header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年4月15日月曜日

2013年4月15日月曜日11:10
ココロデスクです。

3月23日、石巻の街はどこかいつもと違う熱気が感じられました。

そう、石巻市にある「石ノ森萬画館」がついにリニューアル・オープンしたのです。

この看板も今日限り!


北上川の河口にある中州に建つこの施設は津波をまともに受け、館内は1階の天井近くまで浸水しました。
幸い、貴重な資料は上階に収蔵されていたため難を免れたものの、電気設備が全壊するなどしたため、復旧までの道のりは困難を極めました。

それでも、再開を待ちわびるファンの声に押されるように、昨年(平成24年)11月17日には基本的な改修を終えて「ReOpen(リ・オープン)」。大勢のファンが詰めかけて再開を喜び合いました。

2012年12月3日月曜日
石巻のRe:Open 1(石巻市中瀬)
http://kokoropress.blogspot.jp/2012/12/reopen-1.html



そして今年2月にリニューアルのために再び臨時休館し、1カ月以上におよぶ工事の末に「リニューアル・オープンしました。

実は「リニューアル」は、震災が起こる前から計画されていました。
開館10周年に当たる平成23年が、ちょうどその年でした。
それが震災のために先送りとなり、このたびようやく実現したのです。

11時の開場を待ちわびるように、
たくさんのファンが詰めかけました。

式典では、関係者から次々に喜びと期待のメッセージが述べられました。

最初にあいさつに立った石巻市の笹野健副市長は、
震災から2年、間もなく仙台・宮城デスティネーションキャンペーンが始まろうとするこの時に、リニューアルオープンができました。それというのも、 周囲の皆さま、全国の皆さま、全世界の皆さまがこの石ノ森萬画館を愛して支えてくださったおかげです。その温かい志に深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました」
と感謝の意を表しました。

故石ノ森章太郎が初代代表を務めたストーリー漫画家の団体「マンガジャパン」の志賀公江さんは、
「震災のその時、日本の漫画家にとっての心のふるさとである石ノ森萬画館が流されていく姿がテレビに映っているというのに、何もできずに見ているしかなかったことはとても辛い経験でした。こうしてこんなにも早く、萬画館が心の復興のシンボルとしてよみがえったことを、今日は一緒に祝いたいと思います」
と声を詰まらせていました。

この「マンガジャパン」は、石巻市が「マンガによるまちおこし」に取り組み始めた当初から協力を仰いできた団体です。
震災後には各地でチャリティーオークションを開催し、萬画館再開のために多額の支援金を集めてくれました。

また、萬画館再開のために30万ドルという多額の支援をしてくれた世界有数のアルミメーカー「ルサール社」(本社;ロシア共和国)の日本法人社長・荒瀬康雄さんは、
「意外かもしれませんが、ロシア人はとても日本人が好きです。そして、日本のマンガが大好きです。私たちだけでなく多くの民間人が震災後にすぐさまアクションを起こしたことがその証拠です」
と、力強く祝ってくれました。

萬画館の復旧費用は約1億5000万円だったそうです。
30万ドルを日本円に換算すれは2500万円以上ですので、萬画館を復旧するために掛かった費用の2割近くにも上る多額の支援です。

マンガジャパンの志賀公江さん(左)と
ルサールジャパンの荒瀬康雄社長

そしていよいよ来場者の皆さんお待ちかね、初代仮面ライダーの本郷猛を演じた「藤岡弘、」さんの登場です。
「世界を旅して歩いていると、世界中の子どもたちはマンガによって希望と勇気を与えられて生きているのだということが分かります。日本の大いなる財産であるマンガ、そして世界から注目されているこの石ノ森萬画館。ここから新しい光が始まると信じて、地球の財産である世界の子どもたちに希望と勇気を発信していきましょう」

初代仮面ライダー・本郷猛を演じた「藤岡弘、」さん


大歓声とともに、くす玉が割られました。

石ノ森萬画館を運営している石巻市の第3セクター、株式会社街づくりまんぼうの西條允敏社長は、リニューアル・オープンにこぎ着くまでに受けた多くの支援に感謝するとともに、石ノ森萬画館がこれから果たしていく使命について熱く語りました。

「被災した年の5月5日に1階だけを公開してこどもの日のイベントを開催しましたが、集まった子どもたちはもちろん、大人たちも喜んでくれました。その子どもたちのニコニコした笑顔を見て”早くオープンしなければ”と改修を急ぎました。今日このオープンを迎えることができたのも、県内、国内、世界から多大な支援のおかげです」

「これまではオープンすることに力を注いできましたが、これからは街の活性化につながるように、関係者一同、気持ちも新たに頑張っていきたい。街中ににこやかな子どもたちが増えて、大人も増えて、街の活性化につながっていくと信じています」

「石ノ森萬画館は全国的に見ても珍しい施設です。世界中から石巻に来ていただいて、萬画館で楽しみ、街で石巻の美味しいものを召し上がって、お土産を買ってお帰りいただく。そうして人と人との交流ができる場でありたいと思います」

「例えば仮面ライダーは40年を超える歴史のある作品です。今のお子さんだけでなく、親の世代、祖父母の世代と親子3代にわたって楽しんでいただけます。このようなマンガの力の素晴らしさを、これからは世界に発信したい。マンガが嫌いな人たちにさえも伝えていきたいんです」

「人の光が街を変える」
株式会社街づくりまんぼうの西條允敏社長


その仮面ライダーですが、世界でもここでしか見られない展示があります。

それは、初代の仮面ライダー1号から現在放映中の「ウィザード」まで揃った歴代仮面ライダーのマスクのコレクションです。

(C)石森プロ/街づくりまんぼう


初代仮面ライダーが登場した時は小学校6年生だったココロデスク。(年齢がバレました)
すぐに卒業してしまいましたが、ライダー世代の第1期生であることに違いはありません。

「サイボーグ009」「幻魔大戦」「佐武と市捕り物控」「HOTEL」「マンガ日本の歴史(←おススメです)」・・・・・・

館内を歩くと、なつかしい作品が次から次へと目に飛び込んできて、それを読んでいた頃のことを思い出しては、体の中に不思議な力が湧いてきました。

この日は3500人ものファンが来場したそうです。
子どもたちの元気な歓声と、幸せそうなお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん・・・・・・

あらためて、「マンガの力」に気付かされた1日でした。



石ノ森萬画館
http://www.man-bow.com/manga/



(取材日 平成25年3月23日)