷跡や変わり果てた町並みを見たくないという気持ちの人も相当いらっしゃると思います。ですが、大川河川敷の桜並木は、これまでに美しい花を咲かせ私たちを癒し励ましてくれました。これらの桜に、ありがとうの気持ちを伝えたいです」



「移植される7本の桜の根回し作業の時期が決まれば、桜に感謝の気持ちとこれからも元気に育ってほしいとの願いを込めて、御礼肥と水を多くの子供たちの手でかけてやりたいです」



「自分たちの子どもの頃には、桜に対する特別な思いはありませんでした。次世代を担う子どもたちには、桜並木を題材として、環境保全の大切さや幾世代にも渡り大切に育まれてきた大川の桜並木について楽しく伝えていきたいです」

「震災の後も、美しい花を咲かせ命を繋いでくれたことに感謝しています。私は命をつなぐことの大切さを伝えたいです」

大川の桜並木を地域の人たちが大切に育んできたことを橋本会長の話を聞きながら感じました。


これまで会が手入れをしてきた大川河川敷の延長は727mで、桜はそこに2筋植えられています。
堤防工事の完了後にはそれが1筋になり、9m間隔でおよそ70~80本の桜が植えられる予定です。

これとは別に、気仙沼市内の経済団体と交流を重ねていた群馬県沼田市のロータリークラブの人たちが、接木をして数十本の苗木を植樹する計画も進行しています。立場は違えど、大川の桜並木を復活させたいとの思いは一つです。

気仙沼大川のさくら114本がきれいな花を大川の水面に移すのも間もなくです。
大川の美しい桜を守り続けてきた人たちの、強く自己主張しない桜の花一輪にも似た、無口で強い優しさを桜の美しさと一緒に感じに来てください。


「大川桜並木 感謝の集い(仮)」
 平成25年4月28日
 キャンドルによるライトアップ
 大川河川敷の桜を見に来ていただいた方一人一人に、キャンドルを灯してもらい桜に感謝いたします。
 多少の温かいお飲物もご用意させていただきます。


(取材日 平成25年3月26日)